海水浴でクラゲが多い時期はいつ?毒被害を抑えるための対策と対処法
今回は夏の海水浴を快適に楽しむためにも、事前に海の危険を知っておこう!という事で、
海水浴で身近な毒を持つ生き物クラゲに対しての対策や、万が一刺されてしまっても慌てずに済むように、クラゲに刺されてしまった時の対処法についても詳しく解説していきたいと思います。
で、いきなり脅かしにかかるワケではないのですが、
「海と接するのは、海水浴シーズンに年に数回程度行くくらいなのでクラゲとは無縁でして、、、」
というかたも多いと思うのですが、地元が海の近くだったり、サーフィンやダイビングとかをやっていたり、伊豆や沖縄の友達と接する事が多かったりすると、
「クラゲに刺された。。。。」
というのは、よく聞く話で珍しいことではありません。
(つい先日も、沖縄旅行が大好きで、海でもプールなみに本気で泳ぎまくる元気な女子が、「カツオノエボシに刺された時はヤバいと思いましたね。でも、すぐに忘れてバリバリ沖縄の海でも泳いでます!笑」と、たくましく語っていました。)
ただ、クラゲの対策や刺された場合の対処方法などを知っておけば、ほとんどのクラゲ被害は大きな事にはならずにすみますので、
この記事でクラゲについての知識を深めて、家族旅行や、恋人とのデートなどの時に快適に安全に海水浴を楽しめる準備をして頂けると嬉しいです!
目次
クラゲが発生する時期はいつ?それはナゼ?
どうにかクラゲがいない海で安心して遊びたいなーと思う方は多いと思いますので、まずはクラゲが海で一年間どういう生活ををしているのかを見ていきましょう。
クラゲの成長過程から「なぜ?」のヒントを得る
という事で、下記にクラゲの成長過程と季節の関連性についての1年の流れを簡潔にまとめました。
クラゲの暮らしが分かると、クラゲが海水浴場に発生する時期や、その背景が分かり、多くの疑問がスッキリしますので、ササッと読んでみてくださいね!
(今回は、全国の海水浴場で見られるメジャーなクラゲ「ミズクラゲ」を例にしています)
海水浴シーズンに向けてクラゲは大人に変身している?
ちなみに、クラゲは成長過程で「見た目」と「呼び名」が変わります。出世魚みたいに成長段階で呼び名が変わるイメージですね。
■クラゲの成長段階と呼び名
- プラヌラ・・(赤ちゃん段階)
- ポリプ・・・(赤ちゃん段階)
- ストロビラ・(赤ちゃん段階)
- エフィラ・・(子供段階)
- メテフィラ・(子供段階)
- 稚クラゲ・・(子供のクラゲ)
- 成体・・・・(大人のクラゲ)
それでは、クラゲの赤ちゃんや子供の呼び名を踏まえて、改めてクラゲの成長過程と季節の流れを見ていきましょう。
■クラゲの成長過程と季節の関連性
- 夏〜秋にクラゲの赤ちゃん(プラヌラやポリプ段階)が誕生
- 秋から冬、春の冷たい海水期間にクラゲは子供段階へ成長
- 春〜夏にかけて成体段階(大人のクラゲ)まで成長
- 同時に大人のクラゲが春〜夏にかけて繁殖
- 夏以降、海水の低下とともに大人のクラゲは寿命をむかえる
- 1~5を繰り返す
以上のように、クラゲの生態を知ると、
- なぜクラゲが楽しい海水浴シーズンにかぎって海にいるのか?
- 「お盆を過ぎるとクラゲが出る」という知恵袋の根拠は?
- なぜ夏以外の時期にクラゲを見かけないのか?
という子供の頃からの疑問が解決してスッキリしますね。
クラゲの生態からクラゲが海に出始める時期を知る
上述してきたクラゲの生態から、クラゲが海に出始める時期や理由を知る事ができますね。
具体的に、大人(成体)になったクラゲが海水浴場に現れ始める時期は海水浴シーズン前の5月頃からで、そこから徐々に大人のクラゲの数が増えていき、大人のクラゲが1年で最も多い時期が海水浴シーズン後半の8月頃(お盆付近など)という事です。
ようするに、
- 海水浴シーズン以外の時期のクラゲは赤ちゃん段階で見た目も違う。
- だから、海水浴シーズン以外は人間はクラゲの存在に気づかない(認識しない)。
- 海水浴シーズンと同じ時期にクラゲは大人に成長する。
- 大人クラゲは海水浴に来ている人間を刺す事がある。
- 人間は大人クラゲに刺された人の情報を聞いてクラゲを認識する。
という事ですね。
お盆過ぎたらクラゲに注意!の理由
もう少し詳しく解説をすると、よく子供の頃におばあちゃんや、親に言い聞かされてきた、
「お盆を過ぎたらクラゲがでるから危険だよ。」
の理由は、前述したように大人のクラゲの数がピークを迎えるのが8月頃という事もあるのですが、もう一つの大きな理由として、アンドンクラゲの群れの発生があげられます。
アンドンクラゲの海水浴客にとって最悪な7つの特徴
アンドンクラゲについては、後述する「覚えて欲しい海水浴場にいる危険なクラゲの種類」で詳しく説明しますが、
アンドンクラゲは海水浴客にとても厄介な特徴を持っていて、アンドンクラゲは、
■アンドンクラゲの7つの特徴
- 6月から大人クラゲが増え始め9月頃にピークを迎える(お盆付近も多い)
- アンドンクラゲは群れで行動するため、1度の被害が大きくなる
- 水面に多いため浅瀬にも大量にいる(子供への影響も大きい)
- 触手からの毒性は強く、激しい痛みや、皮膚へのダメージも大きい
- クラゲの傘部分は直径3cmと小さいが、触手が20cmと長い
- 透明で小さいため目で見る事が難しく気づきにくい
- 泳ぎが上手で行動範囲が広い
などの特徴があります。
幸い、アンドンクラゲの毒は死に至るほどの強さではないとされていますが、大量に刺されたり、繰り返し刺されるとアナフィラキシーショック(外部の毒に対して身体が過剰に反応しすぎてしまうショック症状)などの危険はありますので、油断は禁物です。
クラゲがいない時期はあるの?
クラゲの成長過程から考えると、クラゲとの遭遇率を下げる時期として希望がある期間があるとすれば、大人のクラゲが日本の海中に最も多いピーク時期とされる8月を避けて、
できるだけ7月の早い時期
に海水浴の予定を組めそうであれば、クラゲ被害の可能性はお盆明けよりは少なくなると言えます。
ただ、それは理論上のお話で、最終的な結論をお伝えすると、クラゲが海(海水浴場)にいない時期はあるけど、、、
海水浴シーズン中(7~8月)は日本の海にはクラゲはいると思っておいた方がいいです。
極端な言い方をすれば、海水浴シーズンでない冬時期の海であればクラゲ被害の心配は少ないという事が言えます。
でも、海水の冷たい春や冬時期にクラゲはいないと言われても、自分達も海水浴目的であれば、冷たい海に入りたくないですよね。。。
「海にはクラゲがいると思った方が良い」という根拠は、前述したクラゲの成長過程でもお話をしましたとおり、
5月〜8月に大人のクラゲが海中に多くなる
わけですから、海水浴のハイシーズンである7月、8月はもちろん、ゴールデンウィークくらいから、既に日本の海には大人のクラゲが多く生息しているんですよね。
つまり、大人のクラゲがいない海で海水浴をしたかったら、「秋の10月〜春の4月の間の大人のクラゲがいない海で海水浴を楽しもう!」という事になってしまいます。
もちろん、サーファーやダイバーの人達はこの時期にも海に入っていますので、ウェットスーツを着たりすれば不可能ではないですが、、、
そんな寒い時期に海水浴をしなくても、だったらもっと季節に合った他の遊びを考えた方が良いですよね。
サーフィンの経験からクラゲへの理解を深める
ちなみに私はサーフィンをするので、いろいろな季節に、いろいろな地域の海に入るのですが、夏でも海水がキンキンに冷たい事もある千葉の海でもクラゲはたくさんいました。
反対に、これは私が年中サーフィンを楽しんでいる海(海水浴場でもある海)の話ですが、
伊豆の海水浴場の中には、7月〜9月の間で、海水温度も比較的高い時期だとしても、クラゲをほとんど見かけず「クラゲのストレスは全くないよ」と言ってくらいサーフィンを快適に楽しむ事ができます。
この事からクラゲについて何が分かるかと言うと、
- 水温が冷たい海にはクラゲがいない
- 水温が高い海にはクラゲが多い
上記のような単純な話ではないということです。
といってもこれは、私の体験談や、私の周りのサーフィン、ダイバー、釣り友達の話、専門家のお話で得られる情報での結論でしかないのですが、クラゲが海水浴場にいるかどうかは、
単純に季節の変化による海水の温度変化
だけではなく、
- 季節
- 潮の流れ
- 気候
- 時間
- 地域に生息するクラゲの種類
- 水質
- 月の満ち欠け
などの条件が複雑に関わってくるということを前提に考えると良いですね。
つまり、、、
自分が行く海水浴場にはクラゲがいるものだ!
と考えておく方が間違いないと考えて頂いて、この記事でクラゲの種類や対策、応急処置方法などを学んで頂いて、
- クラゲについての知識や対策は、
- 海という自然で遊ぶ上での当然のマナーであり、
- クラゲも夏の風物詩の一部だ!
という感じで、自然を楽しむ感覚でクラゲと少し楽しい気持ちで向き合ってもらえると嬉しいです!
クラゲがいない地域ってあるの?
クラゲは、水温が温かい海でも冷たい海でも生息するため、日本全国どこの海でもいる。と思っておいた方が良いですね。
もちろん、前述したように、
伊豆の海の中には、(友達が住んでいるため)私が数年以上通い続けていて、春夏秋冬オールシーズン入っている海があり(サーフィン目的で)、その海では地元の人の話からもクラゲの被害とかの話はほとんど聞かない。
といった私自身の経験談や聞いた話、その他テレビやネットなどのメディアの情報を集めていると、「特定の海にはクラゲがほとんど出ない」という情報もあることはあるけど、それは大きな自然界の流れの中での今だけの偶然で、一時的な可能性もあるので、
クラゲが全くいない海がある。
という事は、今の日本の海においてはあまり断言できる事ではないと考えられます。
海水浴も自然を相手にしている遊びですからね。
純粋に楽しむ事も大事なのですが、自然やあらゆる生き物に敬意を払うという意味も含めて、危険への警戒や予防策を学ぶ気持ちは忘れないようにしていきたいですね。
「ここには、危険は無いから安心だよね〜」という自然の中での根拠の無い油断は命取りにしかなりませんね。
反対に、海水浴という身近なイベントも、自然からイロイロな事を学ぶきっかけだ!という気持ちで、
命の大切さ、人との助け合いの重要性、危機管理能力の重要性などを学べて、しかも楽しい絶好のイベントだ!
という方向に視点やエネルギーを向けていけると、海水浴は身体のリフレッシュと、一緒に行く家族、恋人との最高のコミュニケーション、自身の成長と、最高の時間になりますよね!
そんな感じで、続いて紹介する、
- クラゲ対策方法
- クラゲに刺された場合の応急処置
- 応急処置後の対応
- 毒を持つ身近なクラゲの種類
などについて学んで頂けると嬉しいです。
クラゲに刺されないための対策(予防策)一覧
ここでは、海水浴でクラゲに刺されないための対策をご紹介していきますね。
完璧な対策としては、全身をウェットスーツやグローブ、ウォーターシューズ(マリンシューズ)、フード、ゴーグルで完全防備をすれば防げるのですが、、、
それじゃあ、海水浴を楽しめないので、ご自身の遊びのスタイルに合わせて、これから紹介する対策を組み合わせて採用してみてくださいね!
対策1:肌の露出を少なくする
この対策はシンプルに肌の露出を少なくなしてクラゲ被害を軽減または回避する方法です。
具体的な方法としては、
- 長袖のラッシュガードを着る
- 海用のレギンス(スパッツ)を着る
- マリンシューズ(ウォーターシューズ)を履く
などを使って、肌の露出面積を減らしてクラゲの毒針をダイレクトに皮膚に受けることを防ごう!という対策です。
この対策の良い点は、クラゲ対策と同時に、
- 日焼け防止や、
- 海中での細かいスレ傷や切り傷防止や、
- 海底の岩やリーフ(サンゴ)や漂流物から足を守る
などの対策にもなるという点ですね。
反対にマイナス面をあげるとすると、
- コスト(費用がかかる)
- オシャレ度の低下
などが人によってはあるかもしれませんね。
私も(特に子供ができてからは)、
- 「年に1,2回程度の海水浴のためだけにラッシュやレギンスとかシューズを買うのもな〜。。。」
- 「クラゲを気にしすぎて、オシャレできないのもツマラナイな〜。。。」
という意見には、賛同しちゃいますね。
そんな読者さんに向けて「なにか朗報を!」と思い、サーフィンの経験から学んだお助け情報として、
■ラッシュを買うか迷ってる人へのお助け情報
- ラッシュ、レギンス、シューズともに水陸両用モデルもある
- レギンスにはオシャレなデザインが増えている
という事をお伝えしておきますね。
海で使える衣類や履物は、(水陸両用モデルでなくても、)速乾性の高い乾き易い素材でできていたり、軽量で、カサバらない素材でできていたりするので、
私も旅行先での軽い運動の時や、ランニング、キャンプ、アウトドア遊びの時とかに、ラッシュやレギンス、ウォーターシューズとかを持っていく事が多いですよ。
また、オシャレ度低下についてのお悩みについてですが、
マリンスポーツ業界でのレギンスのデザインの進化がすごい!
ということをお伝えしておきますね。
サーフィンなどのマリンスポーツや、スポーツジムに行っている人達なら実感されている方も多いと思いますが、
レギンスは材質などの機能面の進化はもちろん、年々デザインも豊富になってきています。
「デザインが豊富」といっても色が豊富や絵柄の種類が多いというだけでなくて、
脚の形に合わせた美しいデザインのレギンス
も多く、それを見ればオシャレ低下という心配は解消される!というより、デザインによっては、生脚よりも美しく長く見えてるんじゃないの?
と思わせるデザインも多いと感じることができると思いますよ!
肌の露出を少なくする対策は、
- クラゲ対策と、
- 日焼け対策と、
- オシャレも楽しめる!
そんな一石三鳥な対策なので、オススメですよ!
対策2:クラゲよけクリームで肌を保護する
次に紹介するのが、「クラゲよけクリーム」を塗って肌を保護する対策です。
サーフィンをやっている人達の間では定番なのですが、クラゲよけクリームといって、
■クラゲ除けクリームの効果
- クラゲから刺されにくくなる
- クラゲに刺されたとしても、被害を最小限に抑える事ができる
という効果が見込めるクラゲよけクリームがあります。
クラゲよけクリームの成分と仕組みは?
クラゲよけクリームを塗ると、なぜクラゲに刺されにくくなるのか?ちょっと想像がつかないと思うので、簡単に解説しておきますね。
「クラゲよけクリーム」という呼び方だと、虫除けスプレーのように「クラゲを寄せ付けないためのクリーム」と勘違いしてしまいそうですが、実際には、「クラゲ(の攻撃センサー)が人を敵だと思わなくなるクリーム」
という言い方が正しい表現になります。
つまり、クラゲよけクリームを塗った場合、
- クラゲは寄ってくる。
- でも刺されない(刺されても毒の被害が小さい)
という仕組みです。
なぜクラゲから敵だと思われないのか?
なぜクラゲから敵だと思われなくなるかというと、クラゲよけクリームの成分内に、クラゲが敵だと判断させないための成分が含まれているからです。
■もう少し詳しく知りたいかたへ
クラゲよけクリームは、もともとイソギンチャクとクマノミ(ニモで知られる魚)の関係からヒントを得て商品化されました。
イソギンチャクはクラゲと同じように刺胞(シホウ:毒針のようなもの)で敵(他の海の生物)を攻撃するのですが、なぜかクマノミには攻撃をしないため、
クマノミは他の生物が近づく事ができないイソギンチャクの中に隠れて(イソギンチャクに守られて)安全に暮らしていました。
そこに研究者が疑問を持ち、研究した結果、クマノミの身体を覆っているヌルヌルの成分が、イソギンチャクが敵と判断しない原因となっている事が分かりました。
そのクマノミのヌルヌル成分を応用して、クラゲが敵と判断しない成分を含んだクリームを作って製品化したのが「クラゲよけクリーム」というわけです。
なぜ?クラゲに刺されたとしても被害を抑える事ができるのか?
また、クラゲよけクリームの効果として2つ目にあげた、
クラゲに刺されたとしても、被害を最小限に抑える事ができる
という理由についても簡単に解説しておきますね。
結論からお話すると、
- 「クラゲよけクリーム」の中に、
- クラゲの毒針から人に毒を注入されにくくなる成分が入っていて、
- その結果、毒の被害が軽度になり、
- 皮膚の腫れも軽度になる。
というのが、クラゲよけクリームを塗ると、クラゲに刺されても被害が最小限に抑えられる仕組みです。
もう少し詳しくお話すると、
実は、人間がクラゲの毒の被害を受けるまでには、3段階のステップがあるんですよね。
どういうステップか、イメージしやすいように簡単に表現すると、
■クラゲの毒が人間にダメージを与える仕組み
- クラゲの触手が人に触れると(刺胞という)毒針が皮膚に刺さる
- 皮膚に刺さった後に、(注射のように)毒の注入が始まる
- その毒が人に注入されるとアレルギー反応を起こし皮膚が腫れる
というような3段階のステップがあります。
上記のステップを見て頂けると分かるように、クラゲ被害の大きな問題は、
- クラゲの針が人に触れることが問題ではなくて、
- 人に刺さった針が反応し毒を注入していくことが問題
なわけです。
その大きな問題である「毒の注入の開始」を防ぐ(最小限に抑える)事ができれば、クラゲに刺されても人体への被害はほとんどなくなるというワケなんですよね。
つまり、その「毒の注入の開始」を防ぐための成分が「くらげよけクリーム」に含まれているため、
- 「くらげよけクリーム」を塗れば、
- クラゲに刺されたとしても被害を最小限に抑える事ができる
というわけです。
ちなみに、この知識があれば、後に解説する「応急処置」への理解も深める事ができますので、ちょっと頭にとどめておいてもらえると嬉しいです。
クラゲよけクリームを使用する時の注意点
上記のクラゲよけクリームの成分や仕組みも踏まえながら、クラゲよけクリームを効果的に使用するための注意点を挙げておきますと、
- 隙間なく全身にまんべんなくクリームを塗る
- クリームを塗ったら10分〜30分乾かす(日陰でOK)
- 海に入って1時間でクリームを塗りなおす必要がある
といった事には注意をお願いします。
理由は、
- クラゲよけクリームが塗られてないところや、薄い所があると、クラゲはその部分だけでも感じ取って、人(敵)と判断してしまう可能性が高いため。
- クラゲよけクリームを乾かして肌になじませないと、海に入ってすぐに流れて、結局クラゲに刺せれてしまうケースもあるため。
- 海に入って1時間以上たつとクリームの効果が薄れていくため。
といった理由があります。
また、「クラゲよけクリーム」の種類によっては、性質や使用方法が異なる場合もありますので、購入した製品の使用方法や注意書きはよく確認して、効果的に、安全に使用するようにしていきましょうね。
対策3:ワセリンを塗って肌を保護する
ワセリンには馴染みがないかたも多いかもしれませんが、
- サーファー
- ダイバー
- ライフセイバー
など海で長時間の活動をする人達はもちろん、ボクサーやランナーなどの陸上のスポーツや、赤ちゃんまで、
あらゆる人の皮膚のダメージを保護しているワセリンはクラゲの毒針からの攻撃にも有効と言われています。
もちろん完全にクラゲの攻撃を防ぐとは言い切れませんが、ワセリンなど何も塗らない乾燥した肌と、ワセリンで保護されたしっとりヌルヌルした肌を想像して、クラゲのダメージから身を守ってくれそうなのはどちらか?
と考えれば、ワセリンを塗っておくのが無難だと考える人も多いのではないでしょうか。
ちなみに私は、クラゲとは関係なく、海に入る時には、
- 日焼けによる乾燥防止
- サーフィン時のウェットスーツのスレ傷防止
- 水着着用時の関節部分のスレ傷防止
などの理由から、ワセリンを欠かさず塗っていますので、どちらかと言うと、クラゲ対策はついでという感じで習慣化していますよ。
対策4:クラゲ防止ネットがある海水浴場を選ぶ
今まで挙げてきた自分自身が行う対策とは少し違って、既にクラゲ対策が行われている、クラゲ防止ネットが設置された海水浴場を選ぶという方法があります。
クラゲ防止ネットが設置している海水浴場の調べ方
クラゲ防止ネットが設置している海水浴場かどうか調べるには、ご自身が行こうとしている海水浴場に問い合わせをするのが一番確実ではやいです。
海水浴場に関するお問い合わせを受け付けているのは、
- 観光協会
- 役所
- 海水浴場
の場合が多いので、ホームページで電話番号を調べて、電話で直接聞いてみましょう。
ただ、当然ですがクラゲ防止ネットでも完全にクラゲを防ぐことはできない。ということは想定しておきましょう。
また、クラゲ防止ネットの範囲はそれほど広くなくて、子供でもネットの端まで近づけてしまう事もあります。
その場合、子供がおふざけで網を触ったり、網の近くで遊んでしまい、網にひっかかったクラゲに刺されてしまう事もありますので、事前に注意しておきましょう。
クラゲに刺されてしまった時の対処方法
次は、クラゲ対策をしたけど、残念ながらクラゲに刺せれてしまった場合についてお話していきますね。
クラゲの種類によって対処法が異なる場合がある
クラゲといっても種類は様々で、同時にクラゲの毒の特徴も様々です。
だからといって、全てのクラゲについての対処法を覚える事は難しいので、この記事では、
- クラゲに刺された時の症状
- 全てのクラゲに共通する対処、応急処置方法
- 絶対に素人がヤルべきでない応急処置方法
- 応急処置後にやるべき事
について解説をしていきますね。
クラゲに刺された時の症状
クラゲに刺されたら、
- 最初はピリピリ程度の痛み
- 時間が経過すると刺された箇所に熱を感じる
- その後、皮膚が赤く腫れてくる
といった症状が出ます。
海中で遊んでいて上記のような症状が出たら、できるだけ早い段階で「あっ!クラゲに刺されたかも!」と思って、以下に解説する応急処置をおこなってくださいね。
ちなみに、
「3」の皮膚の腫れの症状は、クラゲ毒による症状はアレルギー反応と同じなので、個人差があり、どのような腫れ方をするかは人それぞれです。
ミミズ腫れの症状が出る場合もあれば、ジンマシンのような症状が出る人もいます。
そのため、クラゲに刺された症状を見ても、どの種類のクラゲに刺されたかを判断するのは困難です。
全てのクラゲに共通する対処、応急処置方法
上記のようにクラゲに刺されたかも?と思ったら下記のように応急処置をしてください。
■全クラゲ共通の対処&応急処置方法
- すぐに海中から出る
- 患部にクラゲの触手が残っていないか確認する
- 素手以外の方法で触手を除去する
- 患部周辺を必ず海水で洗い流す
- 被害者の意識や、全身の症状を確認する
この時の注意点は、
- 触手の確認や除去時には絶対に素手で触れない
- 患部を洗う時に絶対に「真水」を使わず「海水」で流す
- 患部を洗い流す際に、コスッたりしない、強い刺激を与えない
上記の注意点は全てのクラゲに共通する基本知識なので、絶対に守るようにしましょう。
上記の1~5の応急処置の手順について詳しく解説していくと、
■応急処置の手順を詳しく解説
1.すぐに海中から出る
自分が「刺されたかも?」と実感をしたら、周囲にまだクラゲがいるかもしれないので、被害を抑えるためにも海からすぐに出ましょう。
2.患部にクラゲの触手が残っていないか確認する
海から上がっても、クラゲの触手がチギレて人の身体についたままになっている場合があります。
チギレた触手からでも、毒の被害は拡大されますので、触手が残っている事が確認できたら除去をする必要があります。
3.素手以外の方法で触手を除去する
クラゲの触手の毒針は、チギレてクラゲ本体から離れても人を刺して毒を注入します。
クラゲに刺された患部周辺は絶対に素手で触らないように注意しましょう。
ピンセットやゴム手袋などがあればベストですが、海水浴に遊びに来てゴム手袋を持っている事は少ないと思いますので、緊急策とはなりますが、
- ハンカチ
- タオル
- 清潔な割り箸
などで対応するか、ライフセイバーや監視員、海の家などの地元の人に助けを求めるようにしましょう。
4.患部周辺を必ず「海水」で洗い流す
「真水」の方が清潔そうに感じますが絶対に「海水」で洗い流すように注意してください。
前述した「クラゲよけクリーム」の項目でお話したように、クラゲの毒針は人に刺さった後に、敵に「毒の注入」を開始します。
クラゲ(の毒針細胞)にとっては「真水」は異常事態で「海水」が通常の状態です。
つまり、「真水」をかけられるとクラゲ(の毒針細胞)は異常事態だと判断し、皮膚に付いた毒針からの毒の注入をより強める事になります。
なので、応急処置時には「真水」ではなく「海水」を使用して洗い流します。
また、クラゲの触手を洗い流す時に、
- 強くこすったり
- たたいたり
- 刺激を与える事は避けてください。
こちらも、「真水」をかけてしまうのと同様に、クラゲ(の毒針)に刺激を与えて、毒の被害を拡大させる事になります。
緊急時にはついつい急いだり、力が入ってしまいますが、結果的には、慌てず、刺激を与えずに患部を洗い流す方が、被害を小さく抑える事ができます。
5.被害者の意識や、全身の症状を確認する
前述しましたようにクラゲの毒の人体への被害の正体は「アレルギー反応」です。
そのため、人によっては毒が過剰に反応し、
- 患部から全身へと被害が広がる
- 患部周囲の腫れが血管などを圧迫して他の症状が出始める
などの危険もあります。
油断せずに、緊急の手当が必要になるかもしれませんので、クラゲに刺された人に声をかけたり、刺された本人も、どこか身体に異常がないか注意、確認をするようにしましょう。
応急処置完了後でも、刺された本人の様子がおかしいと判断した場合には、ライフセイバーや監視員に相談や(地元の人に助けを求めたり)、救急車などを呼ぶようにしましょう。
絶対に素人がヤルべきでない応急処置方法
次に、素人がやってはいけない応急処置方法について紹介します。
というより、上記に挙げた基本的な応急処置方法以外の事は、全て素人がやるべきではないのですが、
ネットなどでよく目にするのが、クラゲの応急処置の方法として(絶対にやっちゃだめですよ!)、
■絶対に素人がやってはいけない応急処置
- 患部に酢をかける
- 患部を温める
- 患部を冷やす
上記の方法を提案する人がいるのですが、これは、かなり危険なので素人の判断では絶対にやらないでくださいね。
理由は、
- クラゲの種類によって効果が変わる対処法だから
- 被害者の体質によって効果が変わる対処法だから
つまり、
- 効果が良い方向に出る場合もあれば、
- 効果が悪い方向に出る場合もある
わけです。
医者やライフセイバーでも、クラゲに刺された後の症状で「どの種類のクラゲに刺されたのか?」を判断するのは困難だと言われています。
そのくらい、クラゲの毒に対してのどう処置をするか?という判断は大変困難なものですので、当然、知識や経験が少ない素人がクラゲに刺された患部に、
- 患部に酢をかける
- 患部を温める
- 患部を冷やす
なんて事をしたら、被害を拡大させかねないワケです。
■なぜ「酢」が効果的と考えられているのか?
ちなみに、なぜ患部の酢をかけるという情報が多いかというと、沖縄や奄美大島などに生息するハブクラゲという毒が非常に強いクラゲの被害に対して、酢をかけると毒の被害が抑えられると言われているからです。
しかし、反対に、ハブクラゲ以外の他のクラゲの毒に対して酢をかけると、毒の被害が拡大するとも言われていますので、素人の判断で酢をかけたりしないようにしてくださいね。
そもそも、
ハブクラゲのように非常に強い毒を持つクラゲの被害にあったら、その被害は応急処置段階で大きいと考えられますので、
素人判断で何か特別な応急処置などを考える前に、監視員やライフセイバーに助けを求めるか、救急車の手配の電話で、応急処置の方法を聞くといった対処をするようにしましょう。
応急処置後にやるべき事
前述した応急処置の「5.被害者の意識や、全身の症状を確認する」を行った結果、
■緊急性の高そうな症状
- 呼吸に乱れを感じる
- 気分が悪い
- 痛みが異常に強い
- 患部の腫れが異常に大きい
上記のような症状が見られる場合には、迷わずに、
- 監視員やライフセイバーに相談
- 救急車を呼ぶ
- 医療救急センターへ電話
など、専門知識や経験がある人に相談をするようにしましょう。
日本の海水浴場でクラゲの毒による死亡事故はほとんど報告されていませんが、前述しておりますとおり、クラゲの毒の影響はアレルギー反応による影響です。
そのため、
- 刺されたクラゲの毒と、
- 刺された人
- 刺された場所
の相性が悪い場合には、被害者の命を脅かす場合も充分に考えられますので、刺された後の被害者の様子を継続して観察する事は怠らないようにして、少しでも様子が変だと感じたら上記に挙げた専門家に相談をしましょう。
- 近くに監視員やライフセイバーがいない
- 救急車を呼ぶほどなのか、、、119には抵抗がある。。。
と、思うかたは、
医療救急センターへ電話がオススメです。
医療救急センターは私も普段から重宝していまして、自分の子供が乳児の時には赤ちゃんは体調不良の症状とかを自分で話す事もできないして、私達も始めての事だらけなので、
救急車を呼ぶ前に、医療救急センターに赤ちゃんの症状などを伝えて、対応方法のアドバイスを電話で受けたりしていました。
もしものクラゲ対策ももちろんですが、海水浴時の体調不良やケガ、その他にも活用できますので、保険として、地元の医療救急センターの電話番号を登録しておく事をオススメしますよ。
覚えて欲しい海水浴場にいる危険なクラゲの種類
下記は海水浴に行く前に覚えておいて欲しい、日本の海水浴場で見かける事が多い、毒を持つ危険なクラゲの種類の一覧です。
日本の海水浴場で見かける毒が強いクラゲ一覧
以下に挙げるクラゲは、日本の海水浴場にでもよく見かけられる種類のクラゲです。
クラゲの特徴や習性を理解しておけば、クラゲ被害の回避や軽減につなげる事ができるので、ササッと目を通しておいてもらえると嬉しいです。
■海水浴時に注意したいクラゲのリスト
- ミズクラゲ
- アンドンクラゲ
- カツオノエボシ
- アカクラゲ
- アマクサクラゲ(天草クラゲ)
- ハブクラゲ
ミズクラゲの特徴と海水浴時の注意点
日本の海水浴場では一番メジャーと言っていいくらい、広い地域で目撃されるクラゲの種類です。
●ミズクラゲの大きさ
傘の部分が直径15~30cmくらい。触手(クラゲが毒針を持つ箇所)も傘の直径と同じくらいの15~30cmくらい。比較的大きめです。
●ミズクラゲの毒の強さ
研究の結果では、ミズクラゲの毒の強さは「猛毒とされるハブクラゲの4分の1くらいの毒の強さ」とされていて、それほど強い方ではありません。
●ミズクラゲに刺されたら?
海中でミズクラゲにさされても、気づかない事が多いくらいの軽度の痛みです。皮膚への影響は少し腫れる程度な場合が多いです。
アンドンクラゲの特徴と海水浴時の注意点
アンドンクラゲは「お盆を過ぎたら海に入っちゃだめだよ」と言われる原因ともなっているクラゲで、ミズクラゲよりも遅い時期のお盆付近に海水浴場で目立ち始め、刺された時の痛みと腫れが大きいのが特徴。
●アンドンクラゲの大きさ
傘の部分の大きさが3~3.5cm前後と小さく、海水浴中に目で見る事は困難な場合が多く、海水浴中にアンドンクラゲの存在に気づくのは、刺された後になる事がほとんどでしょう。
触手の長さは20cmと傘の部分に対してはかなり長い。
●アンドンクラゲの毒の強さ
毒は強く痛みや腫れも大きいですが、死亡例などの大事に至ったというような報告は国内では見当たりません。
●アンドンクラゲに刺されたら?
刺されたらビリビリっと強い痛みを感じます。
その痛みの強さからカツオノエボシと同じように「電気クラゲ」と呼ばれる事もあります。
刺された患部は触手が触れた跡を残すようにミミズ腫れになる事が多いです。
ミズクラゲよりもやや遅い時期に海水浴場に現れ始め、お盆付近の海水浴場で多く見られます(ほとんど黙視はできないけど、、、)。
「お盆を過ぎたら海に入っちゃだめだよ」という項目でお話したように、アンドンクラゲは海水浴客にとって、とても厄介な特徴を持っています。
- 小さくて見えにくいのに、
- 触手は長いので刺されやすい。
- さらに、泳ぎが上手で広範囲で動き回り、
- 浅瀬にも多く出没し、
- 群れで行動する事もある。
- そして、毒が強く、刺されるとすごく痛い。。。
おばあちゃん達に言われた「お盆の以降の海は、、、」っていうのは納得ですよね。
お盆付近や、お盆以降に海水浴に行く予定がある人は、事前に近くの海水浴場の情報をチェックして、「アンドンクラゲが大量に発生し始めてますよ」といった情報が出ていないか、確認してから海水浴に行くようにする事をオススメします。
カツオノエボシの特徴と海水浴時の注意点
クラゲのような見た目と、刺胞(毒針)を持つのですが、実際にはヒドロ虫という生物が群れをなしてクラゲのような見た目の形をしていて、厳密にはクラゲとは違う生き物です。
魚の「カツオ」と同じ時期に同じエリアで見られ、5月頃から太平洋側の海水浴場に流れ着いてくる事が多い。
●カツオノエボシの大きさ
見た目は10cm前後の藍色の透明のビニール袋が餃子のように膨らんだ形をしていて、触手が10mとかなり長い。
●カツオノエボシの毒の強さ
猛毒で大事に至る場合があり、注意が必要です。
●カツオノエボシに刺されたら?
猛毒のため、痛みも強く、腫れも大きくなる場合が多いです。
カツオノエボシに刺された事が分かっていたら、応急処置後すぐに医療機関に相談する事をオススメします。
当記事で紹介しているように基本的な応急処置を行い、すぐに医療機関へ相談する事をオススメします。
カツオノエボシは画像で見るには見た目が特徴的で目立ちますが、実際には袋状の部分が10cmと小さめで実際には気づきにくいです。
その割に触手は10mと長いので注意が必要です。
また、台風などの後に、浜辺に打ち上げられている所を目撃される事が多いのですが、
その際、触手の部分が砂まみれになっていて、気づかずに踏んだり触ったりしてしまう事もありますので、注意が必要です。
浜辺に打ち上げられていても、触手に触れると刺されてしまいますので、小さい子供を連れて海水浴に行かれる方は、お子様が誤って浜辺に打ち上げられたカツオノエボシや、他のクラゲに触ってしまわないように事前に注意を呼びかけておきましょう。
アカクラゲの特徴と水浴時の注意点
北海道より南の方の海で、というより日本のほとんどの地域で確認される事が多いクラゲです。
●アカクラゲの大きさ
傘の部分の直径が9~15cmくらいの大きさで、触手が1m~2mくらいあります。
見た目は、傘の中心部分から赤っぽい褐色の線が放射状に入っています。
●アカクラゲの毒の強さ
猛毒で痛みも強く、腫れも大きくなる場合があります。
●アカクラゲに刺されたら?
火傷のような強い痛みを感じます。
毒が強いため、腫れがヒドく、大きい場合には医療機関に相談する事をオススメします。
アカクラゲは画像で見ると、褐色の線が入った模様を確認できますが、実際に海の中にいるとクラゲを目で見る事が難しいです。
また、少し色がついているため、触手を海藻と勘違いして触ってしまうなど、誤って触れてしまう事が多いので注意が必要です。
アマクサクラゲ(天草クラゲ)の特徴と海水浴時の注意点
九州西岸の熊本県の天草市周辺の海で多く見られる事からアマクサクラゲという名前がついていますが、
日本海側では富山県、太平洋側では神奈川県の方まで生息しています。
●アマクサクラゲの大きさ
傘部分の直径は6~10cmくらい、触手の長さは40cmくらいあります。
●アマクサクラゲの毒の強さ
強い毒を持ちますが、死亡などの大事に至るといった報道は見当たりません。
●アマクサクラゲに刺されたら?
毒性は強く、刺されると激しい痛みを感じます。
アマクサクラゲは触手だけでなく、傘の部分にも刺胞といって毒針を持っています。
つまり、クラゲのドコに触れても毒の攻撃を受けてしまいます。(だからといって、注意の使用がないのですが、、、)
また、前述しましたとおり、天草市以外にも日本の広い範囲に生息していて、毒も強いので海水浴に行かれるかたは、知っておいた方が良いクラゲの一つです。
ハブクラゲの特徴と海水浴時の注意点
名前から想像できるとおり、猛毒を持つ蛇で有名な「ハブ」のような猛毒を持つクラゲです。
同様に、沖縄や奄美など地域の海に多く生息するクラゲで、沖縄旅行などで海水浴の予定がある人は必ず知っておいた方が良いクラゲの種類です。
●ハブクラゲの大きさ
傘の大きさは10~15cmくらいで、触手の長さは1.5m近くあります。
●ハブクラゲの毒の強さ
(多くはありませんが)死亡事故も発生しているほどの猛毒です。
直接ハブクラゲの毒で死に至る事がなくても、あやうく命を落としてしまいそうになるといった事例も報告されています。
●ハブクラゲに刺されたら?
猛毒のため、痛みや腫れはもちろんですが、
小さい子供がハブクラゲに刺された毒で意識を失い、応急処置が遅れていれば、あやうく命を落としてしまいそうになるといった事例も報告されています。
応急処置の項目にも書きましたように、適切な応急処置をした後に、被害者に声かけをしたり、呼吸や身体全身の確認をするように警戒しましょう。
また、こちらも応急処置の項目で書きましたが、「ハブクラゲの患部には酢をかける」という応急処置は素人判断では絶対に行わないようにしましょう。
理由は、
沖縄の海には、前述したカツオノエボシなど猛毒を持つ生き物が何種類かいるためで、
万が一、カツオノエボシに刺されたのを、ハブクラゲの被害と勘違いして、患部に酢をかけるなどをしたら、被害を拡大させてしまう事があります。
患部に酢をかけるのは、ハブクラゲなどの一部の生物に刺された場合のみ有効な対処法です。
患部だけみても何に刺されたか?なんてのは、専門家でも判断が難しいとされるので、素人の判断で特殊な応急処置はぜずに、
基本的な応急処置を済ませたら、すぐに医療機関などに連絡し相談をするようにしましょう。
沖縄の海などは、ハブクラゲはもちろんですが、猛毒を持つ生物が多いです。
沖縄は、本州の海水浴場がある県に比べて、クラゲなどの海の危険生物の被害報告が4~5倍くらいの報告があがっているデータもあり、その半分ちかくがハブクラゲによる被害だというデータもあります。
もちろん、海水浴場などの浅い海でもハブクラゲの被害は報告されています。
なので、沖縄の海で海水浴を楽しむ場合には油断をせずに、
- 子供一人(大人もですね。)で目の届かないところで海水浴をさせない
- 肌の露出を控える
- 万が一、ハブクラゲなどに刺された場合を想定して救急センターなどの緊急連絡先を携帯電話に登録しておく。
といった事前の対策をしておく事を強くオススメします。
クラゲ対策として海水浴に行く前に確認しておきたい事
最後に、今回の記事でお話した内容をまとめておきますと、
海水浴に行く前に確認しておきたい事は、
- 自分達が行く時期に、海水浴場に監視員やライフセイバーはいるか?
- 自分達が行く海水浴場にアンドンクラゲの大量発生や、ハブクラゲの注意喚起などがされていないか?
- 自分達が行く海水浴場にクラゲ除けネットは設置されているか?
- クラゲ対策のグッズや準備は十分にできているか?
- クラゲに刺されてしまった時の対処方法と流れはイメージできているか?
- 子供連れの場合に、ビーチに打ち上げられたクラゲを触らないよう注意をしたか?
上記のような事が挙げられますね。
特に、お子様連れのママさん、パパさんや、女性を海水浴に誘う男性のかたは、クラゲから子供や女性を守ってあげなきゃいけない立場になると思いますので、落ち着いて対処できるように準備しておきましょうね!
この記事の内容が、自然や生き物の事を学んで、楽しく安全な海水浴にする助けになる事を願っています!
他にも、お出かけや、日常生活のお役立ち記事を書いていますので、よかったら読んでみてくださいね!
それではまた!
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