業務スーパーのオリーブオイルとボスコを比べて実用性を確かめてみた

2021年7月6日

ママ
ママ
あら?見かけないボトルのオリーブオイルね?
あ〜それ500mlで298円で安かったから業務スーパーで買ってきたんだよ。
パパ
パパ
ママ
ママ
えっ?それってトップバリュのオリーブオイルより安いんじやない?なんでそんなに安いの?
そうそう!僕もそう思ってね、ボスコやトップバリュのオリーブオイルとかとイロイロ比べてみたとこなんだよね!
パパ
パパ

こんにちは!安いと喜ぶクセに「超安い」と疑い始める。ワガママ思考なリサッチです。

以前、業務スーパーで買ったレトルトカレーのレビュー記事を書かせて頂いたのですが、実はその時にオリーブオイルも安かったので買っておいたんですよね。

というのも、以前ダイソーとボスコのオリーブオイルを比較した記事を書かせて頂いたこともあり、ついつい低価格帯のオリーブオイルを見ると反応してしまい、リサーチ心をくすぐられるようになりまして、、

以前書いた記事

ということで今回は、業務スーパーに売っていたオリーブオイルの全種類の紹介をはじめ、100ml当たりの価格比較や、味を含めたコスパの検証をしてみました。

ボスコやダイソー、トップバリュのオリーブオイルと比較することによって、安い理由についてもいくつか分かった事がありましたので、よかったらお買い物の時の参考にしてみてくださいね!

それでは本題に入っていきたいと思います!

 

 

業務スーパーに売っていたオリーブオイルの種類

まずは、私が行った業務スーパーに売っていたオリーブオイルの種類を紹介しておきたいと思います。

いつも行くイオンやマルエツなどのスーパーでは見かけないオリーブオイルばかりで、全ての商品を裏面の表示まで舐め回すように見入ってしまいました。汗

◆業務スーパーのオリーブオイルの種類◆

 オイルの種類内容量税抜価格
1エクストラバージン
(イタリアとスペインのブレンド)
500ml298円
2エクストラバージン
(イタリアとスペインのブレンド)
2L1220円
3エクストラバージン
(スペイン)
1L528円
4オリーブポマスオイル
(ポルトガル)
500ml168円※
(※)チェックポイント!
168円の価格ラベルには「月間特売」と書いてありましたので、普段はもう少し高いかもしれません。

上の表内の「1」と「2」のオリーブオイルは同じ商品のサイズ違いです。

通常、2Lサイズの大きい方が価格が安くなる気がするのですが、なぜか500mlを4本(2L)分買った方が1192円で安いという謎の価格設定になっていました。

オリーブポマスオイルって何?

上記の業務スーパーに売っていたオリーブオイルの表を見ると、「オリーブポマスオイル」という商品だけ激安なことに気づかれる読者さん多いと思います。

なので、オリーブポマスオイルについて解説しておきたいと思います。

 

■オリーブポマスオイルは買わなくてよい

先に結論から言っておくと、「オリーブポマスオイルなんて聞いたことがない」という人は、業務スーパーで買う必要はありません。

買わなくてよいという一番の理由は、私達が想像しているオリーブオイルとは味も作られ方も全く違う商品だからです。

そのため、業務スーパーに「オリーブオイル」を買いにきたのであれば、味も製法も全く異なる「オリーブポマスオイル」を買う必要はないということです。

ママ
ママ
こんなに安くて、美味しいんだったらテレビとかで紹介されてそうよね。何か安すぎる原因があるのね。

 

■具体的に何が違うの?

オリーブポマスオイルは、通称「搾りかすオイル」と呼ばれていて、「オリーブオイルを一度搾りだしたオリーブ」の搾りカスに溶剤(薬品)を使って強引にオイルを搾り出したものです。

反対に私達が普段クチにしている(エクストラバージンやピュアなどの)オリーブオイルは、オリーブオイルの一番搾りオイルだったり、その一番搾りのオイルを加工して作られた食品になります。

以下の引用文は、200年以上の歴史を持つ油専門店がオリーブポマスオイルの分類について解説した内容です。

4)オリーブ・ポマス・オイル
ヴァージンオイルを搾った後の残りカスに残留している油分を、有機溶剤を使って 抽出したオイル。成分も異なり、 IOC規定では「オリーブオイル」と表示してはいけないもの。工業用であり、食用油ではない。 ただしこれを精製し、酸度を0.3%以下にした場合、その国の基準をクリアしていれば、食用として(もちろん「オリーブオイル」とは名乗れない)販売可能。

引用元:国際オリーブ協会(IOC)の規定によるオリーブオイルの分類 | 山中油店公式HP

上記のように、オリーブポマスオイルは「オリーブの搾りカスから薬品を使って抽出したオイル」であって、商品名に「オリーブ」や「オイル」という文字が入っていますが「オリーブオイル」ではなく、私達が普段クチにしているオリーブオイルとはもう別物の仕上がりになっているオイルです。

また、上記の引用文にあるように、オリーブポマスオイル単体では食用として認められていません。

 

ママ
ママ
あらやだ!食用品でない品質の食品がなんで日本の店舗で売られているのかしら?
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「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の特徴や使い道については、下記のダイソーとボスコのオリーブオイルを比較した記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてくださいね!

 

■なんで食用として売られてるの?

ではなぜ、オリーブポマスオイル単体では食用として認められないくらい品質の評価が低い商品が、「どうして業務スーパーとかのお店で食用として売られているのか?」という疑問が残りますね。

その理由は、私達が普段口にしているエクストラバージンオイルを何パーセントか混ぜて、全体の品質を食用レベルまで高めているためだと考えられます。

業務スーパーに売っていたオリーブポマスオイルには「エキストラバージンオリーブオイル 15%配合」という記載がありました。

ママ
ママ
上記の山中油店さんの解説にも、オリーブポマスオイルを精製して酸度を国の基準まで下げれば販売できるって書いてあるわね。

 

■オリーブポマスオイルを買いにきた人以外は無視

他にもオリーブポマスオイルとエクストラバージンオリーブオイルの違いなどを詳しく説明したらきりがないですし、

もちろん、オリーブポマスオイルにも使い道を探せば、「安いので揚げ物に良いのでは?」「食用ではなく油としての使い道がある」などイロイロあると思います。

ただ、それなら、他の信頼できる日本メーカーの食用油の方がオリーブポマスオイルより安かったり、その目的に応じた油を買った方が良かったりする場合がほとんどです。

なので、繰り返しにはなりますが、「オリーブポマスオイル」の使い道を知らないとか、名前すら聞いたことない場合は、「オリーブオイルとは別商品」と考えて、安いとかは無視して買わなくて大丈夫です。

業務スーパーのオリーブオイルのコスパは?

次は業務スーパーに売っていたエクストラバージンオリーブオイルの価格についてみていきましょう。

ボスコ(BOSCO)やダイソーのオリーブオイルと比較して、業務スーパーのオリーブオイルの価格が安いのか?それとも実は高いのか?を確認してみました。

業務スーパーはトップバリュより40%安かった

今回の比較では、各オリーブオイルの販売時のサイズが異なるため、100ml当たりの価格を算出してどのオリーブオイルが本当に安いのかを確認してみましたよ!

チェックポイント!
この記事のトップバリュのオリーブオイルの画像は「数量限定50%増量サイズ」のボトルになっていますが、比較の数値や当記事内では普段売られているサイズと価格で紹介させて頂いています。

 

◆オリーブオイルの価格比較◆

販売店や
メーカー
販売時の
税抜価格
とサイズ
100ml
当たりの
税抜価格
業務スーパー
(イタリアとスペインのブレンド)
298円
500ml
(458g)
57円
業務スーパー
(スペイン)
528円
1L
(912g)
53円
ボスコ
(イタリア)
738円
500ml
(456g)
148円
ダイソー
(チュニジア)
100円
100ml
(91g)
100円
トップバリュ
(スペイン)
498円
500ml
(455g)
100円
※ オリーブオイルの種類は
全て「エクストラバージン」

ママ
ママ
やっぱり業務スーパーのオリーブオイルって安いのね!

 

ママの言うように、業務スーパーに売っていたエクストラバージンオリーブオイルの2種類とも他のオリーブオイルに比べて40%以上安いという結果が出ました。

ダイソーやトップバリュよりも40%以上安いというのは、正直驚きで、むしろ心配になるレベルの安さですね。

 

ママ
ママ
すぐ疑ってかかるわね。。。
でも確かに安くても極端に味や品質が下がるなら安定のボスコやダイソーの方が良いわよね。

 

ということで、次は業務スーパーのオリーブオイルの実用性を確かめるべく、安い理由を掘り下げて調べてみることにしました。

 

業務スーパーオイルの安さの秘密を探る

オリーブオイルは口に入れる食品なので安ければ何でも良いってわけじゃないので、業務スーパーのオリーブオイルの実用性を確かめるために、

  • 品質

上記の項目を掘り下げて確認していきたいと思います。

安い商品って、だいたい「味」「品質」のランクが低い場合が多いですもんね。

でも反対に、安いのに味や品質が許容範囲内であればコスパ抜群の商品ということになりますので、期待をしつつ、でも冷静に業務スーパーのオリーブオイルの実用性を確認していきたいと思います。

 

3つのオリーブオイルを食べ比べてみた

今回オリーブオイルの味比べをしたのは、

  • 業務スーパー
  • トップバリュ
  • ボスコ

上記3種類のオリーブオイルをそのまま食べて(なめて)味の違いを確かめてみました。

※ 業務スーパーに売っていたオリーブオイルは2種類ですが、今回は上の写真のオリーブオイルで検証しました。

※※ ダイソーのオリーブオイルも比較したかったのですが、家のストックも丁度切らしてて、近所のダイソーでも全て売り切れで諦めました。

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■業務スーパーのオリーブオイルは使える!

先に結論からお伝えしておくと、、、

業務スーパーのオリーブオイルの味は、私達夫婦の舌基準で言えば「実用性有り!」の合格レベルでした!

味には好みもあるかと思いますが、安いし、味もオリーブオイルとして問題なく食べれるレベルのコスパ抜群商品と考えてもらっていいんじゃないかと、個人的には思いましたよ。

 

■総合的にはボスコが一番!

ただ、エクストラバージンの特徴である、香りを味わう上でオリーブオイルとして一番美味しいのはボスコのオリーブオイルでしたね。

2番目に業務スーパーのオリーブオイルで、3番目がトップバリュのオリーブオイルの順だと個人的には感じています。

◆味の良さランキング◆

  1. ボスコ
  2. 業務スーパー
  3. トップバリュ

※リサッチ個人の視点によるランキングです。

 

■具体的な味や風味をレビュー

私個人的な好みだけでは読者のみなさんのお買い物の参考にならないかもしれないので、各オリーブオイルの味や風味の特徴をお伝えしておきますね。

●ボスコ(BOSCO)

ボスコのオリーブオイルは「フレッシュで良い意味で青臭い」という印象で、食べた瞬間にオリーブオイルの香りが強く感じられます。

なので、オリーブの香りが強い方が好きだという人にオススメですね。

●業務スーパー

業務スーパーのオリーブオイルですが、こちらは、ボスコのオリーブオイルより少し口の中に広がる香りや風味が控えめになっています。

ただ、充分にオリーブオイルの香りを楽しむことができるレベルだと私達は感じましたよ。

●トップバリュ

トップバリュのオリーブオイルですが、こちらは、他の2種類のオリーブオイルと比べたらサラッとしていて、また、香りも他の2種類のオリーブオイルに比べて物足りない印象でした。

そのため、「オリーブオイルの香りを料理に活かしたい!」という人には、あまりオススメできないな~、と個人的には感じましたね。

品質視点で安さの秘密を探ってみた

業務スーパーのオリーブオイルだけを見ていても、安い理由は分かりにくかったのですが、ボスコやダイソーのオリーブオイルと見比べてみると、業務スーパーのオリーブオイルが安い理由が見えてきました。

具体的に業務スーパーのオリーブオイルが安い理由をあげておくと、

  • 透明のペットボトルである
  • 注ぎ口の問題
  • オレイン酸の表示がない

上記の点が安さの理由になっていると私は考えています。

上記の各項目について分かりやすいように、以下に掘り下げて解説しておきますね。

■透明のペットボトルである

※写真の左から順番に業務スーパー、トップバリュ、ボスコのボトル

オリーブオイルの劣化(酸化)を早める代表的な条件として、

◆オリーブオイルの劣化の原因◆

  1. 熱を加える
  2. 直射日光にあたる
  3. 空気に触れる

上記の3つがあげられます。

オリーブオイルが劣化しやすい条件を踏まえて考えると、業務スーパーのオリーブオイル(上の写真の左側)が入っている「透明のペットボトル」は、

  • 温度の影響を受けやすい
  • 日光の影響を受けやすい

上記のように、オリーブオイルの品質維持に対して、デメリットの要素が多くあります。

反対に、ボスコのオリーブオイル(上の写真の右側)などの比較的標準価格よりの商品については、「遮光性の高い色付きの瓶」に入っていて、透明のペットボトルと比べて、

  • 温度の影響を受けにくい
  • 日光の影響を受けにくい

上記のようなオリーブオイルの品質維持に対して、メリットの要素が多くなっています。

チェックポイント!

ダイソーやトップバリュのオリーブオイルなどをはじめ、比較的安価なオリーブオイルの容器はペットボトルである傾向がありますね。

ただ、トップバリュのオリーブオイルは「透明」ではなく、遮光性の色付きペットボトルになっていて品質維持への配慮も見られます。

 

私も瓶やペットボトルの製造について、正確なコストを熟知しているワケではありませんが、、、

様々な価格帯のオリーブオイルを見る限り、「遮光性がある色付きの瓶」よりも「透明のペットボトル」の方が製造コストが安いことが予想されます。

つまり、業務スーパーのオリーブオイルは「遮光性がある色付きの瓶」ではなく、「透明のペットボトル」を採用し、容器の製造コストを下げることが、激安価格を実現するための要因の一つになっていると私は考えています。

ママ
ママ
たしかに。「遮光性がある色付きの瓶」の方が安く作れるなら、絶対にそっちを採用するわね。

 

■ 注ぎ口の問題

業務スーパーのオリーブオイルの注ぎ口は、上記の写真を見て頂ければ分かるように、フタを手で回して開けるタイプになっています。

また、注ぎ口の穴が大きく、オリーブオイルがドバドバっと出てしまう作りになっています。

反対に、ボスコのオリーブオイルの注ぎ口は、上記の写真のようにパチンッと指一本でフタが開けられる仕様になっていて、さらに、注ぎ口の穴はオリーブオイルを少しずつ注げるように作りこまれています。

業務スーパーのオリーブオイルがこういった、「消費者の使い勝手が良くなるよう作り込まれていない注ぎ口」を採用している点も、容器のコストを下げて、激安価格を実現するための要因の一つになっていると私は考えています。

ママ
ママ
注ぎ口についても、容器と同じね。もし、ボスコの注ぎ口やフタの方が安く作れるなら、絶対そっちを選んだ方が消費者が喜ぶし売れるものね。

 

■オレイン酸の表示がない

「オリーブオイルといえばオレイン酸でしょ!」というように、オリーブオイルを「健康食品」という視点で食べている人も多いんですよね。

そして、健康食品視点で見る人達に対しては「オレイン酸がこ~んなに入ってますよ~」というアピール(表示)は販売者視点で考えると絶対やっていきたいことだと思います。

実際に、ボスコやダイソーのオリーブオイル(上の写真)には、栄養成分表示の欄にボスコには「オレイン酸 10g」、ダイソーは「オレイン酸 8.5g」とそれぞれバッチリと記載があります。

ですが、業務スーパーのオリーブオイル(下の写真)にはオレイン酸が何g入っているという記載がどこにもありません。

こういった、「オレイン酸」などのアピールをしなくてもよいレベルの品質であれば、コストを下げてオリーブオイルを製造できるのではないかと、私は考えています。

ママ
ママ
たしかに同じ値段だったら、「オレイン酸」の表示が入っている方のオリーブオイルを手に取る気がするわ。
特に健康目的で選ぶ人をターゲットにするなら絶対に必要な表示よね。

 

業スーのオリーブオイルはコスパ抜群だった

今回の記事では業務スーパーのオリーブオイルをボスコやトップバリュなど他のオリーブオイルと比較して、味や価格について細かく分析をしてみました。

正直、ダイソーやトップバリュの低価格なオリーブオイルよりも、さらに40%近く安いことが分かった時点で、「コレは味に問題があるに違いない。。。」と諦めていました。

ところが、冷静に食べ比べてみたら、私達にとっては充分実用レベルの味で驚きでしたね。

 

ママ
ママ
私のようにオリーブの香りや青臭さが強いのは苦手という人には、業務スーパーのオリーブオイルの味は丁度良い仕上がりかも!

 

オレイン酸の表示がないとか、フタが開けにくく注ぎにくいなどのデメリット要素があったり、そもそもの味についての好みなどもあると思います。

しかし、個人的な感想としては、味は許容範囲で、激安価格のメリットが抜群なので、最終的に私達は実用性有りと判断して今後も買い続けることにしましたよ!

ママ
ママ
業務スーパーの商品を掘り下げて調べるのは楽しいわね!また行こうね!
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業務スーパーやダイソーなどお買い物系の記事はこれからもドンドン増やしていきたいと思いますので、ちょくちょくブログに遊びに来て頂けると嬉しいです!

それではまた!