スノボで木の葉滑りやターンできない問題は陸トレで9割解決できる!

2021年4月15日

今回は、スノボで「木の葉滑り」や「ターン」について悩んでいる人に一気に「ターン習得」まで突っ走ってもらう!といった、お話をしていきたいと思います。

「木の葉滑り」や「ターン」ができない。。。といった初心者さんの悩みを聞いている時に私が感じた事は、

 

  • みんな、ターンの「やり方」は分かってるんだけど、その「やり方」どおりできなくて悩んでいるんだな〜

という事です。

なので、今回の記事では、

 

  • 最初にその「やり方」どおりにできない悩みをクリアに(解決)してもらって、
  • 家や職場の空き時間でのイメトレ、オフトレで9割以上「木の葉滑り」と「ターン習得」をクリアしてもらって、
  • 実際にゲレンデで仕上げて行く

という流れで解説していきますね!

最初に今回の悩みのキモの話しをしちゃうと、

スノーボードって脳(知識、原理、イメージ)から最初に「上手い人の脳」になってもらった方が、圧倒的に成長スピードが速いんですよね。

教える側の立場から考えてみれば分かりやすいのですが、身体は初心者でも「上手い人の脳」になってもらえてさえいれば、後は「やり方」どおりにやってもらうだけなんですよね。

だけど、、、

みんな「やり方」は分かっているのに、

 

  • その通りに雪の上で身体を動かせないし、
  • 板が思うように動いてくれないし、
  • 怖い

という感じに悩んでいる人が多いんです。

でも実はコレって、雪の上に立つ前の段階で、上記の悩みの9割以上は家や職場のオフトレ、イメトレで解決できるんですよ!

だけど、、、

スノボのHOW TO(ハウトゥー)系のメディアや雑誌、DVDではこの辺を言語化して詳しく解説される事ってほとんど無いんですよね。。。

動画や写真や図を使って、板の操作の仕方や身体の使い方などを解説しているメディアは良くみかけますが、みんなが悩んでいるのは、

 

  • 「その通りに身体や板が動かなくて困ってる」

ワケです。。。

なので、今回は、この脳から先に「上手い人」になってもらって、

 

  • なぜ?お手本通りに身体や板が動かないのか?
  • なぜ?怖いと感じてしまうのか?

などなど、雪の上に立つ前の問題から、もちろん実践的な操作方法までを一括で詳しく丁寧に解説していますので、

脳(イメージ)の変化で、次にゲレンデに行った時に感じる「見える景色の違い」(自分の視点の変化)を楽しみにして、最後まで読んでみてくださいね!

それではどうぞ!

 

 

イメージ編:脳から先に「木の葉滑り」を卒業しよう

「板をはいて雪の斜面に立つ」というステージまでは、自分の身体の使い方、つまり技術面や操作面の部分がメインになっていたワケですが、

「木の葉滑り」のステージからは実際にゲレンデに出て滑る事になるので、

 

  • 怪我のリスクや痛みといった恐怖心との闘いや、
  • その恐怖心を乗り越えて成功例のイメージ通りに身体を動かしていく

といった、メンタル面やイメージといった部分のトレーニングも重要になってきます。

実は、このイメージの部分からクリアしていく方が上達は速いし、反対にこのイメージの部分をクリアせずに、板の操作面の話ばかりを教わったり、気にしていると、結果的に遠回りになってしまい成長が遅くなる原因になります。

これは「木の葉滑り」や「ターン」のステージより先のステージにおいても同じ事が言えます。

 

特に、今回の「木の葉滑り」や「ターン」といった基礎的なステージをクリアするための要素については、

 

  • 板や身体の操作は凄く単純で基礎的な動きになりますので、
  • メンタルやイメージの部分の比率の方が圧倒的に高いです。

なので、これからメンタルやイメージの面を先に

 

  • 「木の葉滑り」や「ターン」の卒業レベル

になってもらって、その後に操作面を学んでもらおうと思います。

 

メンタル面やイメージのトレーニングといっても、何か特別な事をするワケではなくて、

 

  • 「正しい認識」や、
  • 「既にできている人の視点」

にサラッと目を通してもらって脳に良いイメージや視点を与えていくだけですので、「覚えなきゃ!」とか難しく考えなくて、「へーそうなんだ〜」とか「なるほど、そういう視点で見れば良いのね」くらいの感覚でサササッと読んでいく感じで大丈夫ですよ!

それでは、具体的にイメージやメンタル面のお話をしていきますね!

イメージ以上の結果を出すことはできない

これは「スイッチスタンスの上達法」などの他の記事でも詳しく書いた、当たり前すぎて気づきにくい事実なのですが、

スノーボードでの結果(技の完成度など)は全て自分の身体の動き次第で決まってくるので、

 

  • イメージできていない結果に対しては、身体をどう動かせば良いかも分からない。

つまり、

 

  • イメージ以上の結果を出す事はできない

という事が言えます。

スノーボード以外でもサーフィンなどスポーツはもちろん、受験やビジネス、仕事においても似たような事がいえると思います。

(ビジネスや仕事においては、他人の協力などによって想像以上の結果となる事はありますが、その反対もありますね。)

 

死ぬ事や痛み、怪我や怪我をした後の事などリスクを一切恐れない強靭なメンタル(それがメンタルの強いと言えるのかは謎ですが、、、)があればイメージ以上の結果を出す事はできるかもしれませんが、それは

 

  • プロライダーでも、ほとんどいないレベルの領域です。

多くの人は通常、

 

  • イメージを越えた時点で恐怖心が生まれ、
  • 正常な動作(思っていた通りの動き)ができなくなります。

実は、これが「木の葉滑り」や「ターン」の卒業を遅らせている大きな要因なんですよね。

 

  • 操作方法などの知識や「やり方」が分かっていないワケでは無くて、
  • 知識や教わったやり方どおりに、(恐怖心が邪魔して)身体がイメージどおりに動かせない

というのが一番大きいんです。

恐怖心が邪魔をして身体が思った通りに動かせない

自分が、木の葉滑りやターンで上手くできなかった瞬間の事を思い出してみて欲しいのですが、

 

  • スピードが出てきだして片足重心になってしまった
  • つま先側のエッジで立って滑ると前方(斜面の下側)が見えづらく上手く滑れない
  • ターンで切り返す瞬間に一時的に直滑降の状態(板がまっすぐになって斜面の下向きになる状態)になった時に、後ろ加重になってしまった

といったポイントが、多くの人がこのステージでつまづきやすいポイントになっていると思います。

そして、上記に挙げたポイントのほとんどが、

 

  • 恐怖心から自分が正しいと思っている動きができなくなっている

ことが起因して、失敗しているワケであって、

 

  • 「正しい操作方法」は恐怖心が生まれた瞬間から、役に立たなくなってしまう。
  • イメージを越えた瞬間から反射的に、余計な動きをしてしまう。

という事が、なんとなく想像できると思います。

 

これが、私が技術面よりも先にイメージや脳、メンタル面のトレーニング(イメトレ)をオススメする理由であり、

 

  • 多くの指導者やスノボ初心者が気づく事すらできていないポイントです。

 

ただ、ここで注意しておきたいのが、上記であげた「恐怖心」を無くす方法として、

 

  • 「失敗を繰り返して慣れろ!」

という解決方法を推奨してくる人に出会った場合です。

「失敗を繰り返して慣れる」という手段はもちろん人によっては有効ですし、多少の失敗は必要な過程ではあるのですが、技の成功のイメージの方をしっかり創らずに失敗を繰り返すと、

 

  • 失敗の仕方によっては、ターン習得まで遠回りをする場合があります

ので、「とにかく失敗して慣れろ!」という事を繰り返し初心者に伝える指導方法は私は採用していませんし、実践する事もオススメしません。

 

「失敗して慣れる」をメインに練習を繰り返すとターン習得に時間がかかる理由としては、

 

  • 恐怖心が原因で失敗を繰り返していると、成功のイメージができていない初心者の人は、何が失敗の原因かが明確に分かっていないので、
  • 既に教わっていた「正しい技術(操作方法)」の面に疑いを持つようになり、
  • 自己流の改善策を立てて、変なクセがついた滑り(誤った板の操作方法)でクリアを目指す

ことになるからです。

こうなってしまっては、せっかく既に学んでいた正しい技術も無駄になり、何から手をつけて良いのか分からないくらい話が混乱してしまいますし、

人によっては、(いくら基礎的な練習段階とはいえ、スノーボードの認識を誤っていると、)怪我(首や手首、ヒザ、足首の故障など)につながる場合も多くあります。

 

そういった理由もあり、重要なので繰り返しますが、

 

  1. イメージで先にクリアし恐怖心を最小限に抑えて、
  2. そのイメージに合わせて基本どおりに板を操作する(身体を動かす)

という手順が、最短で次のステージをクリアするためには重要ですよ!と、お伝えしています。

 

家を建てる手順に例えると、

  1. 家を完成させるために設計図と部品の準備をして、
  2. あとはその部品と設計図通りに組み合わせていく

というイメージですね。

設計図無しに部品だけを組み合わせていたら、変な形の建物になったり、家が途中で崩れてきて怪我をしたり、途中で何度も崩して最初からやり直さないといけなくなりますよね。

 

まとめると、

 

  • 自分のステージより高い技(今回であれば「木の葉滑り」と「ターン」)に挑戦する時は、イメージの中で先にクリアできている事が必須

であり、最短ですよという事です。

ここは、しっかり理解して欲しかったので、ちょっと詳しく解説してみました。

このイメトレの重要性が分かれば、後は正しい知識や視点を増やしていけば良いだけですので、これからするお話をササッと読んで、「脳を先に卒業」させちゃいましょう!

 

 

「木の葉滑り」からのターンが上達しづらい理由

木の葉滑りの上達を遅らせているのは、上述してきたように恐怖心が原因となる場合が多いのですが、ここでは

 

  • もう一つの上達を遅らせている原因について克服してもらいたいと思います。

もう一つの、木の葉滑りの上達を遅らせている原因は、

 

  • ゲレンデにお手本のような「木の葉滑り」や「木の葉滑りからのターン」をしている人がいないから

です。

コレは意外と重要で、私は他のスピン系の技なんかよりも、木の葉やターンといった基礎的な技の習得の時点で一番悩んだ事を覚えています。

だって、スピン系の技とかは、パークとかに行けば(知り合いでもない)上手い人達がお手本を見せてくれるように、バンバン回したりイロイロな技を見せ続けてくれますからね。

その上手い人の中には、プロだったり有名なライダーだったりする人もいるワケですので、

 

  • その上手い人達の滑りを見てイメージをつくって
  • あとは、それと同じ動きや姿勢がとれるようにトレーニングするだけ

で良いワケです。

それに比べて、、、

木の葉滑りの場合は残念ながら、

 

  • 上手い人がゲレンデのそこら中で美しく「木の葉滑り」そして「ターン」!

をしている場面に出会う事は絶対にないワケです。

だからといって、一緒に来た友達に、何十回も木の葉のお手本を見せてもらうワケにも行かないんですよね。。。

これでは、成功のイメージをつくるのに時間がかかってしまい、木の葉滑り卒業までの時間に大きく影響が出てきてしまいます。

 

そこで、この「上手い人のお手本が少ない問題」の克服方法として、私がオススメするのが、

 

  • 自分より上手い人の「ターン」から木の葉滑りのコツを学ぶ

方法です。

具体的な内容については、後で詳しく解説しますので、とりあえず今の時点では、

 

  • ゲレンデでは自分より上手い人を探して、
  • どのようにターンをしているかを常に観察する視点を持つ!

ことによって、「木の葉滑りが上手い人が周りにいない問題」は解決できる!という事だけ覚えておいてくださいね!

ゲレンデを大きく使ってターンをするイメージを掴もう

それでは次に、上述した「ゲレンデで上手い人のターンを観察」する時に、

 

  • ドコに「木の葉滑り」卒業のヒントが隠されているのか?

という事についてお話したいと思います。

木の葉滑り卒業のヒントは、

 

  • 上手い人達のターンの回数

にあります。

具体的にどういう事かというと、上手い人達のターンを見ていると、

 

  • 上手い人達がターンをする時はスペースを大きく使ってターンをしているため、
  • 上手い人達はゲレンデの下まで降りる時のターンの回数が少ない事に気づく事ができます。

では反対に、

木の葉滑りやターン初心者の段階の人達の滑りはどうなっている傾向が強いかを見ていきましょう。

ゆっくり小さくターンは難しい事を知っておこう

木の葉滑りの時もそうなんですが、初心者さんがターンをしようとすると、

 

  • ゆっくり小さくターンをしようとする傾向があります。

これは極自然な事で、誰もが最初は(安全そうに感じるので、)小さく、ゆっくりとターンをしたくなるものです。

ただ、知識として知っておいて欲しい事は、スノーボードにおいて、

 

  • ゆっくり、小さくターンをするのは、上級者でも難しい

という事です。

 

  • 反対に、速くて大きいターンの方が簡単になります。

これは、試しに自分の周りの上手い人に、

 

  • 「超ゆっくりと、超小さいターンをして見せてよ!」

とお願いしてみると分かると思います。

たぶん、ターンが少しできるくらいの人だとコケたりするし、実際にやって見せてもらったターンは、

 

  • 初心者さんが思っている以上に広いスペースを使ったターン(大きなターン)になる

と思います。

というように、スノーボードのターンというのは、初心者さんが思っている以上に速いスピードで、そして広いスペースを使って行われているものなんです。

 

これは、身近な「自転車」の操作を思い出してもらえると、イメージしやすいですね。

 

  • 「自転車で超低速で、小さいスペースで直角に近いターンをする」よりも、
  • 「適度なスピードをつけて、広く大きくターンをする」

方が簡単ですよね。スノーボードのターンも同じイメージです。

 

そしてもう一つ知識として知っておいて欲しい事があって、これはゲレンデ(摩擦が少ない雪の上)ならではの現象なのですが、

 

  • 正しいフォーム(腰を落とした低い姿勢)で滑った場合、
  • 遅いスピードでコケるよりも、適度に速いスピードでコケた方が
  • 直接雪面から受けるダメージは小さく、痛みも軽減される

場合が多いという事です。

痛みが軽減される理由は、

 

  • スピードが(適度に)速い方が、転倒した時に身体が雪の上をスライドして(滑って)「横方向」に衝撃が分散されるためです。

反対に、スピードが遅いと「横方向」に衝撃が分散されずに、雪面に身体がぶつかったエネルギーが全て自分の方向に返ってきて、痛みも衝撃も大きくなります。

正しい姿勢や、痛くないコケ方と仕組みの話は、また後で詳しく解説していきますので、今は「へ〜そうなんだー」と思ってもらえれば大丈夫です。

 

これらの知識(視点)を入れてから、改めてゲレンデを滑っている人達を観察すると、

 

  • 初心者っぽい人ほど、低速で小さくターンをしていて、
  • 上手い人ほど高速で、大きくターンをしている
  • 結果的に、上手い人はゲレンデを降りて行くまでのターンの回数が少ない。

という事が目に入ってくるようになると思います。

この視点が、木の葉滑り卒業の大きなヒントになりますので、ここではまだ、具体的な滑り方とかは意識せずに、

 

  • 自分もターンする時には広いスペースを使って、大きく、適度にスピードをつける事を意識する。
  • 結果的に、その方がゆっくり、小さく、低速でターンをするより簡単である。

という事だけイメージできていれば大丈夫です!

 

滑っている姿を動画で撮ってもらおう

また、上記の初心者さんが低速で、小さくターンをしている事について、より深く理解するのにオススメなのが、

 

  • 自分が滑っている所の動画を友達とかにスマホで撮ってもらう

という方法です。

こうすれば、自分が実際にどのように滑っているのか?が分かりますし、またその自分の滑りと、ターンが上手い人の滑りの違い、

 

  • 特に、ターンをする時のスペースの使い方の違い

というのが、ハッキリと認識できて、自分の上達スピードをググッと上げてくれる事になります。

是非、お友達にお願いして自分が滑っている所を撮影してもらってみてくださいね!

ちなみに、

木の葉滑りの段階でも、「ターンの大きさ」については同じ事を意識して練習すると、木の葉滑りの卒業は早くなります!

木の葉滑りで切り返す時(進む方向を変える時)にも、

 

  • 動きが低速で小さくなっていると、止まりそうになって方向転換のために必要なスピードが無くなってしまいますので、
  • 適度なスピードで目線を遠くにして、広く大きく切り返していく事を意識してみてくださいね!

痛くないコケ方と仕組みを理解しておこう

次は「恐怖心」を解消するために便利な視点(知識)をもう一つ紹介しておきますね。

それは、先ほども少しお話した「痛くないコケ方」についてです。

先に「痛くないコケ方」のための基本姿勢を一言でお伝えしておくと、

 

  • 「腰を落として上半身全体の位置を限界まで地面に近づけて滑る」

という姿勢が基本姿勢となります。

 

  • 「そんな事は今もやってるよ〜」

っと初心者の人と話していると必ず言われるのですが、例外無く全ての人が、

 

  • その腰の落とし具合があと10cm以上は足りないのと、
  • その上半身を地面に近づける事で得られるメリットを理解できていない

ので、必ずこのお話をするようにしています。

ちなみに、コレは木の葉滑りのステージの初心者の人だけでは無くて、「パークに入り始めたよ〜」という人達と話していても、多くの人に上記の事が当てはまります。

 

なので、「自分はできてるよ!」と思った場合でも、ササッと目を通すだけでも良いので、読んでみてくださいね。

 

ひとまず転んでみよう!(低い姿勢で)

それでは、本題に戻って、まずは、

 

  • 上半身を地面に近づけるメリット

についてお話していきますね。

 

上半身を地面に近づけるというのは、

 

  • 腰を落として体勢を低く、小さくする事

です。

先に極端な話をしてくと、、、ひとまず、その場で(板をはかなくても陸上でも構いません)

 

  • お尻はつけずに、完全にしゃがんだ状態(ウ●コ座りの状態)

になってみてください。(その場で動けない場合はイメージしてみてくださいね)

そこから、

 

  • お尻方向と、ヒザが向いている方向にコケてみてください。

実際にやってみると、コケる前にヒザかお尻が先に地面につくし、頭や顔まで地面につけても、ほとんど痛くないと思います。

反対に次は、

 

  • 立った状態で肩幅に足を広げて、少し腰を落とした体勢から、
  • お尻方向と、ヒザ方向に転げてみる事を想像してみてください。

コレは、実際に家やアスファルトでやっちゃうと怪我をしちゃうので、絶対にイメージだけにしてくださいね!

 

こうしてみると、詳しく解説しなくても想像がつくと思いますが、

 

  • 上半身が地面に近ければ近いほど、
  • お尻やヒザから地面につく可能性が高くなるし、
  • 頭や胸、肩、腕と地面までの距離が短く、ダメージが軽減されていくので、
  • コケてもあまり痛くない

という事がイメージできると思います。

この視点を持って、ゲレンデで周囲の初心者さんと上手い人達の

 

  • コケ方や、腰の高さを比較

してみると、初心者さんの腰の位置がどれだけ高いか?また、初心者さんがコケる時に、

 

  • 上半身が遠心力全快で地面に叩き付けられていて痛そう、、、

という光景が目に入るようになってくると思います。

特に逆エッジの時には、、、、

 

こうやって比較してみると、

 

  • 腰を落として体勢を低く小さくする事の重要性や、
  • 初心者さんの多くが、想像以上に体勢が高くなっている

事が目に見えて分かるようになってくると思います。

ちなみに、

 

  • 自分の腰はちゃんと落ちてるかな?

と確認したい時は、コチラも同様にスマホとかで撮ってみると良いですね。止まった状態なら自撮りもできますし。

きっと、自分が思っているよりも10cmくらい腰が高くなっている自分を見て「クソ〜」ってなると思いますよ!笑

何年スノーボードをやってても自分の姿を動画で見ると恥ずかしく、悔しくなるもんですからね、、、でも自分を客観視できると成長がはやくなるので、何度も自分の腰を落としたフォームをチェックしておくのはオススメですよ!

 

 

腰を落とす時に意識するポイント

ここまでに、体勢を低くすると得られるメリットの一つ、コケた時にあまり痛くない理由や、仕組みについてのお話をしましたが、

 

  • 正しい姿勢で腰を落とさないと逆効果

になってしまいますので、以下に簡単に正しい姿勢で腰を落とすチェックポイントを紹介しておきますね。

◆ 正しく腰を落とす時のチェックポイント ◆

  1. 板をはいた状態で(陸の上でやる時は肩幅よりちょっと広めに足を広げて)、
  2. とりあえず、腰を低く下げていきます。
  3. この時に、ヒザと頭が「つま先」よりも前に出ないように気をつけます。
  4. そして、アゴを引きます。
  5. その状態でヒザが90度になるまで腰を落とします。

上記のチェックポイントを意識するだけで、簡単に

 

  • 「体勢を正しく、低く、小さく」

する事ができます。

以降は上記の姿勢を「基本姿勢」と書いていきます。

ヒザの角度は90度が理想的ですが、最初はココまで落とすのは辛いので、自分が「腰を落としたぞ!」と思った所からもう5cm落とすイメージで少しずつ理想に近づけるようにしてみてくださいね!

 

スノボ初心者の人は板をはいた状態で腰を落とすと言われても、どうしても、「ヘッピリ腰」になったり、頭だけを下に下げようとしてしまったりしてしまいますが、

上記のチェックポイントを順番に確認するだけで、

 

  • アゴを引く事で「ヘッピリ腰」を防ぐ事ができて、
  • ヒザと頭を「つま先」より前に出さない事で、頭(重心)が前に倒れてしまう事を防ぐ

事ができます。

(ただし、雪の上では「つま先側のエッジで立つ」場合は、ヒザがつま先より前に出るようになります。)

チェックするポイントを少なくして、自然と誰でも正しい姿勢がとれる手順になっていますので簡単に覚えられますよ!

 

  • この正しい姿勢がとれて低い体勢で滑れるようになれば、
  • 逆エッジでも、普通にコケても、先にお尻かヒザが地面につくし、
  • 上半身の位置が地面に近くなっているので、コケた時のダメージも小さくなりますよ!

最初は、

 

  • 「太モモやスネあたりの筋肉に負荷がかかってシンドイ」

と感じるかもしれませんが、ココを妥協すると上半身が高くなり、スノボ初心者さんのように、

高い位置から遠心力全快で地面にタタキつけられる事になり、

 

  • 「恐怖心」が増したり、怪我をしたりして、
  • 木の葉滑り卒業や、ターン習得の遠回り

になってしまいますので、普段から時間を見つけて基本姿勢のポーズをとるようにして、上記のチェックポイントや鏡で確認をしなくても、すぐに基本姿勢のポーズがとれるくらいに、身体に馴染ませておいてくださいね!

 

ここでは、この基本姿勢を

 

  • 痛くないコケ方を習得する

という目的で紹介していきましたが、この基本姿勢はスノーボードの全ての基本となる姿勢ですので、

 

  • 実際にターンをする時にもとても便利な姿勢

となります。

というよりも、

 

  • この基本姿勢ができていれば、簡単にターンもできるようになります。

という事で、次は実際に陸の上でターンをする時の動きを体感してもらって脳内でターンを完成させてもらいますよ!楽しみですね!

「見た方向に板は進むよ!」のウソ

それでは、陸の上でターンの動きをマスターしていきましょう。

といっても難しい操作は無くて、基本姿勢からの単純な動きでマスターしてもらいますので、ご安心を!

もちろん、この段階で「木の葉滑りもできてなんですけど〜」という人も全然問題ありません。木の葉滑りができない人も、ターンができない人も、問題点や課題は同じです。

今から紹介する陸の上でのトレーニングでまとめてマスターしちゃいましょう。

 

と、その前に、よくスノーボード初心者に対して、

 

  • 「スノーボードの板は、見た方向に進むんだよ!だから、ターンしたい方向に目線を送れば良いだけだよ!」

と指導したりアドバイスをしたりする場合がありますが、コレは半分ウソです。

どのように半分ウソかと言うと、「見た方向に進むから、進行方向やターンしたい方向に目線を送る」という事は事実として変わらないのですが、

 

  • その時に「基本姿勢がとれている。」という事が大前提

となります。

基本姿勢をとらずに、

 

  • ヒザが伸びていたり、
  • 頭がヒザより前に出ていて軸がずれていたり、
  • 腰が落ちていなかったり
  • アゴが上がって、ヘッピリ腰になっていたり

していては、(板の操作の習得が不十分な初心者さんの場合は)いくら進行方向に目線を送っても(上半身だけ進行方向に向けても)、下半身にその動きを伝える事ができず、

 

  • 上半身と下半身の動きがバラバラになり転倒する可能性の方が高くなります。

特に、ヒザが伸びた姿勢(上半身の位置が高い姿勢)で目線だけ進行方向に向いた場合、

 

  • 逆エッジになる可能性が高くなるし、
  • コケた時の衝撃も大きくなります。

(試しに雪の上で滑りながら、ヒザが伸びた状態で、目線だけを進行方向にターンしたい方向に向けてみてください、、、その状態で初心者さんがターンをしようとすると、、、超怖い体験ができますよ。。。)

 

つまり、ターンや「木の葉滑り」初心者さんへターンしたい方向に目線を送る事をアドバイスするのであれば、

◆正しい目線についてのアドバイスの仕方◆

  1. 基本姿勢をとって、
  2. 下半身の操作よりも先に、進行方向に目線(視線)をユックリ送ると、
  3. 「目線→肩→腰→足→板」の順番で自然と「ターンするための動き」が伝わっていって、
  4. 結果的に見た方向に進んだり、ターンをしたりできるようになるよ!

というのが、正しいアドバイスの仕方であり、初心者さんの怪我のリスクを軽減させながら、上達スピードを上げてもらう方法となります。

 

上記の正しいアドバイスでターンのイメトレ編(脳内や陸の上でのトレーニング)は完結しても良いってくらい、

上記のアドバイス通りに身体を動かせば、板の操作とかを、ほとんど考えずにターンができたりするのですが、誰でも成功できる!ってくらい、脳に強く、現実的にターンを成功させるイメージをつけてもらいたいので、

最後に、上記のアドバイスよりも、さらに簡単に、誰でも同じよう再現できるようなターンの手順がありますので、イメトレ編の最後にその手順を紹介しておきますね!

何も考えずにターンができる手順を知っておこう

それでは、さっそく「ターンの感覚を陸の上で掴んでもらう手順」を先に書いちゃいますね。

下記の手順での動きは、話を簡単にするため、

 

  • 全てレギュラースタンス(左足が前で、右足が後ろとなる滑り方)の人

を例にして話していきますね。グーフィースタンスの人は、足を反対にして実践してみてくださいね。

また、陸の上でのトレーニングする時の頭の中のイメージは、

 

  • ヒールエッジ(かかと側のエッジ)で立った状態スタートと、
  • トゥーエッジ(つま先側のエッジ)で立った状態スタート

の2つのイメージに分けて手順を紹介しますね。それではどうぞ!

何も考えずにターンの感覚を掴む手順

◆ヒールエッジでスタートの場合◆

  1. 陸の上にスノーボードのスタンス(足の位置)と同じように足を広げて正面を向いて立つ、
  2. 基本姿勢をとる(身体は正面を向いた状態のまま)、
  3. 頭の中ではスノーボードをはいて、ヒールエッジで雪の上に立ち止まっているイメージをする、
  4. 正面を向いたまま、右手を目線の高さまで上げて、正面を指差す、
  5. アゴを引いたまま、ヒザと足は一切動かさずに、
  6. 「頭のテッペン」から「板のド真ん中」に軸が刺さっているイメージをして、胸の真ん中を軸にして、
  7. スノーボードでの進行方向(正面向きからは左を見るようになる)を指差すように、ユックリと右手を進行方向に向けて、目線は指先のさらに遠くの景色に向ける。
  8. なお、進行方向を指差す時には、軸を意識すると同時に、頭と肩と腰、ヒザの高さは変えない。
  9. 次に、腰の高さを変えずに、お尻の穴を少し(5cmくらいのイメージ)左足に寄せて、
  10. 左足(足のウラ)の中心に向かって少し加重されるイメージで、板が右手で指をさしている進行方向に進み出すイメージを持つ、
  11. その状態(少し左足加重の状態)をキープしたまま、
  12. 次に、頭の中でゲレンデの広いスペースを使って、大きく半円を描くようなターンをし始めるイメージを持ちながら、
  13. 右手を地面と平行なまま、高さを変えずに、胸の中心を軸にして、ユックリと、「進行方向」→「正面」→「進行方向とは反対の方向(右足の方向)」へと右方向に動かしていく、
  14. (この時に「両足」は板をはいているイメージなので地面にベッタリくっつけておくよう注意してくださいね)
  15. 以上の全ての動作をしている間に、基本姿勢がキープされていれば、
  16. 左足のウラでは、「かかと側」からユックリと「つま先側」へ重心が移動している感覚を得られ、
  17. その感覚が、雪の上でターンをした時に身体で感じる感覚とほとんど同じ感覚です。
  18. 以上の動作で、陸の上では、「足のウラ」の重心の移動と、「足首」に回転のエネルギーが蓄積されている感覚を味わえると思いますが、
  19. 摩擦の少ない雪の上ではその足のウラの重心の移動と、足首に蓄積された回転のエネルギーが解放されるので、
  20. 自然とエッジが「ヒールエッジ側(かかと側)」から「トゥーエッジ(つま先側)」に移動し、
  21. 同時にターンが完了している状態となります。

 

簡単に言えば、ヒールエッジスタートの場合は、

 

  • 基本姿勢をキープして、
  • 少し左足加重にして、
  • 右手を「進行方向」→「正面」→「進行方向とは逆方向」の順に動かして、
  • その右手に合わせて目線を動かしていると、
  • その上半身の動きに合わせて、勝手に下半身(主に左足のウラ)が板の操作をしてくれていて、
  • 右手が「進行方向とは逆方向」を指差す頃には、
  • いつの間にかターンが完了していますよ。

という事ですね。

トゥーエッジ(つま先側)でのスタートの場合は、本質は同じですが、

 

  • 大きく動きが違う点がいくつか有ります。

なので、しっかり反対側のトゥーエッジ側の手順も順番にチェックしておいてくださいね。

 

◆トゥーエッジでスタートの場合◆

  1. 陸の上にスノーボードのスタンス(足の位置)と同じように足を広げて正面を向いて立つ、
  2. 基本姿勢をとる(身体は正面を向いた状態のまま)、
  3. 頭の中ではスノーボードをはいて、トゥーエッジ(つま先側のエッジ)で雪の上に立ち止まっているイメージをする、
  4. (※雪の上ではトゥーエッジ側の基本姿勢は「ヒザ」が「つま先」より少し前に出る)
  5. 正面を向いたまま、左手を目線の高さまで上げて、身体の正面に向かって指をさす。
  6. 次に、アゴを引いて、頭だけを進行方向(正面から見たら左方向)に向ける。
  7. (※左手は動かさないで、最初に正面を指差したまま、顔だけ進行方向に向ける)
  8. 次に、腰の高さを変えずに、お尻の穴を少し(5cmくらいのイメージ)左足に寄せて、
  9. 左足(足のウラ)の中心に向かって少し加重されるイメージで、板が顔を向けている進行方向に進み出すイメージを持つ、
  10. (※左手は動かさないで、最初に正面を指差したまま滑り出す。)
  11. その状態(少し左足加重の状態)をキープしたまま、
  12. 次に、頭の中でゲレンデの広いスペースを使って、大きく半円を描くようなターンをし始めるイメージを持ちながら、
  13. アゴを引いて、ヒザと足は一切動かさずに、
  14. 「頭のテッペン」から「板のド真ん中」に軸が刺さっているイメージで、胸の真ん中を軸にして、
  15. 正面向きに上げていた左手の高さを変えずに、「正面向き」→「進行方向(正面向きからは左方向)」→「自分の背中方向(真後ろ)」の順番にユックリと左方向に回転させる。
  16. この左手をユックリ回転させている途中の、左手が目線(顔が向いている方向)と合流(一致)したところからは、目線と左手は一緒に左回転させていき、
  17. 左手のさらに遠くの景色に目線を置きながら、左手と目線を同時に「自分の背中方向」まで回転させていきます。
  18. (この時に「両足」は板をはいているイメージなので地面にベッタリくっつけておくよう注意してくださいね)
  19. なお、「自分の背中方向」まで指をさしながら上半身を回転させる時は、軸を意識すると同時に、頭と肩と腰、ヒザの高さは変えないように注意してください。
  20. 以上の全ての動作をしている間に、基本姿勢がキープされていれば、
  21. 左足のウラでは、「つま先側」からユックリと「かかと側」へ重心が移動している感覚を得られ、
  22. その感覚が、雪の上でターンをした時に身体で感じる感覚とほとんど同じ感覚となります。
  23. 以上の動作で、陸の上では「足のウラ」の重心の移動と、「足首」に回転のエネルギーが蓄積されている感覚を味わえると思いますが、
  24. 摩擦の少ない雪の上ではその足のウラの重心の移動と、足首に蓄積された回転のエネルギーが解放されるので、
  25. 自然とエッジが「トゥーエッジ(つま先側)」から「ヒールエッジ側(かかと側)」に移動し、
  26. 同時にターンが完了している状態となります。

 

簡単に言えば、トゥーエッジスタートの場合は、

 

  • 基本姿勢をキープして、
  • 少し左足加重にして、
  • 左手を「正面」→「進行方向」→「自分の背中方向(真後ろ)」の順に動かして、
  • その左手に合わせて目線を動かしていると、
  • その上半身の動きに合わせて、勝手に下半身(主に左足のウラ)が板の操作をしてくれていて、
  • 左手が「自分の背中方向(真後ろ)」を指差す頃には、
  • いつの間にかターンが完了していますよ。

という事ですね。

イメトレ編のまとめ:知識を少なくする事

上記の手順を正しいフォーム(基本姿勢)をキープしながらできれば、雪の上でのターンの時に体感する事と本当に同じような経験を身体や脳に与える事ができます。

しかも、この方法であれば、ドコでもできるので前述した手順を読みながら家でも職場でも、ほんの1、2分の時間を見つけて実践してみてくださいね!

そして、何回かこの手順を繰り返して、脳にターンの動きを覚えさせたら、あとは、雪山にはこのイメトレで学んできた事をコンパクトにまとめて、

◆雪山に持っていく知識◆

  1. 基本姿勢が全ての前提になる。
  2. 指差しと目線を意識して上半身を動かすだけで、勝手に下半身がついてくる。
  3. 基本姿勢をとっていれば、コケても痛くない

これだけ持って行くだけです!

こうやって、身体より先に脳の方に「木の葉滑り」や「ターン」の習得、卒業を体験させておくと、雪山で意識する事が少なくなるので、

 

  • 練習に迷いが減ってくるし、
  • 怪我のリスクも激減するし、
  • 一度の失敗で多くの気づきが得られる

ようになり、他の初心者さん達とは比べものにならないスピードで上達できるようになります。

次にゲレンデに行った時には、きっと全ての景色が変わって見えるようになっているので、楽しみにしておいてくださいね!

あっ!

ちなみに、ココまでの記事の内容を読んだだけでも、既にターン習得レベルまでの知識や視点は得てもらっているので、

 

  • 当然「木の葉滑り」も脳内での卒業は完了

していて、あとは後述するゲレンデ編で実際に雪の上で木の葉滑りをする時に、どのように身体を動かすのかをサラッと確認してもらうだけでオッケーです!

 

なので、今回は「あえて」ターンの具体的な動きから解説をしていきました。

というのも、「木の葉滑り」自体が

 

  • 「ターンをする時に板が下向きに真っすぐ(直滑降の状態)になるのが怖い」

という人に向けて、「ターンをしなくても降りられる手段」として提案されている滑り方で、

 

  • 「木の葉滑りができないと、ターンができない」

なんて事はないんですよね。

むしろ、「木の葉滑りができないと、ターンができない」という意識は、

 

  • ターンの苦手意識を高める

ことになり、「木の葉滑りの卒業」を遅らせてしまう場合が多いんです。

なので、今回は「あえて」、「木の葉滑り」の要素も網羅しつつ、ターン習得までの感覚を掴めるオフトレやイメトレを先に紹介していきました。

繰り返しになりますが、ココまでの記事を読んでもらえれば、既に脳内では「木の葉滑り卒業」レベルまでの知識や視点、感覚は手に入れている事になります。

あとは、後述する「ゲレンデ編」にササッと目を通してもらって、雪の上で軽く仕上げるだけで「木の葉滑り」は卒業です!

 

なので、安心して「ターン習得」のステージに集中してイメトレ、オフトレをしていってくださいね!

それでは、雪山での実践を想定したゲレンデ編で仕上げていきましょう!

ゲレンデ編:雪山で実践する時の注意点

身体の使い方はイメトレ編と全く同じ

ゲレンデ編と言っても、私が解説してきたイメトレ編(イメージ編)では板の操作面についても詳しく解説していますので、場所が陸の上から、板をはいて雪の上に変わるだけです。

木の葉滑りや、ターンの時にやってもらう事は、

◆何も考えずにターンの感覚を掴む手順◆

ターンの感覚を掴む手順をもう一度読み返す

で解説した内容と同じです。

解説してきた「ターンの手順」は、ただのオフトレとは違って、

 

  • ゲレンデでターンをする時に身体が体感する(経験する)事を完全に陸の上で再現(体験)できて、
  • その時に見えるゲレンデでの景色のイメージも解説している

ので、そのままゲレンデで実践する時も、イメトレと同じように身体を動かしてもらって全く問題ありません。

なんといっても、そのために私が超考えて作り込んだトレーニング方法なので、イメトレ編でのトレーニングの成果をゲレンデで試す時を楽しみにしておいてくださいね!

それまでに、何度も

◆何も考えずにターンの感覚を掴む手順◆

ターンの感覚を掴む手順をもう一度読み返す

を陸の上で確認しておいてくださいね!

木の葉滑りやターンの練習に適したコース

よく初心者の人が練習するのにオススメなコースとして「初級者コースなどの緩斜面(ゆるやかな斜面)を選ぼう!」というような事を言ったり、ネットで発信されている場合が多いですが、

 

  • 私は緩斜面すぎるコースより、少しは斜度があるコースでの練習

をオススメしています。

理由は、イメトレ編(イメージ編)の中で自転車に例えてお伝えしたように、

 

  • ゆっくり低速でターンするのは難しく、
  • 適度にスピードがついている方が安定してターンはし易く、
  • また、コケた時の痛みも少なくなる

ためです。

もちろん、上記の事は、イメトレ編で繰り返し解説してきた「基本姿勢」ができている事が大前提になります。

つまり、

私が、ターン初心者さんに練習に適したコースをオススメする時は、

 

  • 基本姿勢ができているのであれば、
  • 適度なスピードが出しやすい、
  • 少し斜度のあるコースを選びましょう

というようにお伝えしています。

 

あと、コレはソコソコ滑れるようになった人達に話を聞いたら分かると思いますが、

 

  • 緩斜面の初級者コースって一番滑りにくい

と言う人が多いと思いますよ。

理由は、初級者コースには、

 

  • 初心者の人が集まっているので、
  • コースの真ん中に座り込んでいたり、
  • ドコに滑ってくるか分からないし、
  • 混雑している事が多い

からです。

なので、「基本姿勢」をマスターできてきたら、コケてもあまり痛くはないワケですから、緩斜面の初級者コース以外の所で試しに滑ってみてくださいね!

意外とソッチの方が空いてるし、適度なスピードがつけ易くて上達スピードが上がった!なんて事は良く聞く話ですよ!

「木の葉滑り」卒業のポイントは3つだけ

既に解説してきたイメージ編で得た視点や、知識があれば、木の葉滑り卒業なんて楽勝です!ササッと「木の葉滑り」を仕上げていきましょう!

木の葉滑りの時に意識してもらう事は3つで、

◆木の葉滑りの3つのポイント◆

  1. 基本姿勢の体勢を正しくとる
  2. 上半身でエッジをコントロールする
  3. 片足ブレーキで進行方向を決める

上記の事を意識して実践するだけで木の葉滑りはスムーズにできるようになります。

では、上記の「木の葉滑りの3つのポイント」をもとに、もう少し具体的に解説していきますね。

 

1.基本姿勢の体勢を正しくとる

基本姿勢は、イメージ編で繰り返しお伝えしてきたように、ターンにおいても、木の葉滑りにおいても、スノーボード全てにおいての基礎になります。

この基本姿勢がとれていないと、板の操作に関する知識は全て無駄になると言っても良いくらい重要な事なので、基本姿勢についてはイメージ編で解説したように、家でもトレーニングをして無意識に低く、小さく、正しい姿勢がとれるように準備しておいてくださいね!

2.上半身でエッジをコントロールする

木の葉滑りはまず、「板を真横にして雪の上にエッジで立つ」というところからスタートします。

そして次に、エッジを少しユルめて、(板を真横にしたままの状態で)雪の斜面をユックリ(雪を平にならしていくように)降りて行きます。

この「エッジを少しユルめる」という時に、足だけで操作をしようとするのではなくて、

◆上半身でエッジをコントロールする手順◆

  1. 基本姿勢を崩さずに、
  2. 目線は遠くに置いたまま、
  3. 上半身の体重移動で調整しながら、
  4. 下半身にエネルギーを伝えて、
  5. エッジをユルめて(板を真横にしたまま)滑り出していく

というのが、木の葉滑りで特に意識して欲しいポイントです。

 

初心者さんの多くは、板やエッジによる操作を下半身や、足だけで操作をしようとする傾向がありますが、スノーボードの板は足だけでは思ったように動きません。

上半身と下半身を連動させて身体全体でしっかりと板や、雪を踏みながら滑らないと、思ったように板は動いてくれないモノ。

だという事をとにかく忘れないようにしておいてくださいね。

3.片足ブレーキで進行方向を決める

板を真横にした状態で、ズリズリと真下に向かって滑れるようになってきたら、

次は、身体の向きを変えずに進行方向を操作する段階に入ります。

では、板を真横にした状態からどのようにして、進行方向を変えていくかというと、

◆木の葉で進行方向を変える手順◆

※下記はヒールエッジ(かかと側のエッジ)で雪の上に立って、ゲレンデのフモト側(コースの下の方)を向いて滑り始めた場合の手順です。

  1. 板を真横にした状態でズリズリ真下に滑っていく
  2. 少しずつエッジを調整しながら適度にスピードを上げる
  3. 目線は正面(コースの下の方)を向いて遠くに置いたまま、
  4. 基本姿勢での腰の高さをキープしつつ、
  5. お尻の穴を少し(5cmくらいのイメージ)右にずらして、右足に少し加重する、
  6. そうすると、右足のヒール側(かかと側)のエッジに加重がされて、右足のヒールエッジ付近が雪を押さえて始めます。
  7. そうすると、板の右足側だけにブレーキがかかり始め、
  8. 反対に、板の左足側だけが前(コース下の方)にズリズリと滑りだします。
  9. 板の左足側が適度(45度くらい)に斜め前にでてきた所で目線をノーズ側(左足の側の前方)にうつします。
  10. 目線をノーズ側の遠くにうつしたら、基本姿勢の腰の高さをキープしたまま、
  11. お尻の穴を元の位置(板の真ん中)に戻して、両足のヒールエッジへの加重を均等(両足に同じチカラで加重した状態)に戻します。
  12. そうすると、板がノーズ方向(左足側前方)に進み始めます。

上記の手順のように、雪の上ではスノーボードの板に、

 

  • 右足で板にブレーキをかけると、
  • 反対の左足が自然と前に出てくるので、
  • 結果的に方向転換できる

という原理を理解すれば、滑っている最中には

 

  • 片足ブレーキで進行方向を決める

という事だけを意識すれば良くなります。

もちろん、

ヒールエッジ(かかと側のエッジ)で立った状態スタートの場合も、

トゥーエッジ(つま先側のエッジ)で立った状態からスタートの場合

も同じ事ですし、

 

  • ノーズ側(左足方向)に進む時も、
  • テール側(右足方向)に進む時

も同じですし、

ノーズ側(左足方向)に滑った後に、テール側(右足方向)に方向転換をする場合も、

テール側(右足方向)に滑った後に、ノーズ側(左足方向)に方向転換をする場合

といった、木の葉滑りの動作は全て同じ事で、

 

  • 「片足ブレーキで方向転換をする」

という事だけ理解して、意識するだけで、木の葉滑りは簡単にできるようになります。

 

コレで「木の葉滑り」卒業です!

以上が、

◆木の葉滑りの3つのポイント◆

  1. 基本姿勢の体勢を正しくとる
  2. 上半身でエッジをコントロールする
  3. 片足ブレーキで進行方向を決める

の解説になりまして、木の葉滑りについての知識、視点、具体的な身体の動かし方、自分で練習し、改善していく方法などを全てお伝えした事になります。

あとは、3つのポイントを基本として、実際にゲレンデで実践を繰り返して調整をしていくだけで、「木の葉滑り」は卒業です!

「ヒザパット」と「お尻パット」がオススメ

イメトレ編では基本姿勢のように体勢を低く小さくできれば、

 

  • コケても「ヒザ」か「お尻」が先に地面につくので、衝撃が軽減されて痛みも軽減される

という事を繰り返しお伝えしてきました。

ただ、ゲレンデでの実践にうつっていくと、天気によっては

 

  • とんでもなく「雪が固いコース(アイスバーン)」

に出会う事もあります。

こうなってくると、いくら基本姿勢で体勢を低くできているとはいっても、カチカチの雪の上に何度もヒザやお尻をぶつけていると、さすがに痛くなってきますよね。。。

(基本姿勢すらできていないと、、、もっとヤバい事はなんとなく想像つきますよね。。。)

そういう時のためにも、初心者さんにオススメなのが

 

  • ヒザのプロテクターと、
  • お尻のプロテクター

です。

今は安価なモノでも良いモノは多いし、プロテクターは長持ちするので、この二つはスノボ始めたてから持っていて損は無いアイテムですので準備しておくと練習が快適になりますし、

恐怖心もさらに軽減されていくので、上達スピードの向上も期待できるのでオススメですよ!

他のスノーボーダーとの衝突に注意する

あと、ゲレンデでの練習時に注意しなきゃいけないのは、ターンのための身体の動きや、コケて怪我をするリスクを減らすという事以外にもあって、それが、

 

  • 他のスノーボーダーとぶつからないように滑る

という事ですね。

前述したように、初級者コースでは人が多く混雑していて、さらに、

 

  • 思った方向に滑る事ができない初心者の人が集まっている、、、

というスノーボーダー同士ばぶつかってしまう要素がつまっているので特に注意が必要です。

このように、ゲレンデでは、

 

  • 技術面以外にも他のスノーボーダーとの衝突の回避

という事を頭に入れながら滑らなければいけません。

 

そこで、他のスノーボーダーと衝突しないために実践して欲しい事がありまして、それは、

 

  • 後ろ(コースの上の方)の景色をアップデートしていく

という事です。

後ろの景色をアップデートするってどういう事かというと、

 

  • 自分が滑り出す直前に、
  • 毎回、コースの上の方(後方)を確認して、
  • 今から自分を追い越すスピードで滑っている人がドコに?何人いるか?を確認しておく。

というシンプルな内容です。

 

  • 今から自分を追い越すスピードで滑っている人

を見つけるのが重要な事で、ココだけ確認して、その人達とぶつからないように注意するだけで、

 

  • ほとんどの衝突は事前に回避する事ができます。

 

初心者の人達が衝突しやすい大きな原因の一つとして、

 

  • ゲレンデで滑る時に前方(コースの下の方)に意識が向きすぎている

という点があげられます。

もちろん、コレ(前方に意識を集中させている事)は滑りに集中できている証拠なので良い事ではあるのですが、他のスノーボーダーと衝突して怪我をしたり、怪我をさせてしまっては練習どころではありませんよね。

なので、毎回、滑り始める時には、コース後方のアップデートをして、技術面の向上に集中できる環境を整えるといったように、

イロイロな角度から上達スピードを上げれるようになると、スノーボーダーとしての成長がグングン速くなっていきますよ!

まとめ:コツは足での操作を考えない事

今回の記事をまとめると、主に

 

  • 「木の葉滑り」や「ターン」ができない要因の9割以上はイメージ(知識や認識、視点)に問題があるので、頭の中や陸の上でのオフトレ、イメトレで9割以上が解決できる
  • 基本姿勢が重要で、コレができていないと何も始まらない
  • イメージと基本姿勢が適切にクリアできていれば、実践的な板の操作は勝手にできてしまう

といった3つのポイントを繰り返し、イロイロな角度から解説してきました。

特に、

とかは、家や職場やゲレンデのリフトや、実際に滑った後などに何度も確認をしていみてくださいね!

 

今回の記事のように、スノーボードのHOW TO(ハウトゥー)をイメージの部分を切り口に、細かく言語化して解説されたりする事って、ほとんど無くて、

今回の記事で話してきた知識や視点の話は、長年スノーボードをやっている人でも意外と知らなかったりする場合が多いです。

なので、今現在はゲレンデで滑っている人達を見て、自分より上手そうに見えているスノーボーダー達も、何回か滑っている内に、気づいたらアッサリ追い越していた、なんて事も充分にあり得ると思いますので、イメージ編は何度か読み返してみてくださいね!

「きっと」ではなくて、間違い無く、今後のオーリーや、パークやスピン系のトリック、グラトリ、ツリーランとかにも役に立ってきますよ!

それでは、この記事を読んで「木の葉滑り」卒業から「ターン習得」までを一気にクリアできちゃう感覚を味わってみてくださいね!

そして、自分がクリアできたら、木の葉滑りやターンで悩んでいる、お友達にもこの記事を紹介してあげてみてくださいね!

そうやって、この記事が、みなさんのスノーボードライフの充実にお役に立てると嬉しいです!

ではでは!