スキー場にスタッドレスやチェーンなしで行ける可能性と私からの提案
今回は、車でスキー場に行く時に不安に感じる「雪道の運転」や「スタッドレスやチェーンの必要性」について詳しくお話していきたいと思います。
この記事を書こうと思った理由としては、15年以上スキー、スノーボードに関わっていると、友達から
- 「スタッドレスなしでスキー場に行けるかな~?」
という質問(相談?)を受ける事が多くて、
- 「そっか~、雪国で車を運転した事がない人には、スタッドレスやチェーンの必要性をイメージするのって難しいんだな~。。。」
- 「って、私の身近にそういう相談をしにくる人がいるって事は、自己判断でスタッドレスなしでスキー場に行ってる人がいるって事かな?」
- 「それは困るな!」
といった背景があり、この記事を書く事にしました。
なので、この記事では、
- スタッドレスなしでスキー場に行く事が何を意味するのか?
- 私から「スタッドレスなしで行く事を考える」よりも、良い提案があります!
- スキー場に車で行く前に必要な知識や便利グッズの紹介
といった事を、雪道を運転した事がない人でもイメージしやすいように解説させて頂いています。
なお、
今回の記事は、後述していますが、私の個人的な意見や見解というよりは、
- スキー場を利用する人とスキー場周辺の住民全員の共通意見
と言って良いくらいに重要なお話と考えて書いていまして、そのため、少し強めな熱が入った表現をしている場面がありますので、先に謝っておきますね。
ただ、それくらい重要な「意識の持ち方」と「雪山を運転する時に必要な知識や道具」についてのお話をしていますので、スキー場に初めて車で行くよ!という場合には、
- 「スキー場に車で行くのが初めてで不安な場合」
という項目だけでも目を通してから、スキー場に行く準備をすすめてみてくださいね!
それではどうぞ!
目次
スキー場にスタッドレスなしでも行けるの?
私が、初めて車でスキー場に行く人に
- 「スキー場にスタッドレスなしでも行けるの?」
と聞かれたら、
- 「行ける場合もあるけど、絶対にスタッドレスは履いて行ってね!」
と回答します。
- 「オススメ」とかの次元ではなくて「絶対」です。
可能性だけの話をすれば、スタッドレスなしでも、季節やその日の天候、スキー場までに坂道が無いなどの条件によっては、ノーマルタイヤでもスキー場に行ける場合はあるのですが、、、、
その前に、スタッドレスの重要性についてはボンヤリとでもイメージをしておいた上で、「スタッドレスなしでスキー場に行く」という事を検討して欲しいので、
先にスタッドレスタイヤを履かない事というのがどういう事かを簡単にイメージしやすいお話をしておきますね。
これはスキー場周辺の住民全員の共通意見です
スキー場に自分の車で行った事がない人にとっては、スタッドレスやチェーンがいるのかどうかってイメージするのは、かなり難しい話だと思いますが、この
- 「絶対に!スタッドレスを履いてスキー場に行ってください!」
というのは、
- 全スノーボーダー&全スキーヤー、
- そしてスキー場周辺の住民全員
の共通意見だと思ってて間違いないです。
理由は簡単で、
- スタッドレスなしでスキー場に行くのはタイヤが滑るのが当然で超危険だし、
- 自分だけでなくて、他人を事故に巻き込むことになるし、
- スキー場に車で行った事が無いという事は、
- 雪道の運転スキルや経験が少ない可能性が高い
からです。
他人を事故に巻き込む瞬間をイメージすると
この「他人を事故に巻き込む」というのが重要で、ノーマルタイヤ(スタッドレスなし)の車がスリップして、
- 急に停車したり、
- 滑ってきたり、
- 再発進できなかったり
したら周囲の車が強制的に事故に巻き込まれる事になるんです。
つまり、
雪道での事故って、自分がいくら新しいスタッドレスタイヤをはいたり、安全運転をしていても、
他の人の車が制御不能になって突っ込んできたり、急停車したりして、自分も事故に巻き込まれやすいという特徴があるんですよね。
なので、
スキー場に車で行った事がなくてスタッドレスやチェーンの必要性がイメージできない場合には、
少し強い言い方になるかも知れませんが、、、
- 自分がブレーキを踏んでも全く車が停車する気配がなくて、前方の高級車に突っ込むシーンや、
- ちょっとしたカーブでスリップして停車してしまって、後続の車が次々と自分の車に突っ込んできて、玉突き事故の先頭になって、後続の車の中には小さい赤ちゃんが乗っていて怪我をさせてしまったシーン
をイメージしてもらえると、
- 「あっ!そりゃ当然だよね!スキー場に車で行くならスタッドレス履くよね!」
と、みんながやっている「スキー場に車で行く時はスタッドレスを履く」という事の重要性についてイメージがしやすいと思います。
ノーマルタイヤでスキー場に行くという感覚
これは極端な話でもなんでもなくて、
スタッドレスタイヤを履いて、注意しながら運転をしていても、タイヤが滑る事があったり、アクセルの踏み方に注意してもスリップしたり、スタック(雪に埋もれて動けなくなる事)したりする事があるのに、、、
何度も、何年間も雪道を走った事がある人に聞いてみれば分かりますが、
- 「ノーマルタイヤ(スタッドレスなし)でスキー場に行くなんてのは、お金を払ってでも避けたい罰ゲームみたいなもの」
という感覚の人がほとんどです。
スタッドレスなしでスキー場に行ける可能性の話
前述してきた内容を読んで頂ければ、スキー場にスタッドレスなし(ノーマルタイヤだけ)で行こうと考える人はいないと思うのですが、友達から聞いた話とか、ネットの書き込みとかで、
- 「ノーマルタイヤで問題なくスキー場往復できたよ。」
という、かなり運が良かったレアなパターンのウワサを過信して、
- 「よし!オレ達もスタッドレスなしでスキー場行っちゃおう!」
という事にならないように、ここで
- 「スタッドレスなしでスキー場に行ける可能性」
の話を紹介しておきますね。
スタッドレスなしでスキー場を往復できたケースも何回かは聞いた事がありますので、
- 「可能性としてはある」
という事が言えます。
ただ、可能性としてあるだけで、当然オススメなんて事はしないですし、検討する必要すら無いと私は考えています。
では、どういった場合にスタッドレスなしでもスキー場を往復できる可能性があるかというと、
- 3月の春スキーシーズンなどに、
- 路面の雪が完全に溶けていて、
- スキー場の駐車場までに雪が一切積もっていなくて、
- 夜になっても路面凍結の恐れが無い
といった気候の日にスキー場に行く場合です。
それか、
- 何年間も何十回も通った事があるスキー場で、
- その日は夜になっても路面凍結の恐れが無い
- と確信を持っている人がスキー場に行く場合。
といった場合であれば、スキー場にノーマルタイヤで往復できる可能性はあります。
(って、そんな人がシーズン中にスタッドレスを履いていない理由が無いですが、、、)
ただ、読んでみて分かるように、気温が下がりやすいハイシーズン中(12月〜3月前半)であれば、どんなに低い雪山にあるスキー場でも、一日中ずっと路面凍結しないという確信が持てる事なんてまず無いワケです。
だって、スキー場には雪が溶けずに残ってるんですから、当然そのスキー場に行くまでの道というのは朝とか、夕方や夜とかの時間帯は気温が低くて、路面が凍結してると思う方が自然ですよね。
なので、
スタッドレスなしでスキー場に行ける可能性はありますが、絶対に行ってはダメ。
特にスキー場に車で行った事がない人や雪道の運転に慣れていない人がノーマルタイヤでスキー場に行くのは、自分以外の人を巻き込む大事故を発生させてしまう可能性もありますので、
絶対にスタッドレスを履いてからスキー場に行くか、
または、これから紹介する「スキー場に車で行くのが初めてで不安な場合」の解説を参考に、予算やスキー場に行く回数に合わせて、より安全にスキー場に遊びに行く事をオススメします。
スキー場に車で行くのが初めてで不安な場合
レンタカーを活用する
スキー場に行くのは年に3,4回程度という場合には、レンタカーを検討した方がスタッドレスを買うよりコスパが良くなります。
レンタカーは1人とか2人だと割高に感じますが、3~4人で借りればスタッドレスタイヤのオプションを付けても、タイヤを買うよりずっと安いです。
借りる場所にもよりますが、4人で2日間スタッドレスを履いたワンボックスタイプのレンタカーを借りても、
- 高く見積もっても1人1万円くらいで借りられると思います。
さらに、
日帰りでよければ、1人7000円くらいで充分行けると思いますよ。
反対に、
自分の車にスタッドレスを履かせるとなると、タイヤの大きさやスタッドレスのランクにもよりますが、
- 私がスタッドレスを買う時はだいたい8万円前後で買えれば良いかな
という感じで、スタッドレスの寿命は3シーズンくらいなので、1シーズン3万円くらいの負担というイメージですね。
ただ、自分の車にスタッドレスを履かせた場合には、
- 交換の手間や
- ノーマルタイヤの保管の手間
があったり、なにより一番やっかいなのは、スキー場を往復すると自分の車が、
- 除雪剤でサビるリスクもありますし、
- また、その除雪剤を洗い流すために洗車の費用や手間もかかります。
なので、年に数回しかスキー場に行かないのであればレンタカーの方が総合的に考えてお得になる可能性が高いです。
自分の車のためにスタッドレスを買う時に「友達と割り勘」というワケにはいきませんが、
- レンタカーなら友達と割り勘してスタッドレスを買っている
というイメージですね。
バスや電車を活用する
初めての雪道の運転が不安な場合は、バスや電車を使ってスキー場に行くという方法もあります。
有名な所では、新潟県のガーラ湯沢スキー場は駅直結で、しかも新幹線でスキー場まで行ける事で有名ですね。
他にも、
- 駅からスキー場行きのバスが出ていたり、
- スキー場の山道に入る前の「道の駅」とかまでシャトルバスが出ているスキー場
などもあります。
道の駅からシャトルバスといった場合には、レンタカーとの併用となりますが、
- スキー場に行くのは年に数回程度なのでスタッドレスを買いたくない。
- レンタカーにしたけど、やっぱり雪道の運転には少し不安がある。
というかたにオススメですね。
上記のように雪道の運転に不安を感じている人にもスキー場に行きやすいように、電車やバスを使ってアクセスできる環境を整えているスキー場も多いですよ。
高速インター近くのスキー場を選ぶ
スタッドレスを履いた車である事が前提ですが、雪道の運転に少し不安があるという場合には、
- 高速道路のインターの近くのスキー場を選ぶ
と、激しい坂やカーブがある雪の山道を運転する事なくスキー場まで行けますのでオススメです。
具体的な例をあげると、
- 新潟県の「神立高原スキー場」は湯沢インターから1kmの場所にあります。
なので、険しい雪の山道を運転する事なく、ほとんど高速道路のみの運転でスキー場にたどりつけます。
だからと言って、ノーマルタイヤだけで行けるというわけではありませんので、絶対にスタッドレスは履いて行きましょうね!
というように、高速道路のインターチェンジ近くのスキー場を選べば、険しい雪の山道を走ったりするのを避けやすくなりますので、雪道の運転が不安な人にはオススメですよ!
スタッドレスとチェーンの必要性
ここまでで、スタッドレスなしでスキー場に行く事がどのくらい危険な事か?といったことや、スキー場に行く時は絶対にスタッドレスを履いた方が良い!という事はお伝えしてきましたが、
改めて、スタッドレスを安全に活用するための「まとめ」と、また、チェーンの必要性について簡単にお話しておきたいと思います。
スタッドレスは買わなきゃダメ?
前述してきたように、スキー場に行く時は必ずスタッドレスを装着した車で行くようにしましょう。
ただ、年に数回程度しかスキー場に行かない場合は、前述したように、
- 3~4人でスタッドレス付きのレンタカーを借りる方がお得になる可能性が高いです。
なので、まとめると、
◆ スタッドレスの必要性のまとめ ◆
- スキー場に行く時は絶対にスタッドレスを装着しましょう。
- 年に3,4回程度であればレンタカーの方がお得になりやすい。
- 雪道の運転が不安な場合はバスや電車を利用すると便利。
- スタッドレスを履いても運転が不安な場合は、高速インター近くのスキー場を選ぶと良い。
というように、車で行く時はスタッドレスを絶対履いて、雪道の運転が不安な場合や、スタッドレスを買いたくない場合は、バスや電車、レンタカーを検討する事をオススメしています。
スタッドレスの寿命は3シーズン
スタッドレスタイヤの寿命の判断基準については、以前書いた他の記事でも詳しく解説させて頂きましたが、スキー場に行く事を目的とした場合は、/p>
- 製造したての新品のスタッドレスの寿命は3シーズン
が目安とされています。
なので、スタッドレスタイヤ4本セットを10万円で買った場合、だいたい1年で3万3千円の費用がかかっている事になりますね。
(実際には交換の手間や費用、タイヤの保管の手間と費用などもかかってきます。)
もちろん、使用頻度や保管状況や買ったスタッドレスタイヤの品質などによっても異なりますが、初めてスタッドレスを買う時には、ザックリと新品のスタッドレスの寿命は3シーズン。と考えて頂いて大丈夫です。
下記記事では、スタッドレスの寿命の他に「一年で一番スタッドレスがお得に買える時期」や「タイヤをお得に買う交渉方法」といった事も詳しく解説していますので、良かったら後で読んでみてくださいね!
◆他のスタッドレス関連記事 ◆
年間に数回しかスキー場に行かない場合は、上記のスタッドレスにかかる費用や手間と、レンタカーやバス、電車で行く場合の費用を比較して検討すると良いですね。
チェーン+ノーマルタイヤで大丈夫?
スキー場に車で初めて行く人の中には、
- 「ノーマルタイヤにチェーンをつけて走れば大丈夫かな?」
- 「スタッドレスよりチェーンの方が安上がりだし。」
と考える人もいるかもしれませんが、これは
- 完全にNGです。。。
チェーンだけで行くのがダメとか良いとかの問題ではなくて、ノーマルタイヤとチェーンだけでは、たぶんスキー場にたどりつく前に
- 「行くのやめようかな。。。」
ってなります。
理由は、
- チェーンを付けて走った場合、ガタガタと乗り心地がヒドい事になる。
- スピードが出せない。
- 道路によってチェーンの付け外しが必要。
といったように、スタッドレスを履かずに、ノーマルタイヤ+チェーンだけで(高速道路などを使って行く)スキー場に行くと、想像を絶するハードな旅になりますので、
チェーンだけでスキー場に行こう!なんて事は考えないようにしましょう!
だからと言って、
「チェーンは必要ない。」という事ではありませんので、続いてチェーンが必要な理由と、チェーンを使うタイミングについて解説していきますね。
チェーンの必要性と使うタイミング
結論から言うと、スキー場に行く時は、
- 車にスタッドレスを履かせて、
- 車にチェーンを積んでおく。
というのが、雪道を車で走る人達の基本的なスタイルとなります。
つまり、スキー場に車で行く時は、
- スタッドレスも、チェーンも必要
という事です。
では、どういった場面でチェーンを使う時があるかというと、
- チェーンをしないと走ってはいけない道路がある時。
- スタッドレスだけでは滑って走れない道路がある時。
といった場面に遭遇した時に、車に積んでおいたチェーンを取り出してスタッドレスタイヤにチェーンを装着をします。
でも、、、
私は15年以上スキー場に通い続けていますが、最近はチェーンを装着する場面に出会った事はありません。
その理由としては、
年々、スタッドレスの性能が上がっていて、チェーンが無くても走れる雪道が増えてきているため。
年々、スキー場に行くまでの道の「除雪(雪を取り除くこと)」のクオリティーが高まっていて、チェーンが無くても走れる環境が整っている場合が多いため。
という事があげられます。
私がスノーボードを始める以前の話を先輩から聞くと、昔はもっとチェーンが登場する場面は多かったそうなんですが、
- 今では長年スノーボード、スキーをやっている人でも、
- 「チェーンの付け方が分かりません。」
っていうくらいチェーンが登場する場面は減ってきています。
私もチェーンを使ったのは10年以上の話で、最近チェーンを使った記憶や、チェーンを使ったという話もほとんど聞く事は無くなってきています。
ただ、だからと言って
- 「スキー場にチェーンを持って行かない」
というのは、「もしも」の時に全く身動きが取れなくなり、自分も周囲の人にも大迷惑をかける事になりますので、
- 必ずチェーンは車の中に常備しておく
ようにしましょう。
なんだかんだいっても、雪道を運転している時に「チェーンが車の中にある」というだけで、
- 「最終手段でチェーンを使えばなんとなる!」
という気持ちがあり、かなり心強いものがあり運転に自信が持てます。
特に、
- 駐車場に短時間でドッサリと雪が積もる時
っていうのは、頻繁にある事ですが、スタッドレスタイヤだけで脱出するのが困難な場合もあります。
そんな時にチェーンがあると、絶対に抜け出せる!という心強さもありますし、実際に使えば抜け出せる事がほとんどなので、チェーンは特別な場面で無くても結構使える場面は多いですよ。
最近はジャッキアップ(機材を使って車を高くあげること)しなくても装着できるチェーンとか素人でも簡単に付けられるタイプがほとんどなので、安価な物でも良いのでチェーンは必ず車に常備するようにしておきましょうね!
チェーンの種類や相場は?
タイヤのチェーンには大きく分けて「金属製」と「非金属製」のタイプがあり、さらに「非金属製」タイプのチェーンは「タイヤの部分的なグリップ効果を高める」タイプと、「タイヤの全体のグリップ効果を高める」タイプに分ける事ができます。
今回は、上記のようにチェーンを3つのタイプに分けて相場とメリットでメリットについて解説していきますね。
部分的な非金属製タイプ
タイヤの全体ではなくて部分的にチェーンを装着する非金属製のタイプです。
◆部分的な非金属性タイプの特徴◆
- 相場:4000円前後(タイヤ2本分)
- メリット:安価で装着の手間も少ない。また、タイヤのサイズを選ばない。
- デメリット:高品質なチェーンに比べると、商品の耐久性が弱かったり、外れやすかったり、ホイールを傷つけてしまう、乗り心地が悪いなど、値段相応のデメリットがある可能性もあります。
安価なチェーンは高価なチェーンに比べると、外れやすいとか、壊れやすい、取り外しが難しい、などのデメリットが出てくる可能性は高くなりますね。
なので、駐車場や深い雪に突っ込んでスタック(雪にハマって動けなくなる状態)した時の「緊急脱出用」としてのチェーンだと思っておいた方が良いですね。
「豪雪地帯の急な山道」を頻繁に通るようなスキー場に行く事を目的とした場合にはもう少し高品質なチェーンを選択するのがオススメです。
金属製のチェーン
ベーシックな鎖でできた金属製のチェーンです。
◆金属製のチェーンの特徴◆
- 相場:3000円〜6000円
- メリット:価格がそれほど高くないのに、雪に対してのグリップ効果が高い。
- デメリット:取り付けや取り外しが難しい、サビる、重いなどのデメリットがある。
昔ながらの金属製のチェーンは、価格はそれほど高くありませんが、見た目で分かるように、雪や凍結した道路でのグリップ力は高くなります。
ただ、金属性のチェーンは非金属製のチェーンに比べて、形が整っていなくてバラバラしているので、取り付けや、取り外しに慣れていないと時間がかかってしまう可能性があります。
また、見た目で分かるように、ガタガタと乗り心地は悪くなります。
タイヤ全体をカバーする非金属性タイプ
タイヤ全体のグリップ効果を高める非金属性タイプのチェーンです。
◆ 全体をカバーする非金属性タイプの特徴 ◆
- 相場:8000円〜20000円
- メリット:鎖型のチェーンに比べて取り扱いが簡単で、雪や凍結した道路でのグリップ効果も高い。
- デメリット:高価である。
タイヤ全体をカバーする非金属性タイプのチェーンの中でも品質によって、価格は大きく異なってきます。
このタイプ(全体非金属性タイプ)の中で比較的安い物でも8000円くらいが相場ですので、基本的には金属製のチェーンよりも高価になります。
ただ、「高価である」というデメリットを除けば、扱い易さとグリップ効果においてはチェーンの中では高品質であると言えますね。
チェーンの種類や相場のまとめ
私の個人的な意見でまとめさせて頂くと、
- 「ちょっとくらいの悪天候でも豪雪地帯のスキー場に行きたい!」
- 「スタッドレス+チェーンが必須」という規制がかかる道路も通りたい!」
というくらいの強い思いがある人は、グリップ効果が高い、金属製のチェーンや、非金属性のチェーンを自分のお財布に合わせて検討して頂いて、
- 「車でスキー場に行った事がない」
という人は、ひとまず
- 「スタッドレスタイヤ」+「部分的な非金属製チェーン」
といった装備で、
- 高速のインター近くのスキー場やホテルを選ぶ。
そして、
- 大雪の警報が出ている日にスキー場に行くのを避ける。
という選択がオススメです。
上記のような状況であれば、「チェーンがないと走ってはいけません!」という規制がある険しい雪道を通る事はないですし、
チェーンをつける事なく、スタッドレスだけでスキー場の往復ができると思って大丈夫です。
もし、チェーンが登場する場面があるとすれば、
- ホテルやスキー場の駐車場でハマった時
に緊急脱出用としてチェーンが登場するくらいだと考えていて、ほぼ間違いないです。
もちろん、上記の見解は私の個人的な経験をもとにお話をしていますので、絶対的な保証はできませんが、、、
実際に私は15年以上、「豪雪地帯や悪天候の日を避ける」といった事を意識せずに、むしろ
- 「雪がたくさん降っているスキー場に行きたいな〜」
という基準でスキー場を選んで車で行っていますが、チェーンが登場した事はここ10年くらいありません。
なので、
上記で紹介したように、
- 「スタッドレスタイヤ」+「部分的な非金属製チェーン」で、
- 高速のインター近くのスキー場やホテルを選ぶ。
- 大雪の警報が出ている日にスキー場に行くのを避ける。
という点に注意すれば、
- 「チェーンを使う可能性は限りなくゼロに近くなる」
という理由で、今回は私の見解をお話させて頂きました。
あっ!
あと、補足としてお伝えしてお伝えしておくと、
私がチェーンをここ最近使っていない理由は、
- 緊急脱出時に「毛布」を使って脱出しているから
という理由もあります。
このように、チェーン以外にも雪山に行く時に車に積んでおけば便利な道具がありますので最後にその便利な道具の一覧を紹介しておきますね。
反対に、その道具が無いと、
どんなに高級なチェーンがあっても意味が無い
なんて事もありますので、サラッとチェックしておいてくださいね!
スキー場に行く時に車に積んでおく物
前述したように雪山の運転をする時には、下記の道具を車に積んでおくのがオススメです。
- 毛布や大きめの布
- スコップ
- アイススクレーパー
- スノーブラシ
- チェーン
雪山の運転で活躍する道具の補足説明
1.毛布や大きめの布の使い方
タイヤと雪の間に毛布や布を挟むと、一時的にタイヤが滑らない瞬間をつくる事ができます。
なので、私は駐車場などでちょっとハマってしまった場合とかに、チェーンを付けるのが面倒くさいので、毛布などの大きい布を使って脱出させています。
また、毛布(寝具としては使わなくなった古い毛布)を使う場面がなかったとしても、車のトランク部分の下に敷いておけば、水濡れ防止や、板を傷つけないための緩衝剤としても使えるので便利ですよ。
2.スコップの必要性
スコップについては単純にタイヤ周辺の雪を取り除く時に使います。
このスコップが無いと、雪に埋もれたタイヤにチェーンを付けようにも雪が邪魔して付ける事ができません。。。
他にも、スコップが活躍する場面としては、
駐車場に車をとめていると、短期間で大雪が降って車が埋もれてしまう場合があります。
そういった時に素手だけで車を掘り出すのは、かなり大変なのでスコップがあると便利です。
3.アイススクレーパーの必要性
アイススクレーパーは車の窓にはりついた氷を「短時間で」取り除く時に使います。
車の暖房でも窓の氷を溶かすことはできますが、アイススクレーパーがある方が早く出発できますよ!
4.スノーブラシの必要性
スノーブラシは車に積もった雪を取り除く時に使います。
グローブを付けた手で雪を取り除くのは、冷たいし時間がかかりますので、スノーブラシがあると便利ですよ!
5.チェーン
チェーンについては、今回の記事で何度もお話していますとおり、スタッドレスだけでは突破できない雪道に遭遇する可能性はゼロとは言い切れないので、車には、チェーンを常備しておきましょう。
まとめ:スキー場に行く手段を広い視点で見てみよう
今回の記事では、
- スタッドレスなしでスキー場に行ける可能性の話や、
- スタッドレスを買わずにスキー場に行く方法や、
- チェーンの必要性と相場、
- 雪道を運転する時に便利な道具
について詳しく解説してきました。
結論としましては、
- スタッドレスなしではスキー場に行くべきではない
ので、
- スタッドレスを買うか、またはレンタカーやバス、電車を使う
といった方法でスキー場に行くようにしましょう!という事です。
無理にスタッドレスタイヤなしで行く方法を考えなくても、スキー場にお得に行く方法はイロイロありますので、
この記事を読んで、スタッドレスやチェーンの相場や必要性について理解を深めて頂いて、「まだ決まらないな〜っ」という場合には、もう一度、コスパの面などを読み返して頂いたりして、
この記事が、読者の皆さんにとって一番コスパや安全性の高いプランでスキー場に遊びに行く参考になれば嬉しいです!
スタッドレスについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、後で良かったら読んでみてくださいね!
◆他のスタッドレス関連記事 ◆
それでは、楽しいスキー&スノーボードの旅を!ではでは!
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