だるまの目入れの順番と目玉をいつ入れるかを歴史的背景から徹底解説

2020年10月9日

ママ
ママ
あれ!?ダルマの目は願いがかなった時に両目を入れるんじゃないの?
ダルマの歴史的背景を見ると、ウチは両目を入れる方がご利益があると思ってね!ほら、この写真(昔のダルマ市の写真)を見て、、、
パパ
パパ
ママ
ママ
あっ!売られているダルマには最初から両目が入ってる!
片目ずつ目入れをする風習は選挙の演出の影響が大きかったんだよ。個人的な意見としては、両目を入れる方が合ってる家庭の方が多いと思うよ!
パパ
パパ

こんにちは!娘に「だるまさんの真似して~」と言われ、毎回ダルマの顔真似をしているのですが一度も笑ってもらえていないリサッチです。

今では“だるま"を買ってすぐに両目を入れるのが我が家の定番行事となりましたが、結婚後初めて新年を迎えた妻には「え~?片目ずつ入れるんじゃないの?」と口論に発展しそうな場面もありました。。。(汗)

結論としては「すぐに両目を入れる」「片目から入れる」どちらも歴史的背景が有り、両方とも縁起物としてご利益が得られる「正解」なのですが、そんな説明では

 

ココちゃん
ココちゃん
両方正解じゃ困る~!私の場合はどっちなのよ~!

 

と、いつか娘からツッコまれる事になりそうなので、今回はその時の予行演習として“だるま"の歴史的資料を参考に、その人にとって一番ご利益のある「目入れの仕方」をご紹介していきたいと思います。

 

パパ
パパ
自分の願い事にピッタリな目の入れ方が見つかるよ!

 

歴史的背景を理解しておけばご利益を得やすくなるし「やり方間違ってると願いが叶わないかも…」と目入れ後の不安も解消されますので、是非最後まで読んでスッキリして頂ければと思います!

それではどうぞ!

 

 

だるまの目を入れる順番は?いつ目を入れるの?

結論からお話すると、だるまの目を入れる順番や、目を入れる(点睛:テンセイ)するタイミング(時期)は、

  • 地域毎のだるまに関する風習
  • ご自身の願い事の背景

によって異なります。

だるまの目入れのパターンは何通り?

具体的に「だるまの目入れ」にどのような入れ方があるかを最初に挙げておくと、

  • 願いを込める時に、だるまの左目を入れて、願いが叶ったら右目を入れる
  • 始めから、だるまに願いを込める時に両目を入れる
  • 願い事をする人が女性の場合は、だるまの右目を先に入れて、願いが叶ったら左目を入れる(男性の場合は左目から)
  • そもそも、だるまに両目が入った状態で作られている(販売されている)

上記のような目入れの方法が存在していて、まとめると、

◆目入れの順番一覧◆

  • 左目から
  • 右目から
  • 両目から
  • 両目が最初から描かれている

上記のように、目入れの順番は左右の順番を変えた場合も含めると4パターンあり、お願い事にマッチしていれば全て正解だと言えます。

つまり、目を入れる順番や、いつ目を入れるかは、だるまにお願いをする人の背景によって決まるという事になります。

 

ママ
ママ
自分のお願い事にピッタリな目入れの順番やタイミングはどれかしら?

 

だるまの目入れの種類の全体像が見えたら、次は上記のママのような疑問が出てくると思います。

その疑問を解決するには、だるま文化の歴史的背景を確認すると自然と見えてきますので、次の章では、「左目から」や「始めから両目を入れる」といった目入れ文化がどのように誕生したのかを詳しく解説していきたいと思います。

「儀式」と「背景」につながりを作って縁起物からエネルギーを得る

だるま文化の歴史的背景を確認するのは、自分の願い事にピッタリな目入れの方法を見つけるという目的以外にも、縁起物からのご利益を授かりやすくするという目的も含まれています。

縁起物だけでなく結婚式とかも同じ事が言えるのですが、「背景(意味)」を無視して「儀式(だるまの目入れや、お祈りなど)」だけを行っても、あまり良い効果(御利益等)は期待できません

理由は、儀式は背景(意味)を確認したり、自分が決めた事を誓ったり宣言したりするために行う行為だからです。

 

ママ
ママ
確かに。縁起物の背景(ストーリー)と自分の願い事がマッチしていないのでは、ご利益は得られそうにないわね。。。

 

反対に、だるまの歴史的背景を深く理解した場合、だるまの存在が自分の中で深く、濃く大きな意味を持つ存在として刻まれる事になり、同時に、だるまへの願いも特別な存在として自分の脳に刻まれていきます。

その結果、だるまを見たり、お祈りしたりする度に、自分の行動が願い事に対して無駄の少ない行動へと変化し、良い結果へ結びつきやすくなるというわけです。

まとめると、

◆だるまの背景とご利益の関係性◆

  1. ダルマの背景を理解するとダルマが特別な存在になる
  2. ダルマの存在が特別になると「自分の願い事」も特別になる
  3. ダルマを見たりお祈りしたりすると「願いへの思い」が強まる
  4. 結果的に自分の行動が変わり願いが叶いやすくなる
  5. ダルマの存在が願いを叶える手助けをしてくれた事になる
  6. ダルマからご利益を授かったことになる

上記のような流れで縁起物からエネルギーを得るイメージになります。

つまり、これから紹介するダルマ文化の歴史的背景への理解を深めてもらうのは、

◆だるまの背景を確認する目的◆

  1. 自分にピッタリな目入れの方法が分かる
  2. だるまからのご利益が得られやすくなる

といった2つの目的がありますので、「自分のお願い事」と「だるまの歴史的背景」のつながりを深くする事を意識しながらチェックしてみてくださいね!

人々は「だるま」に「厄除け」と「祈願成就」をお願いした

人々が「だるま」を縁起物として家に飾るようになった目的は、大きく分けて2つあって、

◆だるまを飾る目的◆

  1. 厄除け(ヤクヨケ)、魔除け
  2. 祈願成就(キガンジョウジュ)

上記のように「災厄や悪魔を追い払って欲しい(厄除け)」「願いを叶えて欲しい(祈願成就)」という願いを込めてダルマを家に飾っていました。

 

ママ
ママ
現代は「祈願成就を目的とした縁起物」というイメージの方が強い気がするわね。
そうだね。だけど、ダルマが庶民に大流行した時は「厄除け」の意味の方が強かったみたいだよ。
パパ
パパ

 

ママの言うように現代のダルマは「選挙だるま」のように「祈願成就」としての縁起物の印象が強いですが、歴史的背景を振り返ってみると「厄除けを目的とした縁起物」としての歴史の方が圧倒的に古いという事も知る事ができます。

 

ママ
ママ
え~っと、資料を見ると、、、「選挙だるま」の始まりは昭和30年(1955年)頃で、「厄除け」として大流行したのは文政12年(1829年)よりもっと前だから、、、120年以上も差があるのね!

 

「厄除け」と「祈願成就」の歴史的背景については、それぞれ順番に見ていきたいと思いますので、まずは「厄除けの縁起物」としてダルマが大流行した背景から見ていきましょう。

 

だるまと人間の目の深い関係

「厄除けの縁起物」としてだるまが庶民に流通する大きなきっかけとなったのは、「天然痘(てんねんとう)」という病気が当時の人々の間で流行した影響が大きいと伝えられています。

「天然痘」はウィルス性の感染病で、死亡率が高い上に、全身の痘(皮膚の水ぶくれ)、失明(片目、または両目が見えなくなる)など、見た目にも表れる病状に人々は恐怖していたそうです。

 

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天然痘は、現在では世界中で根絶された(1980 年 5 月 8 日第 33 回世界保健総会で根絶が確認された)とされていますが、根絶される前は、何千年にわたり日本や世界中で恐れられていた感染症です。

 

当時は天然痘に対して確実な治療法や予防法が見つかっておらず、人々は「いつ自分達が感染するか分からない不安感」を解消するために、「厄除け」の効果があると言われていた縁起物の「だるま」を買い求めるようになりました

 

ママ
ママ
どうして、数ある縁起物の中でも「だるま」が選ばれていたのかしら?

 

なぜ「だるま」が「天然痘に対する厄除け」として注目を集めたかというと、他の縁起物と比べてダルマの「目」が特徴的で力強かったという要因が大きかったと言われています。

当時の人々は、だるまに対して、

  • 力強い目が「失明」を回避する象徴となっている
  • 「赤」は魔除けに適した色である
  • 眉やヒゲの鶴と亀が長生きの象徴となっている

上記のようなイメージを持ち、「失明」や「病死」に対する縁起物としてダルマの姿は適していると考えたそうです。

具体的にはダルマに、

  • 天然痘で自分や家族が失明しませんように!
  • 天然痘にかからず長生きできますように!

上記のような事をお願いし、子供の枕元などにダルマを飾っていたと伝えられています。

 

ママ
ママ
力強い目という事は、この時のダルマは「両目が入った状態」で飾られていたという事ね!

 

ママの言うように、この「厄除け」としての意味が強いダルマ文化では、「力強い目」であることが重要なので、片目ではなくて両目が入った状態で飾られていたようですね。

というよりも、この当時の「だるま」はお店の商品の段階で両目が入った状態で売られていて、その様子が描かれた資料もありますので、もう少しこの両目を入れる「厄除け」としてのダルマ文化について詳しく解説していきたいと思います。

 

 

当時の「だるま」は両目を入れて売られていた

だるま文化と天然痘の歴史的背景をもとに考えると、当時の「だるま」は「両目が入った状態で売られていた」という説が有力で、実際に文政十二(1829)年の高崎市内の街の様子を描いた「高崎談図抄」には、両目が入った状態で、だるまが販売されている様子が描かれています。

 

「(前略)高崎談図抄には、この初市の風景が描かれ、

市の神様の前にだるまを売る店が出て、人々が買い求めている様子が見て取れます。(後略)」

引用元:高崎市公式サイト,高崎だるま(R)の歴史より

 

いつから「だるまの目玉」を自分達で入れるようになったの?

 

ママ
ママ
昔のダルマは両目が入った状態で売られていたのに、現代のダルマは目が入ってない状態で売られている事が多いわよね?

 

ママの言うように、現代ではダルマの多くは目が入っていない状態で売られていますね。

その理由を詳しく調べてみると、天然痘がきっかけでダルマが大流行した後から、ダルマを買い求める人々の願い事が多様化し始めたことが大きな理由だと考えられています。

ダルマを買う人が多くなれば、一人一人の願い事は少しずつ異なってきて、その一人一人の願い事を「目の入れ方」で表現するようになったというわけですね。

両目が入っていない状態でダルマが売られるようになった流れをまとめると、

◆目が描かれてないダルマが売られるまでの流れ◆

  1. 天然痘がきっかけでダルマが大流行した
  2. ダルマを買う人が増え一人一人の願い事に違いが出てきた
  3. 願い事に応じてダルマの目の入れ方に注文をつける人が増えた
  4. だるまの目を自分で入れたいと希望する人が増えた
  5. 結果的にダルマの目を入れない状態で売られるようになった

上記のような流れで、現代のようにダルマの両目が入っていない状態で販売されるようになったと考えられています。

 

ママ
ママ
それじゃぁ、現代の「選挙だるま」のような「必勝祈願!」を願って片目ずつ目入れをする文化はいつから始まったのかしら?

 

人々が自分達でダルマの目入れをするようになる前までは、「厄除け」の縁起物として「両目が入った状態で販売」されていた事が分かりましたね。

では、次に現代の「選挙だるま」のように「祈願成就」の縁起物として「願いを込めながら左目を入れ、願いが叶ったら右目を入れる」という目入れの仕方が人々に親しまれるようになったのはいつなのか?という事について掘り下げて解説していきたいと思います。

だるまの目を片目ずつ入れるようになったのはいつから?

歴史上で、だるまに片目ずつ目入れをしたのが具体的にいつなのかはハッキリしていませんが、片目ずつ目入れをする風習が流行したのは、選挙の必勝を祈願した「選挙だるま」の演出の影響が大きいと言われています。

 

ママ
ママ
天然痘の歴史的背景に比べると、選挙だるまの歴史ってそれほど昔の話じゃないわよね?

 

ママの言う通りで、だるまの長い長い歴史を考えると「片目ずつ目入れをする風習」が流行したのは意外と最近の話だったという事になりますね。

選挙に「だるま」が使われるようになったのはいつから?

選挙だるまが具体的にいつ頃から使われるようになったのかを調べてみたところ、田中宣一氏の「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」という文献に、選挙だるまについて詳しい情報が書かれていました。

その文献内には、

  • 「選挙だるま」が選挙に登場したのはいつ?
  • 新聞に片目のダルマが掲載されたのはいつ?

上記の事を調べるために、過去の新聞を振り返った内容が書かれていて、具体的には、

「(前略)昭和二十六年当時まだ太鼓は幅を利かせていたが、ダルマは主役になっておらず、選挙事務所のどこの片隅にもダルマは写っていない。(後略)」

 

引用元:田中宣一,「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」p15,p16

 

「(前略)昭和三十年代に入ると、徐々にダルマが一般化してくる。

昭和三十年二月の第二十七回衆院選挙では、民主党の場合、党本部に両眼とも入ってないダルマが据えられており、その脇で当選の朗報が入るごとに太鼓を叩いている写真がある。(後略)」

引用元:田中宣一,「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」p16

 

「(前略)昭和三十八年十一月の第三十回衆院選挙の際の『赤旗』をみると、各地で当選した共産党議員も盛んにダルマに目を入れている。

昭和三十年代後半において、ダルマに目を入れることが選挙の当選・勝利風景に欠かせないものになったと考えてよいだろう(後略)」

引用元:田中宣一,「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」p16

 

上記のように書かれており、「選挙だるま」が多くの人に認知されるまでの流れをまとめると、

◆「選挙だるま」が認知されるまでの流れ◆

  • 昭和20年代中旬頃まで ⇒ 「選挙だるま」にふれた記事は見当たらない
  • 昭和30年代以降 ⇒ 選挙だるまに関する記述や写真が登場
  • 昭和30年代後半〜40年代の期間 ⇒ 人々に定着し一般化したと考えられる内容の記事が多くなる

上記のような事実があったことが確認されています。

 

 

選挙だるまを最初に使った政治家は?

選挙だるまの歴史を振り返ると昭和初期の頃の話になるため、残された情報も少なく「この人が一番最初だ」と断定する事は難しいのですが、こちらについても、田中宣一氏の「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」に詳しく以下のように書かれていました。

 

「(前略)近代において養蚕を成功させるために縁起物のダルマが製作され購入されている埼玉・群馬・長野の三県に絞り、(中略)可能な限り遡ってみると、

これら三県では、中央の党本部でダルマが用いられるよりも相当以前から、片目のダルマに祈って選挙を戦っていることがわかった。

その最も古い例は、昭和五年二月の第十七回総選挙に長野一区から立候補当選した松本忠雄氏の場合である。(後略)」

引用元:田中宣一,「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」p17

 

ママ
ママ
松本忠雄さんが1930年の選挙で、最初に「片目の選挙ダルマ」を使い始めた政治家である可能性が高いと言われているのね!

 

新聞の記事を振り返る限りでは、選挙で最初に「祈願成就(必勝祈願)」の縁起物として片目のダルマを用いたのは、「昭和5年2月の第17回総選挙に長野1区から立候補した松本忠雄氏」だろうという事が書かれていますね。

また、その新聞記事には、松本忠雄氏と「片目だけが入ったダルマの写真」も掲載されており、当選後の記事には松本氏が「当選したから眼をいれた」と語り、最終的に両目が入った「だるま」と松本氏の写真が掲載されていたそうです。

 

以上のことから、選挙で最初に「祈願成就(必勝祈願)」の縁起物として、片目のダルマを用いたのは松本氏である可能性が高いだろうと、田中宣一氏の「選挙とダルマ : 現代に生きる強請祈願」に書かれていました。

 

つまり、過去のメディア(新聞記事)から「選挙だるま」の歴史を振り返ると、

  • 昭和初期から(一部の地域で)「選挙だるま」が使われるようになった。
  • 約30~40年ほどかけてテレビなどの発信により人々に認知される。
  • 全国的に現代の片目ずつ目入れをする風習が人々に定着していった。

上記のように考える事ができます。

ママ
ママ
「厄除け」としての背景と「祈願成就」としての背景、どちらが自分のお願い事に適しているかを見分けて「自分に合った目入れの方法」を決めるのね!

 

ここまでお話をしてきたように、だるまの歴史を振り返ると、

  • 天然痘をきっかけに広まった「厄除け」の縁起物としての背景
  • 選挙をきっかけに広まった「祈願成就」の縁起物としての背景

 

上記の2つのように、ダルマのお役目は背景によって大きく異なる事が分かりますね。

つまり、自分にピッタリの目入れの方法を見つけるには、

◆最適な「目入れの方法」を見つけるポイント◆

  • お願い事は「厄除け」の意味を含んだ要素が大きいのか?
  • お願い事は「祈願成就」の意味を含んだ要素が大きいのか?

上記の2つのポイントに注目することで定まってくるというわけですね。

 

それでは、具体的に「厄除け」と「祈願成就」のそれぞれに合った「願い事」と「目入れの順番」の組み合わせについて、順番に解説していきますね。

みなさんのダルマへの願いを思い浮かべながら、「どのように目を入れるのが適切なのか?」という事を判断してもらう参考に頂ければと思います。

 

 

厄除けの意味を含む願いは「両目」がオススメ

厄除けの意味を含む願い事の例としては、

  • 家内安全
  • 安産祈願
  • 豊作祈願

上記のような願意(願い事)が挙げられ、厄除けの意味を含む願い事には「人間一人の力だけで制御できない願い事」という要素を含んでいますね。

 

こういった願い事については、天然痘が流行した時の「厄除け」としてのダルマの背景がマッチしているので、当時のダルマと同じように「すぐに両目を入れる」のがオススメです。

 

ママ
ママ
たしかに!もし「家内安全」のお願いをして左目だけ入れた場合、どのタイミングで右目を入れれば良いのか、、、「願い事」と「目入れの仕方」と「背景」がマッチしないと違和感があるわね。。。

 

ママの言うように、だるまが厄除けの縁起物として選ばれた理由には、「力強い両目で厄を追い払う」といった意味が含まれているので、両目を入れずに「家内安全」や「安産祈願」「豊作祈願」といった「人間一人の力だけで制御できない願い事」をすると違和感が出てきます

 

そのため、厄除けの意味を含んだ願い事をする場合には、だるまを買ったら「すぐに両目を入れる」という目入れの仕方がオススメというわけです。

 

厄除けの意味を持つダルマが、「家内安全」の願い事を叶えてくれるまでのイメージとしては、

◆ダルマが「家内安全」の願いを叶えるイメージ◆

  1. だるまの強い目の力や赤い姿が「悪魔」や「災厄」を追い払ってくれる
  2. 悪い事が起こらなければ必然的に健康で安全な暮らしができる
  3. 結果的に一年間、家族みんなが健康で安全に過ごせる

上記のようなイメージですね。

他の願意においても同様の考え方ができて、例えば「豊作祈願」の場合は、

  1. だるまが「天災」「災害」などの「厄」を追い払ってくれる
  2. 悪い事が起こらなければ必然的に豊作が見込める

上記のように、厄除けを起点に願い事を叶えてくれるイメージですね。

 

ママ
ママ
目の入れ方が分かったら、次は両目をいつ、どのように入れるかを知りたいわね!

 

だるまを買ったら「吉日」を選んで両目を入れよう!

両目を入れた方が良い願い事が分かったら、次はより具体的な目の入れ方について解説していきたいと思います。

といっても、目を入れる日や、入れ方についても基本的な考え方はいつも同じで、自分のお願い事の背景とマッチさせる事を意識できていれば大丈夫です。

具体的に目入れの儀式の例をあげておくと、

◆ダルマに目を入れる儀式の具体例◆

  1. だるまを入手した後の「吉日(※)」に目入れの儀式をする
  2. だるまに厄除けの願いを込める
  3. 同時にダルマに「力強い両目」を入れる

上記のような流れで目入れの儀式をするのがオススメです。

 

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※ 吉日については、すぐ後に解説していますのでご安心を!

 

ダルマの目入れの儀式においても、自分で一つ一つ意味を理解しながら「ダルマの目入れの歴史的背景」と「自分の願い事の背景」の関係を濃くすることで、今後ダルマにお祈りする時に得られるエネルギー(情報量など)を高める事ができます

 

ママ
ママ
何も考えずにダルマに目を入れていたら、何カ月か経つと「何をお願いしたんだっけ?」という事になりそうね。。。

 

ダルマの目の意味を考えずに、なんとなく目入れをするのではなくて、しっかりと背景や意味を確認しながら目入れの儀式をすると、

◆目入れの儀式から御利益を授かる流れ◆

  1. だるまと自分の願い事の背景が重なり濃くなる
  2. 背景が濃くなれば願いを一年間忘れなくなる
  3. 一年間ダルマを見る度に自分に与える影響力は強くなる
  4. 結果に関係なく、その年は最善を尽くしたと思える良い一年を過ごせる

上記のような流れで御利益をダルマから授かる事になります。

 

ママ
ママ
両目を入れるのにも、右目と左目どちらから入れるか迷うわね。。。

 

ママの言うように、両目を入れる場合にも「左右の目をどちらから入れるか?」という事に悩まれるかもしれませんが、その目の順番についても自分にとって縁起の良い順番を採用すると良いですよ。

大事なのは、自分がダルマに込めた思い(背景)を、一年間ダルマを見る度に思い出せることが重要ですので、自分で縁起の良い順番を考え力強くダルマに目を入れましょう。

 

吉日っていつ?

「吉日」という言葉の定義は人によって様々なので決まりはありませんが、

  • 大安
  • 先勝

上記の2つを吉日とすると、多くの人は安心して前向きな気持ちになれ、願い事が叶うイメージが湧いてくると思いますので、大安や先勝を選んで頂くのもオススメです。

それ以外にも、ご自身にとっての「吉日」がある方は、そのタイミングで目入れをして頂くのが一番良いと思いますよ!

 

祈願成就の意味を含む願いは「片目」がオススメ

祈願成就の願い事の例としては、

 

  • 合格祈願
  • 必勝祈願
  • 商売繁盛

上記のような願意(願い事)が挙げられ、「目標を達成できるよう応援して欲しい」という要素を含んでいますね。

吉日に願い事を込めながら「だるま」の左目を入れよう

「祈願成就」のように「目標を達成させて欲しい!」といった願い事は、「選挙だるま」の背景と一致するので片目ずつ目入れをするのがオススメです。

具体的な目入れの手順としては、選挙だるまの目の入れ方と同じように、

◆片目ずつ目入れをする儀式の流れ◆

  1. 吉日に目入れの儀式を行う
  2. 願い事を込めながら左目を入れる
  3. 願いが叶ったら(または目標を達成したら)右目を入れる

上記のような流れで目入れの儀式を行うのがオススメです。

 

片目ずつ入れる場合においてもどちらの目から入れるのか?」と悩まれる人もいるかもしれませんので、具体的にダルマの目入れのご縁を強くする方法を一つ紹介しておきますね。

 

例えば自分がダルマを買ったお店の人に聞いてみる」というのも、ご縁を強くする方法の一つですよね。

 

ママ
ママ
「天然痘の厄除け」や「選挙ダルマ」の背景以外にも地域ごとに独自のダルマ文化があるそうね!

 

ダルマを買ったお店で、その地域に伝わる「ダルマの歴史」や「背景」を聞いて、その背景を参考に目入れの順番を決めるという方法です。

そうすれば、だるまの歴史や、作り手、売り手など、みんなの思いが自分のだるまの背景になり、だるまの姿が自分に与える影響力は強くなり、だるまと自分のご縁が深まったということになります。

なので、どちらの目から入れるのが正解か?」と考えるよりも、どちらの目から入れるのが、自分にとって強いご縁となるか?」を考えて、目を入れる順番を決める事をオススメしています。

 

改めて、ご縁を深めて御利益を授かるまでの流れをまとめると、

◆ご縁を強くし御利益を授かるまでの流れ◆

  1. ご縁を強くし儀式の背景を深める
  2. 背景が深まるとダルマの姿が自分に与える影響力が強くなる
  3. 今後ダルマを見る度に最初に込めた願いや初心を思い出す
  4. 一年間「祈願成就」に向けて最善を尽くす事ができる
  5. 結果的に自分にとって最高の結果が出る事になる

上記のような流れで片目姿のダルマから御利益を授かることになります。

 

ママ
ママ
「片目姿のダルマ」は「両目のダルマ」とはまたちょっと違うインパクトがあるわよね!

 

片目のだるまは、その未完成を表す姿から自分自身に、目標を見失いかけた自分に初心を思い出させてくれます

そういった、だるまの姿と、達成した時にもう片方の目を入れる儀式を強くイメージできるため、祈願成就や目標達成といった願い事には、片目ずつ入れる方法がオススメということです!

 

左目から入れる理由は?

ちなみに、ダルマに「左目を最初に入れる」ことをオススメしているのには、右側の目を空けておくことによって「右に出る者はいない」という意味が込められているためです。

ダルマで「右に出る者はいない」ということを表現すれば、そのダルマは「自分より優れた人は出てこないぞ!」ということを強く象徴した姿として見ることができますね。

その姿は、勝敗や合否に関する願い事に対しては、とても心強い存在となり、多くの人にとって縁起の良い背景になると考えオススメしています

 

 

商売繁盛は厄除け?祈願成就?どっち?

商売繁盛については「祈願成就」と「厄除け」の両方の側面が見られますね。

というより、あらゆる願い事は少なからず両方の側面を持っているのですが、自分の願い事は「祈願成就」と「厄除け」どっちだろう?と悩まれた場合の対処方法(考え方)を紹介したいと思います。

悩んだ場合の対処方法(考え方)は2つありまして、

◆厄除けと祈願成就で悩んだ場合の対処方法◆

  1. 自分がどちらに重きを置くと頑張れるか?を考え1つに決める
  2. 両方の願いを込めるために2個のだるまを買う

上記の2つの方法で解決する事ができます。

自分にとって初心を思い出させてくれる背景が強いのはどちらか?という考えで、選択、採用をしていくのがオススメです。

 

ママ
ママ
色を変えて願い事にピッタリなダルマを見つける事もできるよ!

 

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だるまの置き場所は?

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とはいえ、縁起物の歴史を学ぶ事は、自分の願い事の強さにも影響を与える事になります。

なので最後に、だるまの発祥や由来に関する情報をまとめて、重要なエピソードをピックアップして紹介しておきますね。

◆縁起物のダルマ発祥のエピソードまとめ◆

  1. 達磨(だるま)大師という徳の高い僧侶が存在した。
  2. 達磨大師の外観や生き様を実体化して、現在の赤くて丸々とした外観の木製の置物「ダルマ」が作られた。
  3. 人々は達磨大師を現在のダルマの置物に宿す事で御利益(お力)を得られると伝えられ、縁起物、願掛けの対象として庶民に親しまれるようになった。
  4. その後、日本各地の風習や環境に応じて、ダルマの形や色、目の入れ方、込められる願いなどが変化していった

上記のように達磨大師をもとに「ダルマ」の歴史は始まり、今回の記事でご紹介したような天然痘や、選挙だるまの歴史といった大きな出来事を経て、現在の私達が知るダルマ文化へと定着をしていきました

チェックポイント!
他にも、蚕(カイコ)の繭(マユ)とダルマの姿が似ている事から、養蚕事業者(蚕:カイコを育てる事業)の間で事業成功祈願の縁起物として、だるまが多く流通したエピソードなど、日本各地に様々なダルマ文化が残されています。

 

ちなみに、現代の日本のメディアにおいて、私たちが頻繁に目にするだるまは、「高崎だるま」と「越谷だるま」と言われていて、理由としては

  • 人口の多い関東地方で生産、流通が行われているため
  • 高崎だるまは「選挙だるま」として使われる事が多くメディアの露出が多いため

上記のような事が要因として考えられます。

片目ダルマの歴史は意外と浅い(まとめ)

今回の記事ではダルマの歴史的背景を参考に、

  • 目入れは「いつ」するのが良いか?
  • どのような順番で目入れをすれば良いのか?

という事を確認し、願い事別に詳しく目入れの方法を紹介してきました。

 

ママ
ママ
ダルマの歴史の話の聞く前までは、片目ずつ目を入れるのが当然だと思ってたわ!

 

ダルマに関する知識って、日常生活ではあまり使う場面は無いけど、詳しく知っていると自分が買ったダルマを見た時の情報量がググっと上がって、今まで以上にパワーをもらえてる感覚がありますね。

この記事が、みなさんのダルマから授かるパワーをさらにググっと上げるきっかけになれば嬉しいです!

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それではまた!