スノーボードのスイッチ上達法!レギュラーとの違いに着目した練習法
今回はスノーボードのスイッチの上達方法について、私が各地でイロイロなスノーボーダーから教わった事や、実際に上達を体感したエピソードなども踏まえてお話していきたいと思います!
国内外の最前線で活躍しているライダーさん達から学んできた事はもちろん、
- トレーナーやカイロプラクターの身体の専門家から学んだ事や、
- 勉強法やビジネスなどでも活用されている脳化学的な要素
を活かしながら、読んだ直後に実践できるスイッチスタンスの上達方法なども詳しく解説しています!
特に記事の前半では
- 「スイッチ初心者がスイッチの上達スピードが遅い原因」
や「スイッチ初心者がつまづきやすい点」について詳しくお話していますので、スイッチが上手くなって
- 「はやくパークやグラトリでバンバン回せるようになりたい!」
という人は、記事の前半にサラッと目を通すだけでも、スイッチが上手くなる仕組みや、スピン系のトリックとスイッチの関係性が理解できるのでオススメです。
後半では、読んだ直後からスグに実践できる方法について、
- 自宅でも職場でも実践できるトレーニング方法
なども詳しく解説していますので、是非最後まで読んでスイッチの上達までに何をすれば良いのか?スイッチができたら何ができるのか?という事を明確にして、スノーボードのライディングの幅がググっと広がる感覚を手に入れてみてくださいね!
それでは、どうぞ!
目次
スイッチの必要性と上達法はセットで学ぶ
本題のスイッチの上達方法や、スイッチが上達するとできるようになる事の解説に入る前に、スイッチスタンスへの認識について簡単に整理しておきたいと思います。
「スイッチで滑る」ってどういうこと?
スイッチスタンスで滑るというのは、簡単に言うと
- 利き足のスタンス(レギュラースタンス)とは反対のスタンスで滑る事で、
- 具体的に言うと、「左足が前で右足が後ろのスタンス」が利き足ののスタンス(レギュラースタンス)の人は、
- 「右足を前、左足が後ろにした状態のスタンス」にスイッチして(入れ替えて)滑ることを、
- 「スイッチスタンスで滑る」
と言われています。
利き足のスタンスがグーフィースタンス(右足が前、左足が後ろ)の人にとってのスイッチスタンスは、左足が前、右足が後ろの状態で滑る事が「スイッチで滑る」という事になりますね。
ようは自分の利き足の「逆足で滑る」という事です。
スイッチってやっぱやらなきゃダメなの?
結論から言うと、スイッチライディング(スイッチで滑る事)は
- どんなスノーボーダーでも練習したり、習得するべきだ。
と私は考えています。
- 「私は大会に出るワケじゃないし」とか、
- 「俺はパークで回すとかジブを上手くなるとか目指してないし」
といったスノーボーダーも含めて、
大会での優勝を目指す競技者やプロもアマチュアも関係なく、趣味や楽しむために続けているファンボーダーもみんなスイッチランを上達させる意味はあります。
理由は、
- スイッチを練習するとレギュラーの成長スピードも上がるから
- スイッチを練習すると、怪我をしにくくなるから
といった理由があるからです。
私がスノーボード初心者の頃は、少しでも早く「モテるスノーボーダーになりたい!」という思いが強かった事から、、、汗
- 「ワザワザやりにくいスイッチで滑るのって、自己満足の世界じゃないの?別に大会に出たりして難易度アピールするワケじゃないし。」
- 「見た目は変わらないのなら、やりやすいレギュラーだけ練習してカッコいい技をしたり、キッカーで大きく飛んだりした方が良いじゃん!」
- 「スイッチで滑ってる事に気づいてもらえなかったら、知らない人(特に女性)からはタダのヘタクソにしか見えないし損じゃん!」
という残念な考えを持っていました。
(私だけじゃないですよ!当時の仲間みんなで「スノボでモテるには?」という事を語り合った上での結論ですよ!笑)
たしかに、
上記のような考え方は、スノーボードを競技として向き合う必要がない多くのファンボーダーにとって間違いでは無い考え方ではありますが、
- 大会で高得点を目指す人がスイッチを練習するモノだ!とか、
- 難易度が高い技をメイクしたい人がスイッチに挑戦するモノだ!
といった考え方はスノーボードの楽しみ方を増やす上でも少しもったいない考え方だし、そういう考え方は、
- レギュラーの上達スピードが遅くなる原因
にもなります。(モテ度にも影響がありそうですね!笑)
意味を理解して上達スピードを上げる
なので、これから解説していく本題の
- スイッチを練習(習得)する理由(意味)や、
- スイッチの上達スピードを上げる方法
を読んでもらえれば、
- スイッチの上達スピードが上がるのはもちろん、
- レギュラー(利き足スタンス)の上達スピードも上がる
というイメージがわいてくると思いますので、自分のスノーボードの可能性がググッと広がる瞬間を楽しみにしながら読んでみてくださいね!それでは、本題のお話にうつっていきますね!
初心者がスイッチスタンスで苦労する理由
スノーボード初心者の人達と話していると思う事は、スイッチについて
- 「もうちょっと踏み込んで考えてみれば、もっとはやく上手くなるのになー」
っということです。
実践的な練習に入る前にもう少しスイッチスタンスについての理解を深めて、まずは脳からスイッチが得意な体質になってもらおうと思います。
外見においてスイッチで滑れない理由は無い
ここでスノーボードにおいて、スイッチとレギュラーの違いを一度考えてみて欲しいのですが、
◆スイッチとレギュラーの違い◆
- 利き足、利き手による身体の左右差
- 板の形状(ツインチップであれば違いは無い)
- バインのスタンス設定(左右一緒にすれば違いは無い)
- 内蔵
- 脳(性格、クセ、イメージ)
といった感じで、「ツインチップ」というノーズとテールに違いが無い板を選んだり、ビンディング(バイン)の設定位置を前後一緒にしたり、角度をダックスタンス(前9度、後-9度のように八の字に足を開くスタンス)にすれば、
- 見た目の違いはほとんど無い
という事になります。
つまり、レギュラーではできる事が、スイッチではうまくできない原因の大部分は、
- 身体の左右差と、
- 脳
にある事が理解できると思います。
(内蔵は左右対称ではないので人体のバランスに影響を与えるのは間違いないのですが、スイッチの上達への影響力は限りなく低いのでスルーしてもらってオッケーです)
つまり、脳の使い方次第でスイッチの上達スピードは変わる可能性は高いわけです。
ちなみに、この事に気づけているスノーボーダーは少ないので、この脳の違いにまで踏み込んだだけでも、初心者との成長スピードの差は大きく開いています。
それでは、その脳の使い方についてさらに深く掘り下げていきましょう。
初心者のほぼ全員が「悩む」事すらできない領域
これは、スノーボード初心者の人達にとっては、気づく機会が無くて「悩む」事すらできていないと感じる事なのですが、
スノーボード初心者の人達のほぼ全員が共通してスイッチの練習時につまづいているポイントがあります。それは、
- スイッチを習得した後の世界がイメージできていない
という事です。
もう少し具体的に言うと、
- スイッチで滑れると何ができるようになるのか?
- スイッチができないとどうなるのか?
- というイメージが弱い、または無い
という事です。
だから、イメトレについて真剣に考えていきましょう!っという事を私は強くオススメしています。
ただ、こういう話をすると、必ず
- 「いやいや自分だってイメージできてるし!」
という意見が出て来ますので、先にフォローしておくと、
- 逆算して考えた時に見えてくる事と、
- 初心者の人の多くがイメージしている事
を比較してみれば、私が伝えたい事をイメージしてもらい易いと思いますので、ひとまず下記の例をイメージしてみてください。
例えば、
スイッチを習得してパークで高回転スピンをしたり、ジブのエントリーやアウト(着地)でのバリエーションを増やしていたり、フリーランでの自由度の高いトリックやライディングをしている人達は、
- スイッチで滑れると何ができるようになるのか?
- スイッチができないとどうなるのか?
という事へのイメージや想像力が、
- 初心者の人とは桁違いに大きく強い
という事は、なんとなく理解できると思います。
つまり、前述したスイッチが上手く滑れるかどうかを左右するポイントである、
- 身体の左右差と、
- 脳
といった数少ない違いの内の「脳」の部分が、初心者の人の脳よりも
- 「スイッチが上手くなり易い脳」
になっているワケです。
だから、より「レギュラーの滑り」に「スイッチでの滑り」が近づき易くなっていて、
- スイッチの上達スピードが上がりやすくなっている
というワケです。
確かに
- 「その人達は努力してスイッチを練習して滑れるようになったから、イメージが強くなっていっただけじゃないの?」
という意見も正解ではあるのですが、私が伝えたいのは自分ができる事以上の技術やイメージを、先に脳内で自分に成功体験をさせて、
- その「努力してスイッチの練習をして上手くなる」という過程を、イメトレのチカラでもっと速いスピードでクリアしていこうよ!
という事を伝えたいわけです。
そこで、もう一つ知っておいて欲しい事が、
- スノーボード初心者の人達のスイッチへのイメージはどうなっている事が多いのか?
という事です。
この「スイッチ初心者の人達のイメージの傾向」をみてもらえれば、「脳内で先に成功体験をさせる」という事の大切さがより分かり易くなると思いますので、これからスイッチ初心者の人達のイメージの傾向について紹介していきますね。
スイッチ初心者がイメトレ時に注意する点
スノーボード初心者の多くの人は、スイッチが上手くなりたい!と思っている期間にイメージしている事が、
- スイッチで、ゲレンデをそれなりにターンをして滑れているイメージ
をしている(または目指している)場合が多いです。
他にも、
- そもそも、全くイメージをした事がない
という人も多いです。
そこで先ほど例にあげた、
- 既にスイッチでの踏み切りや着地、技のバリエーションの多さ、楽しみ方が何十倍にも増え、経験している人の脳
と比較すれば、スイッチ初心者の人の
- 「脳内にあるスイッチのイメージの弱さと小ささ」
というのがハッキリと見えてくると思います。
スノーボードで滑っている時に身体を動かすという事も、基本的には(全てではありませんが)脳がイメージし指示を出して動かしていく事になるので、イメージの小ささや弱さは、
- 身体を動かす上での制限や、
- 根拠の無い苦手意識
を生み出す可能性も高くなります。
そのため、
- スイッチで滑れるのは当たり前で、
- さらにその先までを具体的にイメージ
をする事をオススメしているワケです。
これは、どんなスポーツでも同じ事が言えるし、特にスノーボードのような自分の動きが原因で結果が決まるスポーツにおいては、
- イメージ以上の結果は出せない
という私の経験や多くの人が話している事をもとにお話をしていて、もう少し違う言い方をした、
- イメージよりも結果は下回るものである
という事も多くの人が実感し話されている事です。
また、この話は大学受験とか、営業成績を競うとか、スポーツ以外の勉強や仕事とかでも良く話されている事でもありますよね。
- 大学に受かった後のビジョンを明確にして成績を伸ばす
- 営業成績は1位を狙って、ようやく2位3位という結果に落ち着く
- 2位3位を目指している人の結果は良くて6位や7位だ
といった、目標設定やイメージの大切さの話は一度は耳にした事があると思います。
その考え方は、スノーボードでも活かす事ができ、特に脳の使い方の比率が高いスイッチの上達においては、大きく活かす事ができるワケです。
- 「とりあえず、スイッチの良いイメージを脳に与え続ければ上手くなるってことね!」
という事を、なんとなくで良いのでイメージできたら、
- あとは脳にスイッチの良いイメージをドンドンつめ込んでいくだけ!
ですので、後述する具体的に脳のイメージを膨らませていく段階にうつっていきましょう!
スイッチを練習する理由:イメージ強化
前述してきたように、これからは脳のイメージを膨らませていきましょう!
後述する内容を読んでもらって、脳に具体的に
- スイッチを練習する理由や、
- 意味、
- メリット、
といった脳への刺激を多方向から繰り返し与えてイメージを強く大きく育てていってみてくださいね!
スイッチをマスターする具体的なメリット
では、まずスイッチの具体的なメリットを具体化してイメージを膨らましていきましょう。
◆スイッチが滑れるとこんなメリットがある◆
- トリックの幅が10倍以上増える
- 180をはじめ全てのスピンの基礎が身に付く
- スイッチ着地のトリックが容易になる
- スイッチエントリーのトリックが容易になる
- フリーランやパークでコンボ技を入れて自由に流せる
- エアーやトリックの最中にバランスを崩しても着地しやすくなる
- 着地がしやすくなるので怪我をする可能性も減る
- 身体の筋肉の片寄りが減りバランスがとりやすくなる
- ノーリー系の技の上達が速くなる
- 足の疲れの片寄りが無くなる
- 単純に楽しい、かっこいい
などなど、挙げればきりが無いほどメリットはあります。
というか、こうやってリストアップしてみて気づいたのですが、
- 「スノーボードは不安定な場所でバランスを取る」
という事が基本になっていくので、
- 「左右や前後のバランスを取る必要がある」
ワケです。
つまり、スイッチが上手く滑れていないという事は
- 「厳密に言えば左右のバランスが取る事ができていない」
という事なので、極端に言えば、
- 「レギュラーでターンをするだけでもスイッチのスキルは活きている」
という事が言えますね。
私もこの記事を書く事で新しい発見(脳に新しいイメージ)ができました!笑
それでは、上記のメリットで特に理解を深めて(イメージを具体化)して欲しい点をいくつかピックアップして解説していきますね!
トリックの幅が10倍以上増える
よく「スイッチで滑れるようになれば、トリックの幅がレギュラーだけの時に比べて2倍に増える」というメリットが話される事がありますが、私の感覚では2倍ではなくて、実際には何十倍も増えると考えて(イメージして)います。
「スイッチで滑れるようになると、トリックが2倍に増える」という考え方は、レギュラーでできる事がスイッチでもできるからという考え方なのですが、
実際には、スイッチが上手く滑れない人は、
- スイッチエントリー(スイッチで技をかける)のトリック、
- スイッチ着地のトリック、
が上手く出来ないワケで、つまり、
- エントリーが難しい地形やキッカーやスピード、
- 着地が難しい地形やキッカーやスピード、
では180もできないという事です。
さらに厳密に言うと、エントリーには
- トゥーサイド(つま先側のエッジで踏み切り)エントリー
- ヒールサイド(かかと側のエッジで踏み切り)エントリー
- ノーリー(ノーズ側でオーリーする)エントリー
などもあります。
なので、b180(バックサイドワンエイティー)ひとつのトリックを考えただけでも、スイッチが上手く滑れる人と、そうでない人では、何十倍もできる事に違いが出てくるワケです。
そして、180は360以上の回転技全ての基本となっていますし、フリーランやパークでトリックをする時には、1回のトリックで終わるわけではなくて、コンボ技が必要になってきますので、
さらに掛け算式にスイッチが上手い人と、そうでない人のトリックの幅の差は大きくひらいていく事がなんとなくイメージできると思います。
180をはじめ全てのスピンの基礎が身に付く
スノーボード初心者の人達のほとんどが認識していない事があって、それは、
- 360度以上の回転技は180技の組み合わせである。
という事です。
もう少し分かりやすく「180技の組み合わせ」というのがどういう事かを、b360(バックサイドスリーシックスティー、ビースリー)を例にして具体的な事をお話しますね。
b360というトリックの要素を分解して考えると、
- 適度に先攻動作をいれて、
- レギュラーのb180のエントリー(抜け)して、
- スイッチo180(オープンワンエイティー、オープンワン、キャブワン)と同じ体勢で着地をする
といった3つの要素、段階に分解して考える事ができます。
そして、b360を習得したいのであれば、
- b360の回し方
といった漠然とした事を考えるのではなくて、
- 上手にb180ができる事と、
- 上手にスイッチo180(キャブワン)ができる事を考えて、
- あとは先攻動作の加減を調整する
という各パーツごとに練習をすれば、無駄なく怪我無く、段階を踏んで自然とb360は習得できるようになるワケです。
これは、キッカーなどのエアーでも、フリーランの途中で行うナチュラルヒットでも、フラットなグラトリでも同じ要領で大丈夫です。
こういった視点を持てると、b360以外も同じ要領で習得する事ができますね。
レギュラーでヒール抜けのo360(オープンスリー)を習得したいのであれば、
- 上手にo180(オープンワン)ができて、
- 上手にスイッチb180(ビーワン)ができて、
- 先攻動作の加減を調整
できたら、あとはキッカーの大きさや、フリーランでのスピード、ギャップの高さに合わせてo360の形に調整していけばオッケーです。
540や、720も基本的に同じで、先攻動作の加減と、スピードや「エアーの角度」に合わせて軸を保つ、という点を調整して、あとは恐怖心や苦手意識を取り除くくらいで、基本は同じですね。
ようは、
- 180が上手にできれば360以上のスピンの上達速度は格段に上がり、
- 180が上手になるには、スイッチで上手に滑れる必要がある
というワケです。
このように、「スイッチ習得のメリットを具体的に理解した人の視点」について考えてみると、
- 「スイッチの上達はスノーボードをする上で必須条件で通過点である」
視点を持っている人と、
- 「スイッチでターンをして普通に滑る事が目標!」
という視点で見ている人とではスイッチ習得に必要な要素を見つけるスピードやコツを掴むスピード、つまり脳の吸収速度がまるで変わってくる。という事がなんとなくイメージできてきますよね。
着地の選択肢が増えるので怪我をする可能性も減る
スピン系のトリックの基礎は180であり、そして180を習得するにはスイッチスタンスでキレイに着地(ランディング)する事が重要である事をお話ししてきましたが、
そこから分かるように、スイッチを上手く滑る事ができるようになれば、
- スイッチでもレギュラーでも違和感無く、安全に着地できる可能性が上がります。
そしてそれは同時に、
- 着地の時に転倒したり、足をひねったりする可能性が減る
という事も言えますよね。
自分自身がスイッチスタンスで上手く滑れなかった時期や、スイッチで始めて滑ってみた時の事を思い出して欲しいのですが、
- コケまくるし、
- 変な「コケ方」をして逆エッジくらうし、
- すぐにヒザが伸びてしまって、足を痛めるし、
- 恐怖心からすぐ板を横(進行方向に対して垂直)にしてしまうし、
- 思わぬ方向に進んでしまって、人や木にぶつかりそうになるし、
というような経験をしてきた人は多いと思います。
そして、そのようなスイッチ初心者のレベルの状態で、
- フリーラン中に速いスピードで滑っている時に、バランスを崩してしまって、スイッチでのリカバリー(体勢の立て直し)を求められた瞬間や、
- キッカーで飛んだ時に、回転数が足らずにスイッチでの着地を求められた瞬間、
- ジブで途中でバランスを崩してスイッチでのアウト(途中で逃げる)を求められた瞬間
に出会ったら、どうなるでしょうか?
選択肢は3つで、
- 無理矢理でもいいからレギュラーで着地しようとするか、
- スイッチで着地して結果的に上記のような「変なコケ方」をするか、
- 諦めてコケる
のどれかを強制的に求められるようになり、結果はどれも
- 怪我のリスクを大きく含んだモノ
になる事が分かるし、多くの人が実際に経験した事があると思います。
反対に、スイッチが違和感無く滑れる人であれば、バランスが崩れてしまった時にでも、
- その崩れた体勢から一番安全な着地の方法を最短で自由に選択する事ができます。
なので、結果的に怪我のリスクが減るという事ですね。
こういった視点を持っている人は、スイッチ初心者の中にはかなり少ないと思いますので、このイメージも「脳」にはかなり影響している部分だと私は考えています。
身体の筋肉の片寄りが減りバランスがとりやすくなる
スノーボードを滑る姿勢というのは、見た目ですぐに分かるように、左右対称では無い体勢なので、身体のメンテナンスをしていないと、
- ほぼ確実に身体の筋肉や骨のバランスは崩れていきます
そして、それは当然
- レギュラーで滑る割合が多い人
の方が、バランスが崩れるスピードは速くなる事は想像できると思います。
なので、普段から違和感無くスイッチで滑っている人の方が、
- 身体の筋肉や骨のバランスの片寄りが減り、結果的に滑りも安定しさせやすくなります。
これは、
最初の方に話した、「スイッチが上手になればレギュラーも上手くなる」という要素の一つでもありますね。
足の疲れの片寄りが無くなる
レギュラーだけで長時間パウダーランをしたり、スーパーロングコースを滑っていたりすると、足が疲れてきますが、その時の疲労は少なからず、片方の足に片寄りがある事は誰もが経験をした事があり、認識ししている事実だと思います。
その時に、スイッチでもパウダーランなどが違和感無く滑る事ができると、
- 足の疲れの片寄りを軽減する事ができます。
この足の疲労の片寄りも、前述した筋肉や骨のバランスにつながってきますし、ジワジワと見えない所で身体の健康面にも、スノーボードの上達にも影響を与える要素の一つなんですよね。
と、以上のように、細かい点まで掘り下げて考えると無限に出てくるくらい、スイッチが上達した時のメリットというのはたくさんある事がイメージできたと思います。
こんな感じで、普段からゲレンデで滑っている上手な人を観察したり、DVDや動画を見て脳のイメージを強く大きくしてスイッチの理解を深めていって、上達スピードがググッと上がる事を実感してみてくださいね!
それでは、脳のイメージについては以上で、これからは、より具体的で実践的なスイッチの上達方法について解説していきますね!
スイッチの具体的な上達方法
設定編:おすすめのバインの設定と角度
スイッチスタンスで滑る事を考えた、バイン(ビンディング)の設定は好みの問題もあるので、ここでは私がオススメする設定と、その理由について紹介しますね。
そのオススメの設定を踏まえて、後は自分自身の好みやシチュエーションに合わせて調整してみてもらえればなと。
私のオススメのバインの設定はシンプルで、
- 板に合わせた標準的なスタンス幅で、左右対称のダックスタンス
で、板の形に合わせた標準的なスタンス幅で
- 足の角度は「前9,後-9」の左右対称に開いたダックスタンス
です。
私がこのスタンスにしている理由は、
- このスタンスであればオールラウンドに滑れるため
- ヒザへの負担が少ないため
です。
オールラウンドで滑れる設定にしている理由
私は他の記事でもお話しているように、スノーボードのライディングを楽しむのはもちろんなのですが、
- 色んな人と一緒に滑りたい、色んな人についていきたい、
といったように、人とのコミュニケーションを楽しむ点に重きを置いたスタイルでスノーボードと付き合っています。
なので、
- ツリーランも、
- (ゲレンデエントリーの)バックカントリーも、
- パークも、
- フリーランも、
- 時にはグラトリを楽しむ時間も、
全てにおいて、スグに誰とでも一緒にオールラウンドで楽しめるスタンス(板選びも同様)という理由から、上記のようなスタンスの設定にしています。
そして、この考え方はアマチュアボーダーには強くオススメしていて、その理由は、
- スノーボードは誰と滑るかが重要だから
です。
詳しくは下記の記事を読んでもらえれば分かると思いますが、
◆スノーボードで学んだ事や出会いのエピソード◆
- 私はスノーボードが無かったら絶対に仲良くならない人や、
- 直接、スノーボードの事を教えてもらえる事が無い人達
と出会って成長し、結果的にスノーボード以外の世界も大きく広がる事になりました。
この時に、
- 私はパークはちょっと、、、
- 自分はまだまだ下手なんで、、、
- オレはグラトリ派なんで、、、
- ジブはちょっと、、、
- バックカントリーとか興味無いし、、、
- ツリーは何が楽しいのか分からないし、、、)
- スキーヤーとはスタイルが違うし、、、
といって、自分の好みを基準に道を選んでいたら、私の視野、スノーボード観はかなり狭く、今のような広がりを見せる事は無かったのは間違いありません。
それが、私がオールランドでスグに遊べるスタンスの設定にしている理由の一つです。
ヒザへの負担が少ないため
もう一つの理由に、
- 怪我をしにくいスタンスという視点
から、ヒザをできる限り自然な形で伸縮させる事ができるように、前後9,-9というような、スタンスにしています。
前6,後-6とかも試してみましたが、少し自分にとっては9,-9が自然に滑れたので、9,-9のスタンス幅に落ち着いています。
また、自然な形のヒザの伸縮の参考には、
- ヒザや腰に負担をかけないスクワットのフォーム
を参考にしています。
私が(怪我したとかは関係なく)定期的に通っているカイロプラクターの先生から、スクワットのフォームを習った時に、
- ヒザはできる限り開いたり、内側に絞らないようにする
という事(他のスクワットのフォームを解説した本とかも同じような事が書かれています)を参考に、
スノーボードでも、バインの角度の開きを頼るのではなく、
- あくまでも間接の稼働域を広げるよう柔軟性を高めて、
- 自然なヒザの伸縮からでも、
- スピン系の技やネジれの動きに対応できる身体作り
に重点を置いて、怪我やヒザを痛めにくいスタンスという事で、前後9,-9という角度を採用しています。
と、最終的には自分自身の好みになりますが、私がオススメするスタンスは
- スイッチを滑る上で間違いにはならないスタンス
なので、一度検討してみてくださいね。
ゲレンデ編:雪の上での実践方法
次に、ゲレンデで実際どのようにスイッチの練習をしていくのか?という事についてお話していきますね。
ここまでお話してきたように、スイッチとレギュラーの違いは主に、
- 身体の左右差と
- 脳(イメージ)
ですので、
- 数をこなして慣れる
という要素はシンプルですが、重要になっていきます。
ただ、スイッチ初心者の段階では、
- スイッチで滑ってると仲間においていかれるから、結局レギュラーメインで滑ってしまう
- スイッチでは上手く滑れなくて楽しくないから、ついついレギュラーメインで滑ってしまう
- レギュラーではコケないような場面でも、スイッチではコケてしまうのが恥ずかしいから、周囲に人がいるとレギュラーで滑ってしまう
- そして、結局いつまでもスイッチの苦手意識がとれない。。。
といった感覚的なメンタルブロックが原因で、実際にはゲレンデでスイッチの経験値を上手くかせげていないって人が結構多いんですよね。
そういった感覚的なメンタルブロックを外せるように、実際に私が実践をしていたゲレンデでのスイッチのトレーニング方法を紹介していきますね。
リフトに乗る時のワンフットをスイッチのスタンスではく
私の利き足スタンスはレギュラースタンス(左足が前、右足が後ろ)なのですが、リフトで乗り降りする時のワンフット(片足のバインだけ足につけている状態)は、今でも
- スイッチ(右足を前)でのワンフット(右足だけ装着)
でリフトの乗り降りをしています。
この方法って、やってる人をあまり見ないんですけど、めちゃくちゃ良い練習ですし、時間の手間もかからないので超オススメですよ!
レギュラーのワンフットでいつものようにリフトの乗り降りをしても、自分が上達する事全くといっていいくらい無いじゃないですか?
だけど、スイッチのワンフットではくだけで、
- スイッチのスタンスに慣れる
- スイッチでの前足の使い方の感覚が身に付く
- スイッチで上手く滑れない理由(レギュラーとの違い)に気づける
- 両方の足でリフトに乗れれば、片足ずつリフトで休憩できる
といったメリットが得られるんですよ。
しかも、
前述したように、リフトを乗り降りする時は仲間もスピードは一緒なので、おいて行かれることもありませんし。
これを実践している人と、していない人では、
- 3日くらいやってれば大きく差が出てくると思いますよ。
だって、自分がスノーボードを始めたばかりの時の事を思い出して欲しいのですが、レギュラーでのワンフットだって最初は怖かったし、上手くできませんでしたよね?
でも、レギュラーの時のリフトの乗り降りのワンフットは特に意識して練習をしたワケでもないのに、
- 3日くらい滑っていたら自然に乗り降りできるようなってきましたよね?
で、その時のスノーボードを始めたばかりのレギュラースタンスの自分より、今の自分のスイッチの方が絶対に上手く滑れますよね?
という事は、スイッチのワンフットは初めてやってみると、少し難しく感じますが、3日も実践していれば勝手にできるようになっていくのは当然な事なんです。
でも、
スイッチのワンフットをやった事ない人や、続けて実践していない人にとっては、いつまでもスイッチのワンフットが難しく感じたり、違和感を感じたりするワケです。
そのスイッチのワンフットを3日、7日、10日とリフトに乗る時だけ実践して
- 「あれ?自分はどっちの足でリフトに乗るんだっけ?」
と、たまに考えちゃうくらい慣れてきた時の、未来の自分をイメージしてみて欲しいのですが、その未来の自分は
- 今の自分より絶対にスイッチが上達しているに決まってますよね?
といったように、このスイッチトレーニング方法は、本当に時間も手間もかけずに、スイッチが上達する方法なので是非実践してみてくださいね!
仲間に1〜2本くらいのスイッチ縛りを提案する
次に実践して欲しいのが、1日に最低でも1,2本(リフトの上から下まで滑るのを1本と表現してます)は、
- 「この1本はスイッチ縛りにしようよ」
といったように、仲間にスイッチ縛りを提案する方法です。
これも地味ですが効果的で、前述した
- 「仲間においていかれる」
という事も解消できますし、同時に
- 「仲間全体でスイッチが上手くなる」
というメリットもあります。
ただ、1日に何本もスイッチ縛りをしていたら、スイッチ初心者のうちは、スノーボード自体を楽しめないし、上手く滑れない場面が多くて、良いイメージも育ちにくいので、
- 1日の始めの2本目とか、最後に下山する時の1本とか
がオススメです。
1日の始めの2本目が良い理由にはいくつかあって、
- 朝のゲレンデはピステン(圧接するマシーン)がキレイにかかっていて滑りやすい、
- 1日の始めにスイッチの良いイメージができれば、その1日のスイッチに対する経験値が上がり易い、
- 仲間も最初の1,2本は準備運動感覚で滑っている事が多い、
などの理由があります。
これも私が実践していた事で、朝の滑り始めの1、2本はスピードに慣れたり、身体を温めたりする事がメインに滑っている人が多いので、そのうちの1本を、「みんなでスイッチ縛りで滑る時間にしよう」という事を提案して、
- 「スイッチ縛りという遊び感覚」
でみんなで練習していました。
みんなでスイッチなので、自然と滑りのペースは落ちてきますし、仲間の一人が急激にスイッチが上手くなったりすると、
- 「ヤツにできるならオレもできるはず!」
といった感じで、仲間全体がうまくなるので自然と自分の周りが
- スイッチは滑れて当たり前という環境
になっていき、環境のパワーが自分の成長スピードもググっと引き上げてくれます。
最後の下山する時の1本については、疲れてダラダラ滑るくらいなら「スイッチ縛りで遊ぼうよ!」と仲間に提案しても良いし、
別に提案しなくても、下山する時は次のリフトも無いし、待ち合わせ場所も一カ所だから、仲間をリフトで待たせる必要もないので、自分だけスイッチの練習の時間にすると良いですよ!
下山する時って疲れていて、普段できる技もコケやすくなるし、あまり体力の使う事をしたくなくて、ダラッと滑ってしまう事が多かったんですよね、、、そんな時に、
- 「ダラダラ滑る時間はもったいないし、スイッチなら逆足で疲れも少ないから、最後の下山時はスイッチで滑る練習の時間にしよ!」
と思いついて始めた練習方法なんですよね。
自分一人で滑る時も同じ考えて全く問題なくて、
- 「この時間はスイッチの時間にするぞ!」
という時間を、1日の最初と最後の方につくると良いですね。ちなみに、
- 「1日中スイッチでチャレンジだ!」
ってやっちゃうのは、スイッチ初心者のうちは滑れないイメージを育ててしまう時間が長くなってしまうので、あまりオススメはしません。
スイッチ初心者がセルフチェックする方法
上述したようにゲレンデでスイッチの経験値を稼ぐと同時に、やらなきゃいけない事が、
- 自分がスイッチで上手く滑れない原因の特定
つまり、セルフチェック(自分自身でチェックする事)です。
(友達に動画を撮ってもらって自分のフォームをチェックするのもセルフチェックに含まれます)
セルフチェックの方法は誰もが共通していて、
◆セルフチェックの手順◆
- そもそも、レギュラーではどうしていたのか?
- スイッチになっても目線、肩、腰、ヒザ、足の順に重心移動ができているか?
- そもそも、スイッチでもレギュラーと同じ姿勢をとれているのか?
というように順番に確認をしていく事で、今後自分が何を気をつけて修正していくのかを考えていきます。
例えば、
スイッチで滑ってみて、「ココ(例えばターンの時とか)が上手くいかないんだよな〜」と感じたら、セルフチェックの「1.そもそも、レギュラーではどうしていたのか?」という項目をチェックします。
具体的にどのようにチェックするかというと、単純に
レギュラースタンスに戻してみて、自分がレギュラーでは無意識にできている事を、自分の頭の中で言語化してみたり、強く意識してみたりして、「上手く滑れる理由」を具体化します。
そして、改めてスイッチスタンスにして、その「上手く滑れる理由」をもとに、フォームの確認をしながらレギュラーと同じように滑る事を意識します。
イメージとしては、
- レギュラーの自分が、スイッチの自分に滑り方を教えてあげる
というイメージです。
次に、
セルフチェック「1」を少し深堀りするように、
- 2.スイッチになっても目線、肩、腰、ヒザ、足の順に重心移動ができているか?
という事をチェックしていきます。
この「2」のセルフチェックの段階で、スイッチ初心者の問題点は8割くらい解消されていくと私は考えています。
スイッチ初心者の人の多くは、
- 恐怖心から目線が近く、下に下がりやすい。
- 板を足だけで操作しようとする
といった傾向が有ります。
コレをセルフチェック「2」の段階の目線、肩、腰、ヒザ、足の順に重心を移動し軸を保つという、基本動作を見直して強く意識しながら実践するだけで、スイッチでの悩みが解消される事は多いです。
というか、これは自分達が初めて(もちろんレギュラーで)スノーボードをした時に学ぶ基本と同じ事ですね。
最後に、
上記の2つのセルフチェックをしても、「スイッチで上手く滑れない、、、」という場合は、最後のセルフチェックの
- 3.そもそも、スイッチでもレギュラーと同じ姿勢をとれているのか?
という事をチェックしていきます。
これは、スノーボードをはいて、とりあえずフラット(平ら)な場所で一度確認してみると良いのですが、
- 右足重心で下げられるところまで腰を落とす、
- 左足重心で下げられるところまで腰を落とす、
などをやってみて止まった状態での「下半身」の細かい動きを確認してみると、
- きっと誰もが左右対称の動きができない事に気づく事ができると思います。
これは、意識してトレーニングをした事が無い人にとっては当たり前の事なので、なんの心配もないのですが、
この身体の左右差が
- 「レギュラーで上手く滑れるのに、スイッチで同じように滑る事ができない」
という原因の大きな割合をしめています。
人間の身体は年齢を重ねるにつれて、
- 利き足、利き手の影響、
- 生活習慣の影響
などを受けながら筋肉や、骨のバランスに左右差がでてきます。
これは防ぎようが無いし、分かったところですぐに解決できない事です。
ただ、その左右差は
- 左右差を軽減させるオフトレ(家でのトレーニング)をして、
- オフトレ後にスイッチで滑って慣れていく、
- そして、それを繰り返す
という事を続けていくうちに左右差、つまりレギュラーとスイッチとの実質的な違いを0(ゼロ)に近づけていく事ができ、最終的にはゲレンデで滑っている最中に、
- 「あれっ?今自分はスイッチだっけ?レギュラーだっけ?」
という瞬間があったり、初対面の人から、
- 「グーフィースタンスなんですか?」
と聞かれるくらい、スイッチを身体になじませる事ができるようになります。
ゲレンデで見つけた課題をオフトレで解決していく
と、こんな感じで、
- スイッチのワンフットでリフトを乗り降りしたり、
- スイッチで滑る時間を効率的に楽しくつくってみたり、
- セルフチェックをしたりして、
ゲレンデでのスイッチのトレーニングを繰り返す事で、
- スイッチを違和感なく滑れる身体と脳に体質改善
そしてゲレンデのトレーニングではすぐに解決できない、
身体の左右差
を、これから紹介するオフトレ(家や陸上でのトレーニング)で改善していき、よりスイッチの上達スピードを上げていきましょう!
オフトレ(陸上でのトレーニング)編
それでは、スイッチ上達法の最後の要となる、オフトレ編についてお話していきますね!
このオフトレ編で紹介するトレーニング方法は、前述してきたように「スイッチ脳」にするイメトレの効果もありますが、どちらかというと、
- 身体の左右差の改善(軽減)
の方に効果的なトレーニングというイメージですね!
では、さっそく具体的なトレーニング方法を紹介していきますね!
左右差改善にはヨガ(yoga)がオススメ
私が左右差を改善、軽減するために採用していたトレーニングが、「ヨガ」です。
ヨガの良い所は
- ポーズ(決められた姿勢)を
- 「左バージョン」と、
- 「右バージョン」でとる
という点です。
この決められたポーズを「左バージョン」「右バージョン」というようにとってみると、
- 自分の身体の左右差を具体的に認識できる
ので、身体のドコを改善すれば左右差が改善され「スイッチライディングに役に立つ」かがスグにわかります。
ヨガの教室に行けるのならそれがベストですが、教室に行けなくてもヨガは激しい運動でも無いし、道具を使わなくてもできるので(ヨガマットくらいはあった方が良いかもしれませんが)、
- 家でヨガの本を見てトレーニング
をするのでも充分に効果は見込めます。
ただ、
本でヨガを学ぶ時には、
- ポーズがとれない場合の具体的な対処方法
が書いてある本を選ぶ事をオススメします。
具体的な対処方法が書いてある本というのは、例えば
- ヨガの「鷹のポーズ」のポーズが写真どおりにとれなかった時に、
- その後、どのようなストレッチやトレーニングをすれば良いのか?
という事が書かれている本の事です。
ヨガを始めたての時って、ほとんどのポーズが上手くとれないし、
- 左バージョンはできるけど、右バージョンはできない、、、
- または、その反対、、、
という事が頻繁にあります。
そうした時に、自己流のストレッチ(場合によっては簡単な筋トレ)で左右差を改善するのは時間と効率が悪くなっちゃうんですよね。
なので、上述したように「ポーズが取れない原因と改善方法」が書かれたヨガの本をオススメしています。
スケートボードでスイッチの練習効率が何十倍に
次にスイッチ上達のオフトレにオススメなのが、スケート(スケートボード、スケボー、sk8)です。
このスケートボードでの練習(オフトレ)は多くの人が一度は検討してみた練習方法だったり、既に実践している人も多いトレーニングだと思います。
で、実際にスケートボードでのオフトレは
- スイッチのトレーニングにはかなり効果的で成果も実感しやすいです。
理由は簡単で、スノーボードに比べて、
- スケートボードはドコでも気軽にスイッチの実践的な練習ができる
ためです。つまり、
- 場所の制限と、時間的の制限のハードルがスノーボードに比べて圧倒的に低いため、
- スイッチの経験値を何十倍も効率的に稼げる
というワケです。
スケートボードでスイッチスタンスの足でプッシュ(片足を板に乗せて、もう片方の足で地面をキックして前進させる動作)して少しターンをしてみる、という簡単なスイッチスタンスでの練習を1日に数十分やるだけでも、
- 「リフトを使いながらスイッチで滑る。」
というスノーボードでのスイッチでの滑走時間に比べたら、スケートボードのスイッチ練習の方が比較にならないくらいの経験を積める事は、なんとなく想像できると思います。
ベタなオフトレではありますが、スノーボードのスイッチスタンスのレベルを上げる練習に関しては、スケートボードより効率の良いオフトレはほとんど無いと言って良いでしょう。
実際に、スノーボード業界の前線で活躍するライダーの人達のほとんどが、
- スケートボードを幼少の頃からやっている(彼らの場合はオフトレがメインという感覚ではないですが)、
というのが当たり前になっていますしね(サーフィン業界もですね)。
また、特にライダーを目指しているワケでもないアマチュアの私達にとっても、スノーボードって、自然のエネルギーの影響を身体に大きく受け続けるスポーツなので、
- 毎日、長時間滑ってるとオーバーワークになったり、
- 身体の一部に極度の疲労やダメージが加わる事が多い
という特徴があり、「上達するためにもオフにする勇気」も必要だったりする場面が多くあります。
そんな時に、スケートボードでのオフトレという選択肢があれば、(怪我のリスクが高いトリックにチャレンジをしなければ)
- スケートボードで身体を休めながらも、ライディングの精度を高める
という事ができ、
- 精神的にも、
- 肉体的にも、
- 時間的にも
かなり効率良くスノーボードの上達スピードを上げる事ができます。
実際に私自身も、
- 手首を骨折した日から2週間後にはスケートボードでのトレーニングを開始していた
というように、スケートボードでオフトレできるっていうのは、かなり便利で、その結果次のスノーボードのシーズンでは、
- スイッチでのライディングと、
- パンピング(地形を利用して板をこいで加速させる動き)を使ったライディング
のスキルが急上昇してパークもフリーラン(特にツリーラン)も楽しみ方が倍増して、ますますスノーボードが楽しい事を知ったという経験をしています。
といったように、スイッチでのライディング上達に欠かせないのはもちろん、スケートボード自体も楽しく気軽に始められるので、是非オフトレに取り入れてみてくださいね!
日常生活を「スイッチ」に切り替える
最後に、私達の周りで流行っていた日常生活でスイッチを上達させるトレーニング方法を紹介していきますね!
日常生活でスイッチを上達させるトレーニング方法というのは、簡単に言うと、
- 利き手、利き足とは反対の手足で日常生活をおくる
という方法です。
コレを実践している人は、ほとんど聞いた事がありませんが、私達の間では充分に効果を実感できていて、流行ってました。
具体的には(右利きの人の場合を例に話すと)、
- 歯磨きを左手でする
- 食事の時にハシやフォークを左手で使う
- バイト中の作業で余裕がある時は利き手とは逆の手で作業する
といったように、とにかく意識的に何でも利き手とは反対の手足、つまりスイッチ側の手足で日常生活を送るという事です。
とはいっても、私も私達も、今まで紹介してきたスイッチの上達法を全て同時に実践しているため、この
日常生活をスイッチに切り替える事がスイッチランに直接影響しているのか?
という事については、少し疑問が残る点はあります。
しかし、
この日常生活をスイッチに切り替えるトレーニングを実践してみて私達が実感した事は、
- 続けていれば確実に反対の手足での生活にも慣れてくる
- 無意識に反対の手足で生活している瞬間が増えてくる
- いつもの日常生活がなぜか楽しくなってくる
という事です。
この事から、日常生活に「スイッチ」を取り入れると得られる具体的なメリットとして、
- スイッチへの苦手意識は激減する
- 自分がスイッチを上手くなれる事が確信できる
- 日常生活からスノーボードへのモチベーションを上げる事ができる
という事があげられる。と私は考えています。
まとめ:楽しそう!と言われるスノーボーダー
今回は、スノーボードのスイッチスタンスの上達方法として
- 脳(イメージ)が与える影響力のお話やトレーニング方法、
- 身体の左右差が与える影響力やトレーニング方法
といったお話をしてきました。
前半でお話したような、目には見えづらく気づきにくいチェックポイントって言葉にするのが難しかったり、長い時間一緒に滑ったりしないと伝わりにくいことから、企業やプロライダーがお金と時間をかけて「HOW TO(ハウトゥー)」として発信される事が少なく、あまり見かける事は無いと思いますが、
実は各地でイロイロなスノーボーダーと話していると、(基本的なノウハウは分かった上での会話になるので、)こういった目には見えないイメージやマインド、感覚の領域からアプローチした上達の仕方についてアドバイスをくれたり、意見を交換するライダーさん達は多いんです。
同じ自然を相手にする横乗りのサーフィンとかもそうですね。
そして、今回の記事で紹介してきたトレーニング方法はそういったライダーさんや、身体のプロから学んだ事を
- スイッチライディングに特化
してギュッと凝縮したようなトレーニング方法になっていますので、実践すればスイッチの上達はもちろん、ゲレンデの地形や、パーク、他のスノーボーダーが今までとは違った視点で見れるようになってくるので、是非その感覚を味わってみてくださいね!
あと、私が紹介してきたトレーニング方法以外にも、自分にとってノーリスクで楽しく実践できる練習方法はドンドン採用するのもオススメですよ!ユニークなトレーニング方法についての意見交換も、スノーボードの楽しみの一つですからね!
実際に私が紹介してきたような視点や、トレーニング方法の話をイロイロな人に話していると
- スノーボードをやった事が無い人にも結構面白がられますよ!笑
何度も読み返してシーズン毎に新たな発見があるような、みんなのスノーボードライフのお役に立てる記事になると嬉しいです!
ではでは!
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