スノボが楽しい理由と仲間が増える仕組みを特殊な上達過程から分析!
今回は「なぜスノボが楽しいと感じるのか?」そして「スノボが楽しい!と感じる事によって何が起きるのか?」という事を具体化した私のエピソードを紹介していきたいと思います!
このエピソードを読んでもらえれば、スノボの楽しみ方が増えるのはもちろん、
- スノボの上達方法や、
- スノボを続けると何が起こるのか?
- スノボ仲間の増やし方
- 海外でのスノボライフってどんな感じ?
といった事の参考にもなる内容になっていますので、ご自身のスノボの楽しみ方と照らし合わせながら、
- 「あっ!その感覚分かる!」
- 「そういった視点もあるのか〜」
と、楽しみながら是非最後まで読んでみてくださいね!
主人公のような成長過程が楽しい
スノボちゃんはダサい疑惑の真相
3S(サーフィン、スケートボード、スノーボード)を全部やってみると、どこからか聞こえてくるのが、
「スノボちゃんって板に乗れてもないのに、飛んだり回したりして、メイクできた気になっている人が多くてダサいよね」
という声です。
私も3年くらいスノーボードやってから、スケート(スケートボード、スケボー、sk8)、サーフィンと始めていったので、
- スケートは板に乗れていないとロクにクルージングできない事や、
- サーフィンはそもそも板に乗るまで(パドルやドルフィン、波の争奪)のハードルの高さを痛感
した事など、自分が全部やってみてイロイロな事を考えると、「スノボって最初のハードルが低すぎるし、下積み時代無しにエアーだの、スピンだのジブだのって調子乗りすぎでしょ」と言いたくなる気持ちも少し分かるし、事実だなと。
スノボちゃんは主人公キャラのセンスがある
ただ、今改めて振り返って考えてみると、
- 「なんかソレって主人公っぽくて良くない?」
と思うんですよね。
映画やアニメの主人公(特に少年誌の主人公)って、
- 最初は勢いやセンスや憧れだけで実力は無い、
- だけど、この先に楽しい事や理想の世界が待っているのは分かっている。
- そして気持ちが前のめりになり、実力以上の無謀な挑戦をしたがる。
- だけど、仲間の力と勢いで無謀な挑戦もなんとか乗り越える。
- しかし、勢いだけではどうにもならない大きな壁にぶつかる。
- そこで、師匠との出会いがあり基礎から学びなおす。
- その結果、今までの経験も活かされて飛躍的に成長する。
こういった主人公的な成長過程って、スノーボーダーの成長過程に似ているなと思うし、実際に自分もそういった経験を何度も繰り返してきました。
私のスノボの成長過程をザックリ書いてみると、
私のスノボ成長過程や楽しかった瞬間エピソード
スノボ始めたて編:承認欲求を満たせる目標探し
一度もスノボをやった事なかったけど、15万円かけて道具を揃えて、とりあえず長野の白馬にリゾバしに行く。
白馬を選んだ理由は、「オリンピック開催地だったんだから、日本一の人が集まるに決まってる」という理由です。
一度も滑った事なかったけど、周りの人は滑れるし、とりあえず毎日行っていればそれなりに滑れるようになる。
みんなとワイワイ毎日楽しく滑って、それなりに上達する。
白馬47というパークゲレンデの存在とビッグキッカーでバンバン回すライダーたち(この後日本のスノーボード業界で大活躍される人もその中にいました)に衝撃を受ける。
オレもあんな風になりたい!っと目標を持ち始める。
最初の師匠的な人のアドバイス編:基礎の重要性
とにかくキッカーに入って飛んでみる。を繰り返し、ポコジャンだけど、気分は空を飛べた気になり非現実的な浮遊感にハマる。
リゾバの先輩達に、パークだけでは練習量が減る事についての指摘や、フリーランの重要性や可能性、ナチュラルヒット(地形を利用して飛んだり回したりする事)の存在などを教わる。
フリーランでカービングを見直したり、ゲレンデ内の迂回コースとかでギャップを探して飛びまくって技術向上や、練習量増加、遊べるポイントを見つける視点が身に付くなど、飛躍的な成長を実感して、さらにスノボが楽しくなってくる。
春スキーの楽しみ方(主に春雪の柔らかさにのっかってパークで無茶をする)を知り、自分の知らない世界が多いことや、実践や行動で想像もできない楽しい事と出会える事を実感し、未来に希望を持つ。
技術以外の成長偏:違いを楽しむ視点
憧れの白馬47のビッグキッカーをストレートだけど、テーブルを越えて着地した時、
昔の自分だと絶対にできなかった事を、練習した結果できるようになったという表現しようのない達成感にハマる。
スノボが好きな人達は、夏も(南半球なので季節が逆になる)ニュージーランドでスノーボードをしている事を知り、仲間を集めて夏にニュージーランドで暮らすという「みんなで冒険してる感」にハマる。
ニュージーランドに行くと、日本のプロライダーや、ショーンホワイトなどの世界のプロライダーがゲレンデやバーにいたりして、「なんかプロと同じ空気吸ってるぜ感」にハマる。
ニュージーランドのカードローナというところで滑ると多くの人が感じる「日本の白馬やニセコの雪質の有り難さ」を痛感した時、スノボって「自然の違いを体感しながら楽しめる遊びなんだな」と自分が「違いの分かる男になった感」や「日本も海外ももっとイロイロな雪山で滑ってみたい!」という上達とは別の楽しみ方を知る。
(どっちの雪山が良いとか悪いとかの話ではなく、違いがあるという話です)
絶望して自分を知る偏:比較して証明する
カナダのウィスラーに行って、プロやライダーの人達と一緒に生活をするという貴重な体験から、「トップを目指すアスリートの日常」を見るだけでも、自分が大きく成長させられる事や、環境の投資を惜しまないアスリートが圧倒的な存在となる理由を知る(と同時にスノボで生きて行く事の厳しさを知る)。
ライダーの若い子達がやっていたスピンのイメトレ(道具を使わずにできる練習)でバイト中のイメトレで全方向360を形にする事ができ、さらに最前線で学んでいる人達の環境パワーを思い知る。
ウィスラーというバカでかい雪山で、コース外滑走(ツリーラン)を無限な形で楽しむローカルの人達から「雪山を骨の随まで味わう感覚」を教わる。
一緒に生活していたスイスランド人やオーストラリア人、ドイツ人、カナダ人、韓国人と滑る事によって、スノボは言葉が上手く通じなくても仲良くなれるくらい、強烈なコミュニケーションツールでもある事を知る。
カナダ生活の夏にはスケート(スケートボード)を教わって、自分がスノーボードで「パンピング」(地形を使って板を加速させる技術)が絶望的にできていなかった事を知る。
スケートでパンピングを習得したら、フリーランはもちろん、パークもツリーランも全てが変わり、「外の世界にもスノボ上達のヒントを見つける事ができる」事を知る。
オリジナルになる偏:結論と向き合い方の重要性
スケートボードを初心者からスタートする事によって、スポーツの技術が「下手でも上手くても楽しさは変わらない理由」つまり、スノボが「初心者の時からずっと楽しかった理由」を自分の中で明確にするためのヒントをもらう。
自分にとってスノボが楽しかった(というか相性が良かった)のは、技術向上の達成感や、承認欲求を満たす優越感なども多少はあったけど、一番大きかったのは、
「単純に成長する過程が物語の主人公になったみたいでオモシロかった」
という自分の中での結論が出せた。
そのおかげで、10年以上続けたスノーボードの技術を活かす事にこだわらずに、スノボ生活で得た「楽しむ視点」と「トップを目指す人の感覚」を活かして、サーフィンやスケート、他にもキャンプやビジネスなど、自分が不得意な分野でも次々と仲間を作り世界を広げていけるようになり、人生を楽しむスキルがググッと上がった。
という感じですね。
スノボで良かったよね編:最後は少し楽観的でも
こう振り返ると、当時のスノボ始めたての頃の自分の場合、
サーフィンやスケートといった下積みが重要な横乗りでは、ここまでの自己成長を引き出せなかったんじゃないかなと思っています。
あくまでも、「自分の場合は」ですけどね。
番外編:10年後に知った映画のような出会い
ちなみに、この後10年くらいたって知る事になるのですが、当時の白馬47のビッグキッカーをかっこ良く飛んでいた憧れの人と、パークリフトで一緒になったので、
- 「いつも見てますよ!凄いっすね〜!いや〜カッコいいです!」
と私から声をかけて
- 「いやいや、僕なんてまだまだ始めたばっかりでたいした事ないですよ〜」
っと優しく返答してくれた人は、実は(その10年後に知るのですが)
- 岡本圭司さんでした。
正直言って、当時の私は「始めたばっかりで、あんなビッグキッカーで回せるわけないでしょ〜」っと思っていましたが、現在の岡本圭司さんのプロフィールやインタビューで話されるエピソードを見る限り、
当時は本当にまだスノーボードを始めたてくらいで、普通の大学生だったんじゃないかな?という感じで、あの時リフトで話した内容は本当の話だったんだなと、、、汗
で、どうして10年後にその人が岡本圭司さんだったから知る事になったかというと、
カナダのウィスラーに住んでいる時に、ライダーの若い子達の話にやたらと出てくる「ケイジ君」という人物が気になって、
ネットで調べてみたら、動画や写真を見て「なんか見た事ある人だな?」と思って、インタビュー記事やらプロフィールを見ていると、
- 「あの時、47やニュージーのパークにいた人じゃん!」
ってなったわけです。
なんか第一話目で何気ない日常で伝説のヒーローに出会った主人公っって感じのエピソードじゃないですか!?笑
こんな感じで、プロライダー(後のスーパースターも含め)もゲレンデを普通に滑ってる事があったり、雪山で生活していたら凄いライダーと一緒に生活する事になったりするのってのも、スノボならではの楽しいポイントですよね。
まとめ:登場人物が想像を越えてきて楽しい
スノボで出会いのフィルターがはずれて楽しい
前述したように、ただスノボが上手くなりたいとか、もっと滑りたいとか、海外でも滑ってみたいと思って行動しただけで、結果的にイロイロな人と出会い、仲良くなる事ができ楽しいスノーボードがある生活を送る事ができました(継続中ですが)。
そして、また面白いのが、
- 「その出会う人や仲良くなる人が自分と相性の良い人とは限らない」
という事です。
スノボを始める前の自分を振り返ると、基本的には、
- 自分が好きな人、
- 自分と相性の良い人、
- 自分にとってメリットのある人
と一緒にいる時間が多かったり、新しく出会う人達にもそういう事を強く望む事が多く、出会える人との可能性にブレーキをかけていたんだなと今では感じています。
凄い人達は皆クセが強いものだなと
しかし、スノボを始めてからは、
- 技術を教えてもらいたい人と最初から相性が良い人とは限らないし、
- 雪山で生活する上でお世話になる人達が自分にとって優しい人は限らないし、
- 自分が苦手だと感じていた人が、自分を成長させてくれていようとしていたり、
というような、スノボを軸とした人との関わりを繰り返す事によって、自分がブレーキをかけなければ
- 「面白い人に出会えるチャンスは結構あるもんだな」
と感じられるようになりました。これもスノボが楽しいと感じる理由の一つですね。
「あの人凄い!」とか「あの人面白そう!」と感じている人というのは、それだけパンチが効いていたり、クセが強かったりと、最初はとっつきにくく「この人苦手だな〜、、、」と感じやすいものですからね。
そんな人と街であっても、とりあえず深く関わらないようにしよう、、、と思うところをスノボや雪山を軸にした生活を送ると、なぜだかそういう人とも関われるようになっていく。
同時に、自分もその人達の影響を受けて成長していける。
あ〜スノボって楽しい上に自分も成長できて仲間も増えるという不思議なアクティビティーですね!っというお話でした!
この記事を読んで「あっ!その感覚分かる!」とか、「それチャレンジしてみよ!」と感じてもらえていると嬉しいです!ではでは!
ちなみに、スノーボードやサーフィンなどの横乗りスポーツの上達を早めるコツについては、下記の記事で詳しく解説していますので、良かったら後で読んでみてくださいね。
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