電子レンジにアース線をつけないと危険な理由と簡単に取り付ける方法
こんにちは!「妻から頼られる内が華」だと思い、家電に弱い妻のためにも電化製品の説明書を熟読するリサッチです。
子供ができてからは、妻が私に家庭内の安全性向上について過剰に追及してくるようになってきたのですが、その妻がドコからか「電化製品の漏電による危険性」に関する情報を入手してきた日がありました。
その時に、
- アース線をつけない場合の危険性
- アース線の必要性や役割
- アース線の取り付け方法
といった事を詳しくプレゼンするよう妻から依頼があったので、今回の記事では、その時にアース線や漏電について学んだ事をご紹介していきたいと思います。
ちなみに、アース線の取り付け作業をしたところ、10分もかからない内に取り付けが完了しましたよ!
目次
電子レンジにアース線をつけない場合の危険性
電子レンジにアース線を付ける理由はたったの1つで「漏電による被害を防ぐため」です。
つまり、アース線を付けないと「漏電の被害を受ける可能性が高まる」ということですね。
家庭内における漏電による被害は大きく分けて2種類あって、
◆家庭内での漏電による被害◆
- 漏電した電化製品に人が触れて感電する
- 漏電した電化製品によりケーブルやコンセントが過熱され発火
上記のように、漏電は人の感電や、火事の原因になります。
火事が発生してしまった場合の恐ろしさは、誰でも簡単に想像できると思いますが、人が感電する危険性というのは想像できない人の方が多いと思います。
なので、感電したら人はどうなるかを電流の強さ別に紹介しておきますね。
電流の強さ別に感電が人体に与える影響を紹介するよ
下の表は電流の強さを表すアンペアの大きさ別に、
- 感電した時の体感
- 人体に与える影響
上記の2つの項目の変化の様子をまとめた表です。
電流 | 感電時の体感 | 人体の影響 |
---|---|---|
1 mA | ピリッと 感じるくらい | |
5 mA | かなり痛い と感じる | |
10 mA | 耐えられない 程の電撃が走る | |
20 mA | 耐えられない 程の電撃が走る | 動けなくなる 筋肉の硬直 呼吸困難 |
50 mA | 耐えられない 程の電撃が走る | 短時間で 命の危険に |
100 mA | 耐えられない 程の電撃が走る | 障害が残る 可能性大 命を落とす 可能性大 |
具体的に漏電した電子レンジを触った時に、自分の身体に何mAの電流が流れるかは、その場の状況で大きく異なります。
例えば、電子レンジに触れた部分が水に濡れていたり、自分の手が濡れていたりして身体に電気を通しやすくなっていたら、その人に流れる電流の強さは大きくなり、危険度は高くなります。
また、ママの言うように、電子レンジなどの電化製品には普段から1A(1000mA)以上の電流が当たり前のように流れていて、それは「命を落とす可能性大」とされる100mAの10倍以上の電流という事で、その電流がどの程度自分の身体に流れてくるかで、感電による被害が大きく異なります。
つまり、電子レンジのケーブル類の劣化や、部分的な故障などから少しだけ漏電しただけでも、人体への影響は大きいと考えておいた方が良いという事ですね。
参考までに上の写真の我が家の電子レンジ(オーブンレンジ)使用時のアンペア数と、その求め方をご紹介しておきますね。
◆アンペア数の求め方◆
ワット数(W) ÷ ボルト数(V)
= アンペア数(A)
◆電子レンジ800W使用の場合◆
800ワット(W) ÷ 100ボルト(V)
= 8アンペア(A)
電子レンジにアース線を付けて感電を回避する仕組み
電子レンジなどの電化製品にアース線を取り付けない理由って、前述したような感電の危険性を知らないというのもあるけど、「仕組みが分からないから、とにかく面倒くさそう。。。」というモヤモヤが、アース線取り付けの行動に移せない理由になっている人も多いと思います。
なので、この章ではアース線の役割や仕組みを、簡単に理解できるように
- アース線無しで漏電した場合の電気の流れ
- アース線有りで漏電した場合の電気の流れ
上記の2つの図を用いてササっと紹介しておきたいと思います。
図解で頭の中をスッキリさせれば、人間は行動に移しやすいものです。この章で仕組みを理解して、パパっとアース線取り付けまで終わらせちゃいましょうね!
電子レンジにアース線をつけない場合
上記の図のように、アース線がコンセントにつながっていない「漏電した電子レンジ」に人が触れると、触れた人が電気の通り道になってしまい、「感電」します。
上記の図では「漏電した電子レンジ」に分かりやすく「ビリビリと黄色い装飾」をしていますが、実際には電気は見えませんので、見た目で漏電している事に気づくのは不可能に近いです。
アース線につながれていない状態で電子レンジが漏電するという事は、図の電流を示す矢印を見れば分かるように、電気の逃げ場が無くなり、過剰な電力が電子レンジ周辺に帯電してしまうという事ですね。
続いて電子レンジにアース線をつけている場合の電気の流れの図を見て感電しない仕組みを見ていきましょう。
電子レンジにアース線をつけている場合
図の電流の矢印(流れ)で分かるように、電子レンジにアース線をつなげていれば、漏電した電気がアース線の方向へ流れるようになり、人が触れても感電しない仕組みになっています。
また、アース線の方向へ電気の逃げ道ができているので、漏電によるケーブルやコンセントなどの発火の危険性も回避することができますね。
アース線の取り付け方法:作業時間は10分弱
アース線をつけない場合の危険性をプレゼンしたら、当たり前ですが妻から「スグに電子レンジのアース線もつなげなさい!」という指令が出たので、早速アース線の取り付けをしてみました。
コンセントにアースを差し込む穴がある場合は、作業時間は10分程度で終わりました。
確かにこれだけ簡単な作業で漏電による感電や火災のリスクが激減するのであれば、妻の言うように「スグにでもやっておくべきだったな」と思いましたね。
作業の画像 | 行った作業 |
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アース線の先2cm くらいに切り目を 入れる |
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出てきた導線が バラバラにならない ようにねじる |
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アース線の先を 画像のように 引っ掛けやすい フック状にする。 |
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コンセントの アース端子の フタを空けて ネジを全開に緩める |
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ネジの奥にある 小さい鉄板のような 金具の裏側に アース線を差し込む |
|
ネジを締めて アース線を固定する |
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フタを閉めて完了 |
ただ、電子レンジを置きたい場所と、アース線を差せるコンセントの場所が遠かったりした場合には、少し手間がかかりそうですね。
その際の対処方法についてもいくつかご紹介しておきますね。
アース線を延長する事は可能?
購入した電子レンジのアース線が短い場合は、別売りの長いアース線を買って取り付ける事ができます。
最初からついている短いアース線をプラスドライバー等を使って取り外して、新たに長いアース線を探してきて取り付けます。
◆電子レンジのアース線を取り外す様子◆
画像 | 作業 |
---|---|
電子レンジに 付いたアース線の 場所を確認する |
|
ドライバーで アース線を外す |
|
外したアース線と 同じ形状の長い アース線を購入し 電子レンジに 取り付ける |
インターネットでアース線の延長についてリサーチすると、画像付きで前述したような「アース線を全て取り換える方法」ではなくて、短いアース線に追加をする「アース線のつぎたし」を行う方法が紹介されていますが、電化製品のメーカーの方では「アース線のつぎたし」は推奨していないようです。
●アースの長さが足りない場合 電気店、ホームセンターで購入できます。
※アース線は途中でつぎたして使わないでください。
というか、「アース線をつぎたし」するよりも「アース線を全部変えてしまう」方が素人としては手間もかからないし、ミスをする心配もないので、ササっと長いアース線を買って全て取り換えてしまう方が個人的には断然オススメですね。
1つのアース端子に2つの家電のアース線を差し込むのは可能?
1カ所のアース端子(コンセントのアース線を差し込む穴の部分)に電子レンジと洗濯機といった2つの電化製品のアース線を同時につなげる事は可能です。
●1カ所の端子に複数の線を接続してよいか?
可能です。
例えば、洗濯機と電子レンジのアース線を、同じアース端子に取り付けできます。
アース端子付きのコンセントが無いので新設したい場合
コンセントにアース線を差し込む穴(アース端子)を新たに取り付けたい場合は、残念ながら素人での解決は難しいようですね。
●アース端子がない場合 お買い求めになった販売店に相談してください。
インターネットで作業方法を検索すれば、電気工事士の資格がなくても個人の技術でもアース線に関する電気工事ができてしまう作業もあるかもしれません。
ただ、万が一その方法が誤っていたり、自分の作業が不完全だった場合には、漏電の原因となり感電や火事の発生原因になってしまう危険性がありますので、プロに頼むべき作業は必ず電気工事業者に相談するようにしましょうね。
アース線の全体像を理解すれば実は簡単な事(まとめ)
今回の記事では、
- アース線をつけない場合の危険性
- アース線をつける事で感電しなくなる仕組み
- アース線の取り付け方や注意事項
主に上記の内容を詳しくご紹介してきました。
今回アース線の仕組みを確認したり、取り付けなどをしてみて思った事は、悔しいけどママの言う通りで、「何をそんなに面倒くさがっていたのだろう?」と思うくらいアース線をつなぐ作業が簡単だったことに驚きましたね。
アース線を延長する方法は、人に教えてあげると喜ばれそうだし、新しい家に引っ越した時でもスマートに解決できそうです。
今回のアース線のように、子供の頃から見ていた物でも知らない事って本当に多いんですよね。
でも、知るとスッキリするし少しずつ生活が快適になっていく感覚があって楽しいですよね!
今回の記事が読者のみなさんの生活を快適にする参考になって頂けると嬉しいです!それではまた!
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